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2014年2月 9日 (日曜日)

冬に『Super Takanaka Live』

「夏だ、海だ、高中だ!」という凄いベタなキャッチコピーで売り出した「高中正義」。そのキャッチ通りに、高中のアルバムは夏にのみ聴くのか、と問われれば「否」と応える。しかし、春や秋という季節の良い時期には聴かないなあ。しかし、不思議と、我がバーチャル音楽喫茶『松和』では、高中のアルバムのいくつかを「冬真っ只中」に聴いたりする。

高中の全てのアルバムが対象では無い。ある特定のアルバムだけ、冬に聴くことが多い。恐らく、学生時代に、冬の季節にヘビロテだったことが原因だと思っている。そのアルバムの演奏を聴くと、その時の情景が浮かんでくるのだが、その情景が、電気ストーブであったり、暖かいコーヒーであったり、熱々のチキンラーメンだったりするのだ(笑)。

そんな冬真っ只中で聴いたりする高中のアルバムのひとつが『Super Takanaka Live』(写真)である。『Jolly Jive』発売に合わせて、1979年12月23〜24日に日本武道館で井上陽水とジョイント・コンサートを行った時のライブ音源。このジョイント・コンサートについては、音楽雑誌などを通じて情報を入手。東京ってええなあ、と羨ましく思ったことを覚えている。

1980年3月のリリースなので、なぜ、このライブ盤について、冬に聴くことが多くなったのか、なんだが、このアルバムを入手したのが1980年の11月、ちょうど秋から冬への季節の変わり目であり、このライブ盤が、当時、ヘビロテ状態になったのが、1980年の12月から1981年の3月にかけての冬真っ只中だったことが理由。
  

Super_takanaka_live

 
それでも違和感は無いですけどね(笑)。冒頭の「BLUE LAGOON」はスタジオ録音とは全く違ったアレンジで、テンポが速い。ちょっと軽めの演奏。高中のギターは弾きまくっているんですが、緊張からフレーズが硬い。当時のライブ音源ならではのライブ感が良く伝わってはくる内容なんですが、絶好調っていう感じでは無いです。

が、2曲目以降の高中のギターはエンジン全開、素晴らしいフレーズを素晴らしいテクニックで弾きまくっています。この弾きまくりがとても熱い。この「熱さ」が冬の季節にも合うんでしょうね。冒頭の「BLUE LAGOON」で、突っ込みすぎで、前掛かり気味だったギターが上手く軌道修正されて、2曲目の「EXPLOSION」は疾走感溢れるノリで弾きまくり。

3曲目の幻想的な「珊瑚礁の妖精」で一息ついて、熱いコーヒーなどを飲み始める。チキンラーメンであれば、この「珊瑚礁の妖精」で、麺をすすり始める(笑)。そして、やってくる4曲目の「RAINY DAY BLUE」以降、「TROPIC BIRD」「DISC"B"」の高中の弾きまくりに、炬燵の暖かさの中、感動する。

そして、ラス前の「READY TO FLY」とラストの「黒船」は、なぜか電気ストーブで暖まった部屋の中のイメージが漂う(笑)。このラス前、ラストの2曲は、夏に聴くと、ちょっと暑苦しいほどの濃厚なテクニック満載のギター弾きまくりな名演なので、やっぱり、この2曲は冬の季節に聴くかぎるんだろうな(笑)。確かに、この寒い冬に聴くと、良い感じのライブ名演です。

「夏だ、海だ、高中だ!」と言いますが、冬の季節にピッタリの高中のアルバムも幾枚かあるんですよね。まずはこの『Super Takanaka Live』。あと2〜3枚あるんですが、それはまた、後ほどのご紹介ということで・・・。

 
 

大震災から2年10ヶ月。決して忘れない。まだ2年10ヶ月。常に関与し続ける。がんばろう東北、がんばろう関東。自分の出来ることから復興に協力し続ける。 

Never_giveup_4

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