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2014年4月23日 (水曜日)

本田竹曠トリオのスタンダード集

今週はオスカー・ピーターソン週間である。ジャズ史上、最高のテクニックでバリバリに弾きまくるピーターソン。胸のすくような疾走感。惚れ惚れする歌心。一年のうち、何度か必ず集中して聴きたくなる、僕のお気に入りのピアニストの一人である。

そんなバリバリに弾きまくるピーターソンを聴いていて「はて、確か、日本人ピアニストにも、こんなバリバリにスタンダードを弾きまくるピアニストがいたような」と思い当たった。う〜ん、誰だったか。そうそう本田本田竹曠(ほんだたけひろ)である。

本田竹曠との出会いは、アコピの本田では無かった。日本のスーパー・フュージョン・グループであった「ネイティブ・サン」のキーボード奏者としての本田が最初の出会い。趣味の良い、印象的なフレーズを弾きまくる本田は良かった。良いキーボード奏者やなあ、というのが当時の印象。

そして、ジャズをどんどん聴き進めて行って、ジャズの深い部分にたどり着いた頃、このアルバムに出会った。本田竹曠『In A Sentimental Mood』(写真左)。1985年のリリース。ちなみにパーソネルは、本田竹曠 (p), 井野信義 (b), 森山威男 (ds)。

本田竹曠のアコピ・トリオによるスタンダード集である。2014年1月19日のブログ(左をクリック)でご紹介した、本田竹曠『My Funny Valentine』と対になる兄弟盤。この『My Funny Valentine』は、同様にバリバリ弾きまくるが、雰囲気的にはちょっと情緒的な、フレーズの爽やかさを聴かせるアルバムだった。

が、今回の『In A Sentimental Mood』は、とにかく何が何でもバリバリに弾きまくる。情緒的な雰囲気を吹っ飛ばし、バップ・ピアニストの様に、ハードバップにバリバリに弾きまくる。まるで、オスカー・ピーターソンばりの弾きまくり。しかも、テクニックは抜群。決して破綻することの無い、高テクニックかつ鮮烈なアドリブ・ライン。
 

Honda_in_a_sentimental_mood_3

 
収録曲を並べると以下の通りになる。なんと、本当に「ど」が付くほどのジャズ・スタンダード曲がズラリと並ぶ。「Misty」だろうが「Body And Soul」だろうが、バリバリに弾きまくる。すんごい疾走感である。

1. Mr.P.C.
2. Misty
3. A Night In Tunisia
4. Body And Soul
5. Autumn Leaves
6. Once I Loved
7. In A Sentimental Mood
8. Everything Happens To Me
 
ベースの井野、ドラムの森山と共に、本田のピアノが格好良い、ダンディズム溢れるピアノ・トリオ盤である。とにかく格好良い。聴いていて惚れ惚れする。スカッとする。そして、面白いのは、粘りのあるジャズ独特のファンクネスが全く感じられないこと。オフビートなので、ジャジーではあるんだが、それは、日本人独特の乾いたジャジーな雰囲気。

演奏の形式はハードバップだけど、本田のアコピは「ビ・バップ」。弾きまくる弾きまくる。でも、決して、耳に付かず、耳にもたれない。日本人独特の乾いた、お茶漬けの様にサッパリしたファンクネスを漂わせ、明快に明朗に、ジャズ・スタンダードを唄い上げていく。

日本人のピアノ・トリオがここまでの演奏をするなんて、本当に万感の想いがします。日本人によるジャズがしっかりとした個性を持った、そんな日本人としての誇りを感じるピアノ・トリオのパフォーマンスです。

 
 

大震災から3年1ヶ月。決して忘れない。まだ3年1ヶ月。常に関与し続ける。がんばろう東北、がんばろう関東。自分の出来ることから、復興に協力し続ける。 

Never_giveup_4

★Twitterで、松和のマスターが呟く。名称「松和のマスター」でつぶやいております。ユーザー名は「v_matsuwa」。「@v_matsuwa」で検索して下さい。
 

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