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2014年4月 1日 (火曜日)

英国ソフト&メロウ・フュージョン

英国のクロスオーバー・ジャズ、フュージョン・ジャズは、ロックとの境界線が曖昧。というか、主に、プログレのバンドが、クロスオーバー・ジャズやフュージョン・ジャズをやっている。

プログレのバンドが、クロスオーバー・ジャズやフュージョン・ジャズをやるんで、とにかく「バカテク」である。変則拍子や高速アドリブなど、何でもござれ。これだけ「バカテク」なクロスオーバー・ジャズやフュージョン・ジャズは、米国には無い。

しかし、1980年になって、英国に「バカテク」前提では無い、ソフト&メロウなフュージョン・バンドが出現した。そのバンドの名は「Shakatak(シャカタク)」。米国のフュージョン・ジャズと違って、ジャジーな雰囲気が希薄なところは、英国のプログレ・バンドのフュージョン・ジャズなんだが、良く創られた旋律と編曲が実にソフト&メロウ。

このアルバムを聴けば、その特徴が良く判る。Shakatak『Night Birds』(写真左)。1982年のシャカタクの大ヒット作である。基本的には「ジャズ・ファンク」であるが、米国の「ジャズ・ファンク」の様な粘りと黒さが希薄。英国らしく、ウエットで夕暮れのような翳りのあるファンクネスが特徴。

加えて、リズム&ビートの重心が、米国のフュージョン・ジャズと比べて低い。重厚というほどでは無いんだが、ファンキーにメリハリの効いた弾むようなリズム&ビートなんだが、ビートのボトムがしっかりと低い。故に、リズム&ビートの輪郭がクッキリとしていて、演奏全体が太い。
 

Night_birds

 
一聴すると、耳当たりの良いだけのソフト&メロウなフュージョン・ジャズかと思うのですが、ちょっと聴き進めると、これはちょっと違うと感じる。特に、これは米国のフュージョン・ジャズでは無い、ましてや、日本のフュージョン・ジャズでは無いと感じる。米国フュージョン・ジャズを聴き慣れた耳には、どこの国のフュージョン・ジャズか、にわかには判らない。

1970年代の英国のクロスオーバー・ジャズやフュージョン・ジャズを聴いた経験があると、このアルバムのウエットで夕暮れのような翳りのある、ウエットで夕暮れのような翳りのあるファンクネスを聴くと、英国か、と思い当たる。

1982年、社会人になりたての頃、この『Night Birds』を聴いて、英国にも、こんなソフト&メロウなフュージョン・バンドがあるんや、とビックリした。ソフト&メロウなフュージョン・ジャズと言えば、米国ジャズの専売特許と思っていたからなあ。

ジャズの裾野は広い。ジャズのバリエーションは広い。と心から感心させてくれた、Shakatakの『Night Birds』である。ジャケット・デザインもなんとなく英国っぽい。フュージョン・ジャズの良いアルバムである。

 
 

大震災から3年。決して忘れない。まだ3年。常に関与し続ける。がんばろう東北、がんばろう関東。自分の出来ることから、復興に協力し続ける。 

Never_giveup_4

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