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2014年1月24日 (金曜日)

思いがけない「優れもの盤」です

ジャズって、思いがけないところに「優れもの盤」が転がっていたりする。これはリアルなCDショップに行ってこそ、体験出来る楽しみ。ジャズのCDショップに行って、中古の廉価盤コーナーの盤を順番に漁ったりする楽しみ。

そんなリアルな、新宿のジャズCDショップで、このアルバムを見つけて即ゲット。Lonnie Plaxico『Emergence』(写真左)。新伝承派ベーシスト、ロニー・プラキシコのソロアルバム第5弾。2000年のリリースになる。録音は前年、1999年6月の録音。

ちなみにパーソネルは、Lonnie Plaxico (ac-b,el-b), Don Bradon (ts,ss), Tim Hegarty (ts), Ralph Alessi (tp), Larry Lunetta (tp), Eric Lewis (ac-p,el-p,org), Jason Moran (ac-p), Haruko Nara (syn), Lionel Cordew (ds), Jeffrey Haynes (per)。プラキシコ以外、知らん名前ばっかしやなあ。

ロニー・プラキシコと言えば、僕は、1982年だったか、ウィントン・マルサリスのバンドでその名を知った。その後、1983年から1986年にかけて、アート・ブレイキーのジャズ・メッセンジャースでの活躍が印象的だった。ウッドとエレベの両方を弾き分けることの出来る優れたベーシストである。

さて、ジャズ・ベーシストのリーダー作は、リーダーとして、プロデュース&アレンジよろしく、各メンバーを統率して、魅力的なグループ・サウンズを聴かせてくれる、趣味の良いアルバムが多くて、このプラキシコの『Emergence』は、まさにそんな、ネオ・フォービートな、魅力的なグループ・サウンズを聴かせてくれるのだ。
 

Emergence

 
そして、各曲のところどころに、ジャズ・ベースのテクニカルな演奏をさりげなく聴かせてくれるところが嬉しい。ジャズ・ベーシストのリーダー作なんだから、ジャズ・ベースのテクニックを高みを聴かせて欲しい訳だが、これがなかなか上手くいったアルバムを、僕はあまり知らない。

ベース・ソロを、如何にアルバム全体のグループ・サウンズの中に溶け込ませるか、なんだけど、どうしても、ベース・ソロだけが浮いた様になってしまうリーダー作が多い。つまりは、プロデュース&アレンジに問題がある訳だが、このプラキシコのリーダー作は成功事例。ベース・ソロもかなり楽しめる内容になっていて楽しい。

コンテンポラリーなジャズよろしく、ビートは、ファンクな16ビートと、ネオ・ハードバップな4ビートとが、同じ程度に採用されていて、これがまた多彩で楽しい。ほどんどがプラキシコの自作曲で締められているが、確かにプラキシコの作曲能力にも確かなものがある。

このプラキシコの『Emergence』は、ジャズ盤紹介本に挙がることが先ず無いであろう、埋もれた「優れもの盤」なんですね。僕は、プラキシコのベースが好きなので、彼のリーダー作であれば、どれも「ウエルカム」。この『Emergence』も、そんなノリで、かなり安価な価格で手に入れることが出来ました。この盤を聴く度に幸せ一杯な気分です(笑)。

 
 

大震災から2年10ヶ月。決して忘れない。まだ2年10ヶ月。常に関与し続ける。がんばろう東北、がんばろう関東。自分の出来ることから復興に協力し続ける。 

Never_giveup_4

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