« サンタナのジャズへの傾倒度合い | トップページ | トロンボーン4本にワクワクする »

2014年2月 7日 (金曜日)

シンプルにしっとり『Julie is her Name』

風邪をひいて、大人しくベットで寝ている時のBGMは、僕にとってはジャズが一番。それも、難しいことを考える必要のない、ポップで、肩肘を張ることのない、リラックスできる、しっとり静かなジャズ。

その一つはボーカル、お気に入りは、女性ボーカル。それもアクのない、聴いていてリラックスできるやつ。そんな条件に見合うのは、どうしても白人系の女性ボーカルになってくる。あっさり、しっとりとした、落ち着きのある女性ボーカル。

僕が、風邪をひいて寝込んだ時など、安静・リラックスを目的として耳を傾ける女性ボーカルのアルバムの中で、まず一番に挙げられるのは「ジュリー・ロンドン(Julie London)」である。この人のボーカルは聴いていて、とにかく落ち着くのだ。僕にとって、あっさり、しっとりの女性ボーカルの筆頭ですね。

このジュリー・ロンドンは、白人系女性ボーカリスト。ジャズ・ボーカリストと映画女優を掛け持ちしていた美貌の持ち主。もともとは女優出身なんですね。

1940年代に女優でデビューした後、1950年代、ジャズ・ボーカルにチャレンジし、本格的なジャズ・シンガーとしてのキャリアをスタートさせている。いわゆる、神は二物を与える、の典型的な例でもある(笑)。
 

Julie_is_her_name

 
そんな彼女の僕のお気に入りは、『Julie is her Name(vol.1 & 2)』(写真左)。邦題『彼女の名はジュリー』。1955年のリリース。ちなみにパーソネルは、Ray Leatherwood (b), Barney Kessel (g), Julie London (vo)。ドラムレスで、ベースとギターのみをバックとした、シンプルな構成。

このシンプルさが、このアルバムの最大の魅力です。このベースとギターのバッキングが絶妙。その優れたバッキングに乗って、ジュリー・ロンドンが、シンプルにしっとりとしたボーカルを唄い上げていきます。

その彼女の奏でるボーカルは、一言でいえば、「青江三奈(古いなあ)+アメリカン・ポップス的なフィーリング」。ほのかなお色気を感じさせ、それでいてくどさが無い。あっさり目で、それでいて、心にふんわり沁みる不思議な魅力。健康的なハスキーな歌声に、なんだか、うっとりしたり、ホッとしたり。

加えて、ジャケットのデザインも秀逸。その美貌と「おしゃれっ気」ムンムン。とにかく、気軽に聴けて、リフレッシュ効果抜群という面では、元祖「癒し系」ボーカルとして、このジュリー・ロンドンの右に出るものはいない。

風邪をひいて、大人しくベットで寝ている時のBGMは、僕にとってはジャズが一番。今日は、シンプル、しっとりした女性ボーカル、ジュリー・ロンドンのお世話になる。ポップで、肩肘を張ることのない、リラックスできる、しっとり静かなジャズ。知らず知らずのうちに、グッスリと寝込んだりする。

 
 

★大震災から2年10ヶ月。決して忘れない。まだ2年10ヶ月。常に関与し続ける。がんばろう東北、がんばろう関東。自分の出来ることから復興に協力し続ける。 

Never_giveup_4

★Twitterで、松和のマスターが呟く。名称「松和のマスター」でつぶやいております。ユーザー名は「v_matsuwa」。「@v_matsuwa」で検索して下さい。
 

« サンタナのジャズへの傾倒度合い | トップページ | トロンボーン4本にワクワクする »

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: シンプルにしっとり『Julie is her Name』:

« サンタナのジャズへの傾倒度合い | トップページ | トロンボーン4本にワクワクする »

リンク

  • まだまだロックキッズ(バーチャル音楽喫茶『松和』別館)
    この「松和・別館」では、懐かしの「1970年代のロック」盤の感想や思い出を率直に語ります。これまでの、ジャズ喫茶『松和』マスターのひとりごと・ブログの中で不定期に掲載した、70年代ロックの記事を修正加筆して集約していきます。
  • 松和の「青春のかけら達」(バーチャル音楽喫茶『松和』別館)
    この「松和・別館」では、懐かしの「1970年代のJポップ」、いわゆるニューミュージック・フォーク盤の感想や思い出を率直に語ります。これまでの、ジャズ喫茶『松和』マスターのひとりごと・ブログの中で不定期に掲載した、70年代Jポップの記事を修正加筆して集約していきます。           
  • AORの風に吹かれて(バーチャル音楽喫茶『松和』別館)
    AORとは、Adult-Oriented Rockの略語。一言でいうと「大人向けのロック」。ロックがポップスやジャズ、ファンクなどさまざまな音楽と融合し、大人の鑑賞にも堪えうるクオリティの高いロックがAOR。これまでの、ジャズ喫茶『松和』マスターのひとりごと・ブログの中で不定期に掲載した、AORの記事を修正加筆して集約していきます。  

カテゴリー