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2014年4月 4日 (金曜日)

こんなアルバムあったんや・32

ジャック・ルーシェ(Jacques Loussier)は、クラシックのバッハをジャズ化したピアニスト。そのジャズ化の年は1959年というのだから恐れ入る。バッハのジャズ化と言えば「クロスオーバー・ジャズ」。クロスオーバー・ジャズは、1960年代終わりから1970年代中盤に流行したスタイル。ジャック・ルーシェはかなりの「先見の明」を持っていたと言える。

3月17日のブログ(左をクリック)で、ジャック・ルーシェの『Play Bach』シリーズをご紹介した。テーマ部はバッハの楽曲に忠実に旋律を展開し、バッハの楽曲のまま、展開部に突入したり、バッハの楽曲には関係無く、ジャズよろしくアドリブ部に展開したり、アレンジはいろいろなんだが、バッハの楽曲の主旋律の部分は、基本的に忠実に展開している。

そんなジャック・ルーシェは、バッハ以外にも、様々なクラシック音楽家の楽曲をジャズ化している。そんな中で、かなりユニークなのが、クルト・ワイルを取り上げた1枚。『Jacques Loussier joue Kurt Weill』(写真左)。ちなみにパーソネルは、ジャック・ルーシェ(p)、ピエール・ミシュロ(b)、クリスチャン・ギャロ(ds)。1962年の作品である。 

クルト・ワイルとは、1920年代から活躍したドイツの作曲家。1928年に、オペレッタ『三文オペラ』の音楽を監修したことを切っ掛けに一躍有名になった。しかし、ユダヤ人であるが故に、ナチスの暴力的な干渉をしばしば受けている。1933年にパリへ逃亡。1935年にアメリカ合衆国に移住、数多くのミュージカル作品を残している。
 

Jacques_loussier_joue_kurt_weill

 
このオペレッタ『三文オペラ』は、ヴァイルの最も有名な歌である「マック・ザ・ナイフ(匕首マッキーの殺し歌)」を含んでいる。そう、あのジャズのスタンダード曲「マック・ザ・ナイフ」である。この曲は、ジャズの大スタンダード曲。今までに、かなりの数の演奏が歌唱がある。

へ〜、「マック・ザ・ナイフ」(別名「モリタート」)って、クルト・ワイルの作曲なのか。知らんかったなあ。原題は「La Complainte De Mackie」。確かに「マック・ザ・ナイフ」である(笑)。他の曲も結構ポップで親しみ易い旋律を持った楽曲ばかりで、シンプルなジャズ化のアレンジと相まって、なかなか心地良く聴かせてくれる。

日本のジャズ紹介本や雑誌のアルバム紹介には、このアルバムは出てこないですね。僕は目にしたことがありません。でも、なかなかポップで良い感じです。まあ、ドラムとベースが入っていますが、そのアレンジは実にシンプルでワンパターンです。そういう意味で、ジャズとしては捻りも全く無い、単純な展開です。

それでも、1962年という時代からすると、とんでもないことだったんでしょうね。クルト・ワイルの楽曲をドラムとベースを入れて、ジャズのアレンジで演奏するのですから、当時としてはかなり先進的なアプローチだったと思います。まあ、こういうものは「早い者勝ち」ですからね(笑)。

アルバム全体で、33分程度とちょっと短いのが玉に瑕ですが、このアルバムは、かなりの「変わり種」なアルバムだと言えます。しかも、このジャケット・デザインがミステリアス。なんだこのジャケットは。理解不能のジャケット・デザインです。このジャケットだと誰も買わないんやないかなあ(笑)。

 
 

大震災から3年。決して忘れない。まだ3年。常に関与し続ける。がんばろう東北、がんばろう関東。自分の出来ることから、復興に協力し続ける。 

Never_giveup_4

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