シンプルにしっとり『Julie is her Name』
風邪をひいて、大人しくベットで寝ている時のBGMは、僕にとってはジャズが一番。それも、難しいことを考える必要のない、ポップで、肩肘を張ることのない、リラックスできる、しっとり静かなジャズ。
その一つはボーカル、お気に入りは、女性ボーカル。それもアクのない、聴いていてリラックスできるやつ。そんな条件に見合うのは、どうしても白人系の女性ボーカルになってくる。あっさり、しっとりとした、落ち着きのある女性ボーカル。
僕が、風邪をひいて寝込んだ時など、安静・リラックスを目的として耳を傾ける女性ボーカルのアルバムの中で、まず一番に挙げられるのは「ジュリー・ロンドン(Julie London)」である。この人のボーカルは聴いていて、とにかく落ち着くのだ。僕にとって、あっさり、しっとりの女性ボーカルの筆頭ですね。
このジュリー・ロンドンは、白人系女性ボーカリスト。ジャズ・ボーカリストと映画女優を掛け持ちしていた美貌の持ち主。もともとは女優出身なんですね。
1940年代に女優でデビューした後、1950年代、ジャズ・ボーカルにチャレンジし、本格的なジャズ・シンガーとしてのキャリアをスタートさせている。いわゆる、神は二物を与える、の典型的な例でもある(笑)。
そんな彼女の僕のお気に入りは、『Julie is her Name(vol.1 & 2)』(写真左)。邦題『彼女の名はジュリー』。1955年のリリース。ちなみにパーソネルは、Ray Leatherwood (b), Barney Kessel (g), Julie London (vo)。ドラムレスで、ベースとギターのみをバックとした、シンプルな構成。
このシンプルさが、このアルバムの最大の魅力です。このベースとギターのバッキングが絶妙。その優れたバッキングに乗って、ジュリー・ロンドンが、シンプルにしっとりとしたボーカルを唄い上げていきます。
その彼女の奏でるボーカルは、一言でいえば、「青江三奈(古いなあ)+アメリカン・ポップス的なフィーリング」。ほのかなお色気を感じさせ、それでいてくどさが無い。あっさり目で、それでいて、心にふんわり沁みる不思議な魅力。健康的なハスキーな歌声に、なんだか、うっとりしたり、ホッとしたり。
加えて、ジャケットのデザインも秀逸。その美貌と「おしゃれっ気」ムンムン。とにかく、気軽に聴けて、リフレッシュ効果抜群という面では、元祖「癒し系」ボーカルとして、このジュリー・ロンドンの右に出るものはいない。
風邪をひいて、大人しくベットで寝ている時のBGMは、僕にとってはジャズが一番。今日は、シンプル、しっとりした女性ボーカル、ジュリー・ロンドンのお世話になる。ポップで、肩肘を張ることのない、リラックスできる、しっとり静かなジャズ。知らず知らずのうちに、グッスリと寝込んだりする。
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