最近のトラックバック

« ブラコン度の高いベンソン盤 | トップページ | このライブ盤はLPで聴くが良い »

2014年6月12日 (木曜日)

梅雨に爽快、英国クロスオーバー

毎日ジメジメの日、気分も滅入ってくる。そんな時、何か景気付けになる音楽は無いのか。と、昨日から、僕にとっての景気付けのジャズ、フュージョン・ジャズの好盤は無いのか、と物色している。

フュージョン・ジャズのその以前、クロスオーバー・ジャズと呼ばれた時期がある。このクロスオーバー・ジャズの基本は「ジャズとロックの融合」。超絶技巧なテクニックを引っさげ、目眩くインストルメンタルの音世界。ビートはエイト、疾走感抜群。

しかし、である。このフュージョン・ジャズの前身のクロスオーバー・ジャズ。僕はこのクロスオーバー・ジャズは大好きなんだが、米国のクロスオーバー・ジャズはどうしてもジャジーなファンクネスが漂い、単純に爽快感抜群、単純に疾走感抜群とはいかない。どうしても、ねっとりとファンクネスが後を引く。

それって仕方の無いこと。米国のクロスオーバー・ジャズは、ジャズのミュージシャンがロックの要素を取り入れてやるケースがほとんどで、ロックのミュージシャンがジャズの要素を取り入れてやることは殆ど無い。ジャズがロックを取り入れる形なので、どうしてもジャジーなファンクネスが絶対に残る。

しかし、英国のクロスオーバー・ジャズは違う。超絶技巧なテクニックで、目眩くインストルメンタルの音世界、とここまでは米国と同じなんだが、ジャジーなファンクネスは皆無。単純に、ロックビートに乗って、素直にジャズの如く、目眩くアドリブ・フレーズが展開されていく。

このアドリブ・フレーズの部分は絶対に即興の音楽、ジャズのマナーなんだが、ジャジーなファンクネスが皆無で、単純に爽快感抜群、単純に疾走感抜群となる。超絶技巧なレベルも半端では無い。正確無比、スクエアで徹底的に超絶技巧なのだ。英国人気質がモロ出ている。
 

Bundles

 
実は、英国の音楽シーンにおいては、ジャズとロックの境界がかなり曖昧。ジャズ畑とおぼしきミュージシャンがロックをやったりするし、ロックのミュージシャンがジャズをやったり、平気でジャズの要素を取り入れたりする。1970年代から、英国ではジャズとロックの境界が曖昧。

当然、英国人にはアフリカンの血は希薄なので、ファンクネスとは疎遠。よって、英国のクロスオーバー・ジャズは、ジャジーな雰囲気やファンクネスは希薄、シンプルに超絶技巧なテクニックで演奏しまくる。ビートはエイトだが、ファンクネスで粘ることは無い。

そんな英国クロスオーバー・ジャズの好盤が、Soft Machine『Bundles(邦題;収束)』(写真左)。1974年7月の録音。1974年と言えば、世界的にクロスオーバー・ジャズの全盛期。ソフト・マシーンは、英国のプログレッシブ・ロック・バンド、英国のジャズ・ロック・バンド。この紹介からして、ジャズとロックの境界がかなり曖昧なのが判るでしょう(笑)。

この『Bundles』は、英国出身の超絶技巧ギタリスト、アラン・ホールズワースが参加した唯一のアルバムとして有名、数あるソフト・マシーンのアルバムの中でも最高に近い評価を得ている好盤である。確かに、このアルバムでのアラン・ホールズワースのギター・プレイは凄い。超絶技巧とはこのことか、と納得至極。それはそれは速い速い、それはそれは正確無比。

ジャズ系独特のジャジーなファンクネスが希薄で、単純に爽快感、疾走感を心ゆくまで味わえる。ジメジメした梅雨の季節に、ファンクネス希薄の乾いたクロスオーバー・ジャズは、かなりの景気付けになること請け合いである。

梅雨のジメジメした日に、景気付けのSoft Machine『Bundles』。フュージョン・ジャズ者、クロスオーバー・ジャズ者の方々、皆さんにお勧めである。ちょっと入手し難いかもしれませんが、頑張ってゲットして、乾いた爽快感、疾走感をしっかりと味わっていただきたいと思います。

 
 

大震災から3年3ヶ月。決して忘れない。まだ3年3ヶ月。常に関与し続ける。がんばろう東北、がんばろう関東。自分の出来ることから復興に協力し続ける。 

Never_giveup_4

★Twitterで、松和のマスターが呟く。名称「松和のマスター」でつぶやいております。ユーザー名は「v_matsuwa」。「@v_matsuwa」で検索して下さい。
 

« ブラコン度の高いベンソン盤 | トップページ | このライブ盤はLPで聴くが良い »

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/80793/56479876

この記事へのトラックバック一覧です: 梅雨に爽快、英国クロスオーバー:

« ブラコン度の高いベンソン盤 | トップページ | このライブ盤はLPで聴くが良い »

リンク

  • 松和 / ジャズ・フュージョン館
    ホームページを一新しました。「ジャズ・フュージョン館」と「懐かしの70年代館」の入り口を一本化し、内容的には、当ブログの記事のアーカイブを基本としています。  
  • 松和 / 懐かしの70年代館入口
    更新は停止し、新HPへ一本化中。新しいブラウザーではレイアウトが崩れたりと申し訳ありません。
2017年4月
            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30            

カテゴリー

常連さんのブログ

  • 70年代思い出の名曲
    music70sさんのブログ。タイトル通り、定期的に、70年代の懐かしのアルバムを紹介されています。なかなか、マニアックなアルバム選択、曲選択に、思わずニンマリしてしまいます。
  • いそいそジャズ喫茶通い
    yuriko*さんのブログ。都内のジャズ喫茶への訪問記録。ジャズと言えば『ジャズ喫茶』。敷居が高くて、と思っている方々に是非読んで頂きたいブログ。実際の訪問記録ですから読んでいて楽しく、実際の訪問時の参考になります。
無料ブログはココログ