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2014年4月26日 (土曜日)

「鍵盤の帝王」の最高のライブ盤

今週はオスカー・ピーターソン(Oscar Peterson)の週間だった。「鍵盤の帝王」と呼ばれ、そのテクニックの高さ、アドリブ・フレーズの歌心、聴いて楽しいエンタテインメント性。どれもが超一級な、ジャズ史上、最高峰のピアニストの一人である。で、今週、聴き込んだ音源がこれ。

Oscar Peterson『Live at the Blue Note』というボックス盤がある。4枚のCDセットである。1990年3月16〜18日、ニューヨークのブルーノートでのライブ録音である。もともとは、このライブ録音は、以下の4枚のアルバムに分けてリリースされている。

・Live At The Blue Note(3/16)
・Saturday Night At The Blue Note(3/17)
・Last Call At The Blue Note(3/18)
・Encore At The Blue Note(3/16〜18)

どれもが素晴らしいライブ盤である。ちなみにパーソネルは、Oscar Peterson (p), Herb Ellis (g), Ray Brown (b), Bobby Durham (ds)。4人が同時に演奏しているので、カルテットかと思うんだが、正式には、The Legendary Oscar Peterson Trioと名付けられている。

Oscar Peterson (p), Herb Ellis (g), Ray Brown (b) の組合せは、1950年の頃、初代ピーターソン・トリオの組合せ。Bobby Durham (ds)は、1965年以降、MPSレーベルで、Sam Jones (b)と共に、ピーターソン・トリオを構成していたドラマー。 Ray Brown (b) はピーターソンがトリオを発足して以来の盟友。ピーターソンのお抱えベーシストと言って良いほどの間柄。
 

Oscar_live_blue_note

 
ということで、ベースのレイ・ブラウンは勿論のこと、ギターのハーブ・エリスもドラムのボビー・ダーハムも、ピーターソンとの粋はピッタリ。破綻やほころびは全く無い、正確無比、思いっきりスインギーなトリオ演奏を聴かせてくれる。

ピーターソンは1925年生まれなので、この『Live at the Blue Note』のライブ音源を録音した時は65歳。ジャズメンとして、脂の乗り切った大ベテランとして、レジェンド的な存在であり、その演奏には、しっかりと精神的に余裕があり、肩の力が程良く抜けた、程良くリラックスしたパフォーマンスを聴かせてくれる。

どの演奏にも、このライブ会場であるライブハウス「ブルーノート」の雰囲気の良さが反映されている。掛け声もタイミング良く、拍手も温かい。ピーターソンやエリスのエンタテインメント性豊かな演奏技を繰り出した時の、心から楽しんでいる様子。どれもがとても良い雰囲気で、このライブ盤に華を添えている。

1990年と言えば、1970年代のクロスオーバー〜フュージョン・ジャズの時代を経て、1980年代、純ジャズ復古のムーブメントを経て、ジャズという音楽ジャンルが、クラシックな娯楽音楽として、一定のシェアを得て、なんとか落ち着いた時代である。そんな娯楽音楽としてのジャズが、このボックス盤にギッシリと詰まっている。

良いボックス盤です。ボックスの作りは安易ではあるが、その演奏内容を思えば、その安易さも許せるというもの。値段も3000円程度と、単発のライブ盤4枚に分けると、一枚当たり1000円を切る価格でリーズナブル。このライブ盤の演奏内容を思うと、かなりのお買い得なボックス盤である。

 
 

大震災から3年1ヶ月。決して忘れない。まだ3年1ヶ月。常に関与し続ける。がんばろう東北、がんばろう関東。自分の出来ることから、復興に協力し続ける。 

Never_giveup_4

★Twitterで、松和のマスターが呟く。名称「松和のマスター」でつぶやいております。ユーザー名は「v_matsuwa」。「@v_matsuwa」で検索して下さい。
 

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