最近のトラックバック

« 音楽喫茶『松和』の昼下がり・13 | トップページ | モントルーのマイルス・1984年 »

2014年1月28日 (火曜日)

クロスオーバー・ロックな音世界

最近、Santana(サンタナ)が気に入っている。今を去ること40年前。高校時代には、このサンタナがどうにも苦手だった。サンタナのラテン・ロックの俗っぽさがどうにもこうにも馴染まなかった。

サンタナのインスト中心の曲は大好きなんですが、そこに、ラテン・ロックの思いっきり俗っぽい曲が入ってくると、どうしてもズッコける。なんか聴いていて、気恥ずかしさが全面に出てくるんですよね。こっぱずかしい、というか、気恥ずかしいというか(笑)。

しかし、ジャズを聴くようになって、ラテン・ジャズなんかも「ええなあ」と感じるようになって、40歳を超える頃には、サンタナの俗っぽいラテン・ロックも気にならないようになった。そうすれば「こっちのもの」である。

さて、『Caravanserai(キャラバンサライ)』で、砂漠の世界を題材に、スピリチュアルでプログレッシブな、スケールの大きい壮大なロック絵巻を展開してみせたサンタナ。このアルバムは、40年前、高校時代にも「凄いなあ」と感じた。トータル・コンセプトに基づいたドラマチックかつプログレッシヴな展開を捉えて、「サンタナのプログレッシブ・ロック」として、素晴らしい内容だった。 

そして、続くのは、Santana『Welcome』(写真左)。1973年11月のリリース。僕はまだ中学生。このアルバムは未だリアルタイムでは体験していない。初めて聴いたのは高校時代の友人の家。何故か、サンタナとサイモン&ガーファンクルが好きな不思議な友人でした。
 

Santana_welcome

 
出だしのメロトロン中心の幻想的なフレーズに、「サンタナのプログレッシブ・ロック」の再来か、と思いっきり心ときめかせながら、聴き耳を立てたのだが、続くラテン・ロックなボーカル・チューンにどうしても馴染めず、このアルバムについては棒を折った。

が、今の耳で聴くと、これが全く印象が違う。出だしのメロトロンは幻想的。そして、続くラテン・ロックなボーカル・チューンも、どこかクロスオーバーっぽくって、決して俗っぽいものでは無い。そう、このボーカル曲を聴いていて、「サンタナのプログレッシブ・ロック」は、砂漠から中南米の山や海の楽園に舞台を移して、スピリチュアルでプログレッシブな音世界を展開しているのだ。

この『Welcome』に詰まった、中南米の山や海の楽園をイメージする音世界。人が住む、人が生活を営む「楽園」をイメージする、人の存在を強く感じさせる「楽園」の音世界。眉間にしわを寄せて聴く様な、観念的で哲学的な「英国のプログレッシブ・ロック」とは正反対の、ポジティブでポリリズミックで、明るく爽やかなインプロビゼーションが、このアルバムに最大の特徴。

1973年の頃は、ジャズではクロスオーバー・ジャズの時代。サンタナは、この『Welcome』は、『Caravanserai』と同様に、ロックの側からジャズにアプローチした雰囲気が素晴らしい。このアルバムは、ロックの側からジャズにアプローチした「クロスオーバー・ロック」である。

 
 

大震災から2年10ヶ月。決して忘れない。まだ2年10ヶ月。常に関与し続ける。がんばろう東北、がんばろう関東。自分の出来ることから復興に協力し続ける。 

Never_giveup_4

★Twitterで、松和のマスターが呟く。名称「松和のマスター」でつぶやいております。ユーザー名は「v_matsuwa」。「@v_matsuwa」で検索して下さい。
 

« 音楽喫茶『松和』の昼下がり・13 | トップページ | モントルーのマイルス・1984年 »

コメント

松和のマスター様 こんばんは
仰るとおりフュージョンに接近した作品で爽やかな聴き心地。
南米っぽさもそうですが、詠唱のようなコーラスが宗教っぽくて印象的です。
年をとると印象が変わるアルバムってありますよね。

こんばんは、GAOHEWGIIさん。松和のマスターです。
 
そうですね。歳をとると印象が変わるアルバムってありますね。
僕にとっては、このサンタナが最右翼。
今では楽しんで聴いていますが、若かりし頃は、ほんと、あの
俗っぽいラテン・ロックが、全然駄目でしたね〜。
ジャズのお陰で、なんとか俗っぽいラテン・ロックに免疫が
出来て、なんとか聴ける様になりました。まっ、ようは
歳はとってみるもんや、という事ですね(笑)。

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/80793/54779241

この記事へのトラックバック一覧です: クロスオーバー・ロックな音世界:

« 音楽喫茶『松和』の昼下がり・13 | トップページ | モントルーのマイルス・1984年 »

リンク

  • 松和 / ジャズ・フュージョン館
    ホームページを一新しました。「ジャズ・フュージョン館」と「懐かしの70年代館」の入り口を一本化し、内容的には、当ブログの記事のアーカイブを基本としています。  
  • 松和 / 懐かしの70年代館入口
    更新は停止し、新HPへ一本化中。新しいブラウザーではレイアウトが崩れたりと申し訳ありません。
2017年4月
            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30            

カテゴリー

常連さんのブログ

  • 70年代思い出の名曲
    music70sさんのブログ。タイトル通り、定期的に、70年代の懐かしのアルバムを紹介されています。なかなか、マニアックなアルバム選択、曲選択に、思わずニンマリしてしまいます。
  • いそいそジャズ喫茶通い
    yuriko*さんのブログ。都内のジャズ喫茶への訪問記録。ジャズと言えば『ジャズ喫茶』。敷居が高くて、と思っている方々に是非読んで頂きたいブログ。実際の訪問記録ですから読んでいて楽しく、実際の訪問時の参考になります。
無料ブログはココログ