最近のトラックバック

« ジャケ買い「海外女性編」その8 | トップページ | ベニー・ゴルソンを見直した。 »

2014年3月 3日 (月曜日)

ザ・スクエア初期の個性を愛でる

昨日、The Square(ザ・スクエア)のデビュー盤『Lucky Summer Lady』を採り上げたので、その続きで、今日は、ザ・スクエアのセカンド盤『Midnight Lover』(写真左)である。ファースト盤『Lucky Summer Lady』からわずか3ヶ月後のリリースである。

あのデビュー盤の衝撃的なジャケ写とは打って変わって、大人しいジャケットである(笑)。1978年12月のリリース。当時、流行のダイレクト・カッティング盤だった様な気がする。演奏をしながら、ダイレクトにLP原盤をカッティングする訳だから、演奏は勿論「一発録り」である。編集なんてとんでもない。

そんなダイレクト・カッティングが故に、LPとしては片面15分程度の収録時間で、トータルでも30分程度である。このアルバムは自分で買ったわけでは無く、貸レコード屋で借りたので、そんなに大きな不満は持たなかったが、トータルで30分程度は、LP時代としても短すぎる。短すぎるから内容は伴わないのか、と言えば、そうでは無いのが音楽の面白いところ。

スクエアの特徴は、余裕のあるテンポでの余裕のある展開。ギンギンにテンションを張ること無く、ゆったり余裕をもって、ちょっと硬派ではあるが、基本的にはソフト&メロウなフュージョン・ジャズが身上。ジャジーな雰囲気は希薄で、どちらかと言えば、ロックな雰囲気が強い。では、ロック・インストかと問われれば「否」と答える。
 

Midnight_lover

 
ジャジーでは無いが、コッテコテのフュージョン・ジャズである。ジャズの基本要素であるファンクネスが希薄で、逆に、ファンクネスを排除しているようにも聴こえるリズム・セクション。かといって、デジタルチックでは無い。逆に、実に人間っぽいリズム&ビート。聴いていて気持ち良い、心地良いリズム&ビートが個性である。

そんなリズム&ビートに乗って、サックスとエレギが良い音を立てて、メロディーを奏でまくる。そして、このアルバムの特徴は、キーボーとの音が良いこと。キーボードのソロが秀逸で、テクニックを含め、キーボード好きには堪らない響き。

アルバム全体の雰囲気は、落ち着いた大人のフュージョン・ジャズって感じが中心。そんな中に、アレンジ的にユーモアに富んだ展開がスパイス的に散りばめられている。大人のフュージョンとは言え、一筋縄ではいかない、そんな隅に置けないスクエア独特の個性が、このアルバムには満載。

全体の収録時間が短いからと言って、敬遠するなかれ。スクエア初期の個性を愛でる上で、最適なアルバムの一枚ではないかと思っています。録音も良く、フュージョン・ジャズの佳作としてもお勧めです。

 
 

大震災から2年11ヶ月。決して忘れない。まだ2年11ヶ月。常に関与し続ける。がんばろう東北、がんばろう関東。自分の出来ることから復興に協力し続ける。 

Never_giveup_4

★Twitterで、松和のマスターが呟く。名称「松和のマスター」でつぶやいております。ユーザー名は「v_matsuwa」。「@v_matsuwa」で検索して下さい。
 

« ジャケ買い「海外女性編」その8 | トップページ | ベニー・ゴルソンを見直した。 »

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/80793/55223412

この記事へのトラックバック一覧です: ザ・スクエア初期の個性を愛でる:

« ジャケ買い「海外女性編」その8 | トップページ | ベニー・ゴルソンを見直した。 »

リンク

  • 松和 / ジャズ・フュージョン館
    ホームページを一新しました。「ジャズ・フュージョン館」と「懐かしの70年代館」の入り口を一本化し、内容的には、当ブログの記事のアーカイブを基本としています。  
  • 松和 / 懐かしの70年代館入口
    更新は停止し、新HPへ一本化中。新しいブラウザーではレイアウトが崩れたりと申し訳ありません。
2017年7月
            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31          

カテゴリー

常連さんのブログ

  • 70年代思い出の名曲
    music70sさんのブログ。タイトル通り、定期的に、70年代の懐かしのアルバムを紹介されています。なかなか、マニアックなアルバム選択、曲選択に、思わずニンマリしてしまいます。
  • いそいそジャズ喫茶通い
    yuriko*さんのブログ。都内のジャズ喫茶への訪問記録。ジャズと言えば『ジャズ喫茶』。敷居が高くて、と思っている方々に是非読んで頂きたいブログ。実際の訪問記録ですから読んでいて楽しく、実際の訪問時の参考になります。
無料ブログはココログ