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2014年1月21日 (火曜日)

ジョン・コーツというピアニスト

今を去ること30余年前。僕は大学時代、ジャズを聴き初めてまだ数年という「ジャズ者初心者」の時代。そんな時代に入手したLPで、全くCD化されないものが幾枚かある。

まあ30余年も経つと、一枚また一枚と、ほとんどがCD化されリイシューされた。でも、それでもLPのままのアルバムもある。そのLPのままのアルバムの中で、どうしてもCD化して欲しいアルバムがある。もうそろそろ、LPが痛み始めているのだ。

ジョン・コーツJr.(John Coates Jr.)というジャズ・ピアニストがいる。1938年2月、ニュージャージー州生まれ。大学卒業後、ペンシルバニア州デラウエアに住み、そこに1軒だけあるジャズクラブ「ディア・ヘッド・イン」の専属ピアニストとなる。

ジャズクラブ「ディア・ヘッド・イン」繋がりで、キース・ジャレットとの交流もあったらしく、ジョン・コーツのピアノ・スタイルは、キースに何らかの影響を与えている。とにかく、かなりの面で似通っている。まあ、今となっては、キースに影響を与えた、なんてことはどうでも良いのだが(笑)。

このジョン・コーツのアルバムで『Alone and Live at The Deer Head』というアルバムがある。確か1979年のリリースでは無いかと思う。このアルバムが僕は大好きで、LPで入手して以来、ずっと30余年、LPで聴き続けて来た。どうしても、CDでリイシューされないのだ。

しかし、思いがけないことが起こる。2011年8月に、John Coates Jr.『The Omnisound Years』(写真左)というアルバムがリリースされた。実は先にご紹介した『Alone and Live at The Deer Head』は、Omnisound原盤なのだ。もしや、この『Alone and Live at The Deer Head』の全てが入っているのか、と色めき立った。
 

Omnisound_years

 
が、2枚のアルバム『Alone and Live at The Deer Head』と『The Jazz Piano Of John Coates Jr.』からの選曲をメインとしたベスト盤的な様相。思いっきりガッカリした。でも、冷静になって見てみると、『Alone and Live at The Deer Head』の全9曲中、以下の4曲が選曲されている。

1.Prologue (No.39)
2.When It's Sleepy Time Down South
3.Never Have Known An Esther
6.Homage

特に「Prologue (No.39)」は、実にリリカルでロマンチックで美しい演奏。この1曲だけでも、この『The Omnisound Years』は「買い」だった。少なくとも『Alone and Live at The Deer Head』の1曲目から3曲目までのA面の流れは追体験出来る。それだけでも、このアルバムの発売に感謝した。

しかし、世の中、何が起こるか判らない(笑)。昨年の暮れ、突如として、『Alone and Live at The Deer Head』のCDリイシューが発表された。しかも紙ジャケでのリイシューである。味わいのある油絵で描かれた、あの美しいLPジャケットが、紙ジャケットで再現されてのCDリイシュー。じぇじぇじぇ〜(笑)。

このリイシューのネット記事を読んだ時、思わず「おおっ」とかなりの大声を上げてしまい、家人に「ビックリするやん」と呆れられた。実は、この『Alone and Live at The Deer Head』は、かなりマイナーなアルバムなので、CDリイシューはほとんど諦めていた。いや〜長生きはしてみるものである(笑)。

2014年01月24日が発売予定日。いよいよ今週末なんですよね。待ち遠しいなあ。とにかく、まるで小説の中の出来事の様な、僕の多感で疾風怒濤な学生時代の想い出が一杯に詰まったアルバムです。冒頭の「Prologue (No.39)」のイントロを聴くと、思わず落涙するかもしれないなあ。

 
 

大震災から2年10ヶ月。決して忘れない。まだ2年10ヶ月。常に関与し続ける。がんばろう東北、がんばろう関東。自分の出来ることから復興に協力し続ける。 

Never_giveup_4

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コメント

松和のマスター様
こんばんは

思いがけずCD化が決まるとうれしいですよね。
それほどまでに待望だったとは、
ちょっと自分もチェックしてみます。

三人の親の介護を終え、もうあと一人ですが、二十数年ぶりにジャズを聴き始めまし。昔感動した物も、新めて聴くとそれほどでも無く、意外ですね。ジョン コーツは当時評価はそれほど高くなく、もっと権威の有るものを聴いていました。詩情性と言いますか、テクニック以上のものを感じます。今alone and live at the deep headを聴いています。何かコーツでお勧め有れば。

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