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2014年3月24日 (月曜日)

アズベリー・パークからの挨拶

米国ルーツ・ロックが大のお気に入り。1975年の秋、Eric Clapton率いるDerek and the Dominosの『Layla and Other Assorted Love Songs』(邦題『愛しのレイラ』)を聴いて、スワンプなるロックの流行スタイルを意識して以来、米国のルーツ・ミュージックの要素を取り込んだロックがお気に入りである。

僕にとっては、ボブ・ディラン(Bob Dylan)からザ・バンド(The Band)の流れの米国ルーツ・ロックが一番のお気に入りでしょうか。このディランとザ・バンドの音世界は、様々な米国ルーツ・ミュージックの要素を巧みに取り入れつつ、しっかりと自分達の音楽に昇華させているところが良い。

このディランとザ・バンドの流れの米国ルーツ・ロックと来れば、僕の中では、その延長線上にこの人が来ます。この人とは、ブルース・スプリングスティーン(Bruce Springsteen)。1949年9月、アメリカ合衆国ニュージャージー州生まれ。今年65歳になるんですね。愛称は「ボス(Boss)」。以降、ボスと呼ばせていただきます。

さて、ボスの音世界の原点を確認するには、先ずは1973年のボスのデビュー作『Greetings From Asbury Park, N.J. 』(写真左)。このアルバムを聴けば、ボスの個性の基本が良く判ります。

邦題は『アズベリー・パークからの挨拶』。思いっきり直訳ですね。これなら邦題はあえていらないのでは(笑)。ジャケットのデザインもイマイチ。これでは、ちょっとインパクトに欠けるので、なかなか高セールスには直結しません。全米60位。小ヒットと言ったレベルです。
 

Greeting_from_ap_nj

 
しかし、このアルバムは、後のボスの個性を愛でる上で、絶対に避けてはならないアルバムです。アルバム全体のアレンジの傾向はフォーク調。「第二のボブ・ディラン」のキャッチフレーズで売り出したので、ちょうどディランの『The Freewheelin' 』辺りを目指している雰囲気ですが、先ず、ディランのコピーになっていないところが良い。

歌詞が字余りの節回しはディラン譲りだが、フォーキーなアレンジには、その背後にしっかりとロックンロールな雰囲気が漂っており、シンプルでフォーク・ロックなディランの音世界とは一線を画している。しかし、アルバム全体の音のコンセプトは、明らかに米国ルーツ・ミュージックの要素を効果的に取り込んでいて、ディラン〜ザ・バンド譲りの「米国ルーツ・ロック」の流れに乗ったものだと言える。

フォーキーなアレンジにロックンロールな雰囲気とくれば、「第二のディラン」というよりは、僕には「第二のザ・バンド」という風に感じる。まだ、このファースト盤では目立たないが、後のボスを含めたThe E Street Bandの音世界は、明らかに「第二のザ・バンド」と呼ぶに相応しい米国ルーツ・ロックの雰囲気満載である。

この『Greetings From Asbury Park, N.J. 』はボスのデビュー作として、ボスの個性の原点として愛でるに相応しいアルバムだと思います。ボス自身はSSW扱いでデビューさせられたこと、アルバム全体の雰囲気がフォーキーなところが、あんまり気に入らないらしいのですが、客観的に見て、このアルバムはボスの音世界の原点でしょう。

高校2年の頃、後輩Yが映研に持ち込んだボスのアルバムの中にも、この『Greetings From Asbury Park, N.J. 』はしっかりとありました。懐かしいですね。その歌詞を和訳して、若さ故の「苛立ち・挫折・悲しみ」といった感情を共有しつつ、じっくりと耳を傾けてました。シンプルで米国ルーツ・ロックなファースト盤。なかなかの聴きものです。

 
 

大震災から3年。決して忘れない。まだ3年。常に関与し続ける。がんばろう東北、がんばろう関東。自分の出来ることから、復興に協力し続ける。 

Never_giveup_4

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