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2014年4月10日 (木曜日)

ニューヨークの溜息の決定的名盤

このボーカル盤って、あまりに有名、あまりに名盤なので、既に、当ブログでご紹介したと思っていた。で、よくよく調べてみたら、なんと全くノーマーク。それではいかん、と急遽ノミネート。

そのあまりに有名、あまりに名盤なボーカル盤とは『Helen Merrill』(写真左)。邦題『ヘレン・メリル・ウィズ・クリフォード・ブラウン』。そう、あの「ニューヨークの溜息」と謳われたヘレン・メリルの代表的名盤である。そして、早逝の天才トランペッター、クリフォード・ブラウンとの優れた共演でも有名。

ヘレン・メリルはNY生まれ。1946年から1947年にかけて、ビッグバンドの一員として活動を始める。親日家であり、数多く来日、ライブ・コンサートを中心に活動している。「ニューヨークの溜息、日本の恋人」って感じですね。1930年生まれなので、今年で84歳になります。

このアルバム『Helen Merrill』は、自らの名前をタイトルに冠していることからも判る様に、ヘレンの初リーダー盤である。そして、邦題からも判る様に、この初リーダー盤には、トランペットにクリフォード・ブラウンが全面参加。クインシー・ジョーンズが編曲を担当。

クリフォード・ブラウンの起用も、クインシー・ジョーンズの起用も、ヘレンの意志だったというから凄い。パーソネルを眺めると、その凄さがまた際立つのだが、参加ジャズメンの中で、フロントの管について、有名どころはクリフォード・ブラウンのみ。それでも、このアルバムの演奏全体を覆う、濃厚なジャジーなイメージは、クインシーのアレンジの賜(たまもの)。
 

Helen_merrill

 
クインシーの素晴らしいアレンジに乗って、演奏の中から、全面に出て、我々の耳に迫ってくるのは、ヘレン・メリルのボーカルとクリフォード・ブラウンのトランペットのみ。ヘレンは肉声で唄い、クリフォードはトランペットで唄う。そして、その歌声は、クインシーのアレンジによって、グッと際立つ。

冒頭の「Don't Explain」を聴けばそれが良く判る。いきなりグッと迫ってくるヘレンのボーカル。そして、間奏に来て、突如として現れ出でて、天才トランペッターの一期一会のパフォーマンスが繰り広げられる。

そして2曲目。遂に出てくるエバーグリーン。とぅるり、で〜んで〜で、でででででででで、ぱぱぱらっぱっぱらっ、という前奏から、ガッツのあるヘレンのボーカルで「You'd Be So Nice to Come Home To」。この大スタンダード曲の決定的名演、決定的名唱である。良いものは何回聴いても良い。ヘレンの歌唱、クリフォードのトランペット。奇跡の邂逅である。

冒頭の2曲で、残りの曲についても、その内容は推して知るべし。ニューヨークの溜息、ヘレンのボーカル全開。クリフォードの一期一会な天才的トランペット全開。これだけ、ボーカルはもとより、フロントの管が際立つボーカル盤はなかなかお耳にかかれない。

ポップでジャジーなボーカル盤として、ジャズ者万民にお勧め。聴いていて爽やかで、聴いていてクール。判り易くて、聴き易いボーカル盤って良いですね。僕の長年のヘビロテ盤です。ジャケット写真は「いかつい」ので、ちょっと引きますが、気にしないでいきましょう。

 
 

大震災から3年。決して忘れない。まだ3年。常に関与し続ける。がんばろう東北、がんばろう関東。自分の出来ることから、復興に協力し続ける。 

Never_giveup_4

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