夏にも良いが冬にも良い盤です
寒いですね。今年はかなり寒い、我が千葉県北西部地方。先週、先々週と大雪にも見舞われ、寒いのが嫌いな僕としては、とにかく辛い毎日です。まあ、去年の今頃よりは良いかな。昨年の今頃は、大手術の後のまだ2ヶ月経っただけの頃。流石に体調が全くまだまだで、通勤するので精一杯でした。
寒い時に寒い曲を聴くことは無い。寒い時には心が暖まる曲が良い。再びまた巡り来る春、夏の季節を思い起こさせる曲が良い。そして、難しいことを考えること無く、ポップで明るいロック調の曲が良い。
そんなポップで明るいロックな曲。寒い時に心温まる曲。あっけらかんとリラックスしたい時、僕はこのアルバムを選ぶ。高中正義『JOLLY JIVE』(写真左)。1979年リリースの高中正義の出世作、大ヒットアルバムである。
「夏だ、海だ、高中だ」という魅力的なキャッチ・フレーズで表現された高中正義。しかし、このキャッチ・フレーズで、高中の音楽は夏の音楽という、強烈な先入観を植え付けられた。加えて、高中はそれに呼応して、夏向きの曲を演奏を優先的に繰り出し続けた。
でも、この夏向けアルバムの代表格である『JOLLY JIVE』にも「パラレル・ターン」(写真右)という完全に冬向きな曲や「RAINY DAY BLUE」なんていう梅雨時にピッタリな曲も入っている。決して、この『JOLLY JIVE』は、夏向き専用のアルバムという訳では無い。冬に聴けば冬に聴いただけ、それなりの味わい深さがある。
それって僕だけかなあ。冒頭の「BLUE LAGOON」を冬に聴くと心が暖かくなる。きっとまた再び巡りくる夏を思い、夏を感じて、なんだか心がワクワクする。続く「RADIO RIO」もそうだ。ちょっと緩やかなサンバのリズムに乗って、心がパッと明るくなるようだ。これが寒い冬に聴くと格別なものがある。逆に真夏に聴くと、ちょっと暑苦しい(笑)。
「EXPLOSION」や「TAJ MAHAL」など、ポップでダイナミックでエネルギッシュな曲が良い。これって、確かに真夏に聴くと、ちょっと暑苦しい。寒い冬に聴くと、なんだかほのぼのするから面白い。緩やかで漂う様な「珊瑚礁の妖精」だって、聴いているとなんだか、気持ちが暖かくなってくる。
「夏だ、海だ、高中だ」という魅力的なキャッチ・フレーズの印象だけで、高中のアルバムを夏だけのアルバムとしてしまうのは惜しい。確かに、季節の良い春や秋には、高中の音はちょっと合わないかなあ、とは思うが、夏と同様に、季節にメリハリのある寒い冬に、高中の音は、夏とは違った意味で合うと思っている。
真冬に聴く『JOLLY JIVE』の暖かで楽しいこと楽しいこと。僕は、決まって、寒い冬の1月から2月にかけて、この『JOLLY JIVE』を必ず愛でる。とにかく、寒い時期に合うんですよね。特に、昼下がり辺りの時間帯が良いですね〜。
寒い時には心が暖まる曲が良い。再びまた巡り来る春、夏の季節を思い起こさせる曲が良い。そして、難しいことを考えること無く、ポップで明るいロック調の曲が良い。そんな時、この『JOLLY JIVE』はピッタリの好盤です。
大震災から2年11ヶ月。決して忘れない。まだ2年11ヶ月。常に関与し続ける。がんばろう東北、がんばろう関東。自分の出来ることから復興に協力し続ける。
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