ジャケ買い「海外女性編」その10
ジャケ買い「海外女性編」と題して、最初のシリーズでは、何故か外国人女性のアップ写真をあしらった、アーティスティックで魅力的なアルバム・ジャケットを、そして、第2シリーズは、ちょっと目線を変えて「脚線美の誘惑」なアルバムをご紹介していました。今回は、その第2シリーズの最終回。
フュージョンのアルバムの中から「脚線美の誘惑」がテーマのジャケットは無いのか、といろいろ探してみたが、これがなかなか無い。もともとフュージョンのアルバムって、ジャケット・デザインに注意を払っているものって、かなり少ないので仕方がない。
そうそう、フュージョンのアルバムって、純ジャズほど、ジャケット・デザインに金かけてないんだよね。まあ、フュージョン全盛時代は、ロック衰退基調の中、商業音楽を一身に背負っていたのだから、しょーがいないんだけど・・・。
そんな中、ありました、ありました。しかも、身近も身近、日本のフュージョンにありました。そのアルバムとは、スクエア(The Square)の、その名もズバリ『脚線美の誘惑』(写真)。そのアルバムのジャケット・デザインも、ズバリ!『脚線美の誘惑』(笑)。1982年11月のリリースである。
スクエアって、フュージョン・バンドなの?、って思われる方もあるでしょうが、デビュー当時の出身からすると、立派なフュージョン・バンドでしょう。ロックの様でロックじゃないので、日本人の大好きな「ジャンル」分けから外れがちなスクエアですが、サウンド的にはフュージョンに入れて問題無いでしょう。
この『脚線美の誘惑』は、スクエアがロック色を強め始めた頃の秀作です。とにかく、1曲目の「ハワイへ行きたい」から、ロック調のご機嫌な曲が続きます。このアルバムを聴き通すと、確かに、アドリブ調の展開部が無く、4ビート系のオフビートなリズムも無く、アルバム全体にジャズ的雰囲気が全く希薄で、確かに、他のフュージョン・アルバムとはちょっと感じが異なります。
ロックのインスト・アルバムとして見ると、あまりに演奏が巧すぎて、ロックの持つ、良い意味での独特の野暮ったさが無い、ということになって「どっちつかず」。実は、ここにスクエアの特色があると思います。フュージョンでも無ければロックでも無い。不思議な立ち位置の音世界です。
でも、このアルバムの爽やかさ、僕は好きです。まあ、音楽のジャンルなど気にせずに、良いものは良い、というノリで楽しめれば良いと思っています。
大震災から3年1ヶ月。決して忘れない。まだ3年1ヶ月。常に関与し続ける。がんばろう東北、がんばろう関東。自分の出来ることから、復興に協力し続ける。
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