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2014年1月 9日 (木曜日)

ジャズ喫茶で流したい・49

現在の日本のジャズは世界レベル。聴く方も演奏する方も、ある部分では本場米国を越える。米国で活躍する日本人ジャズメンも多くいる。日本でも、日本のあちらこちらで、レベルの高い演奏が繰り広げられている。

僕は、1978年からジャズを聴き始めた訳だが、その頃は、日本のジャズは聴く方は世界レベル。演奏する方は発展途上。それでも、かなり高いレベルの演奏が、そこかしこに聴かれる状態。

1978年と言えば、フュージョン・ジャズの時代真っ只中。この1978年、日本を代表するフュージョン・グループ、ネイティブ・サンが誕生している。そのネイティブ・サンの中心人物が、キーボード奏者の本田竹曠と, サックス奏者の峰厚介。僕は、このネイティブ・サンのキーボード奏者、本田竹曠のキーボードが好きだった。

1980年辺りからか、本田竹曠のアルバムに触手を伸ばし始める。そして、彼のアコースティック・ピアノ(略してアコピ)の力量が素晴らしいことを体感する。当時、日本で優れたアコースティック・ピアノを演奏するジャズ・ピアニストは僅少だったので、本田竹曠のアコピは貴重だった。

そして、1998年だったかな。そんな本田のスタンダード集に出会う。そのアルバムとは、本田竹曠『My Funny Valentine』(写真左)。1985年4月の録音。ちなみにパーソネルは、本田竹曠 (p), 井野信義 (b), 森山威男(ds) 。純日本メンバーによる、魅力的なピアノ・トリオである。

収録曲を並べると以下の通りになる。なんと、本当に「ど」が付くほどのジャズ・スタンダード曲がズラリと並ぶ。しかも、僕の大好きな「On Green Dolphin Street」が冒頭に鎮座している。これは魅惑的、これは「買い」だ(笑)。
 

Honda_my_funny_valentine

 
1. On Green Dolphin Street (N.Washington - B.Kaper)
2. Stella By Starlight (N.Washington - V.Young)
3. My Funny Valentine (L.Hart - R.Rodgers)
4. Little B's Poem (B.Hutcherson)
5. The Shadow Of Your Smile (P.F.Webster - J.Mandel)
6. Blues On The Corner (M.Tyner)
7. My One And Only Love (R.Mellin - G.Wood)
8. 'Round About Midnight (B.Hanighen - C.Williams - T.Monk)

しかし、このピアノ・トリオ盤、リーダーの本田竹曠のピアノが溜息が出るほどに素晴らしい。まず、単純に「上手い」。そして、インプロビゼーション部のフレーズの爽やかさ。速弾きではあるが、決して破綻することの無い、高テクニックかつ鮮烈なアドリブ・ライン。

演奏の形式はハードバップだけど、本田のアコピは「ビ・バップ」。弾きまくる弾きまくる。でも、決して、耳に付かず、耳にもたれない。日本人独特の乾いた、お茶漬けの様にサッパリしたファンクネスを漂わせ、明快に明朗に、ジャズ・スタンダードを唄い上げていく。

バックのベース、ドラムの好調。本田のアコピを鼓舞しつつ、効果的にサポートする様は、これまた「素晴らしい」の一言に尽きる。
 
こんなに優れたピアノ・トリオ盤が、純日本人メンバーで作られたことに、思わず胸を張りたくなる。日本のジャズは演奏する方でも世界レベル。そんなことを実感できるピアノ・トリオの優れものです。

 
 

大震災から2年9ヶ月。決して忘れない。まだ2年9ヶ月。常に関与し続ける。がんばろう東北、がんばろう関東。自分の出来ることから復興に協力し続ける。 

Never_giveup_4

★Twitterで、松和のマスターが呟く。名称「松和のマスター」でつぶやいております。ユーザー名は「v_matsuwa」。「@v_matsuwa」で検索して下さい。
 

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