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2013年11月16日 (土曜日)

マイケル・ブレッカーが聴きたい

マイケル・ブレッカー(Michael Brecker)は、1949年、ペンシルベニア州フィラデルフィアの生まれ。トランペット奏者の兄ランディとバンド「ブレッカー・ブラザーズ」を、ベース奏者エディ・ゴメスらと「ステップス・アヘッド」を結成。ピアノ奏者ハービー・ハンコックやギター奏者パット・メセニーら著名ミュージシャンと数多くのレコードを制作。グラミー賞11回受賞。

マイケル・ブレッカーは、コルトレーン・ライクなサキソフォニストですが、黒人的な「粘りがあって、馬力があって、ファンキーな」サックスではなく、「精巧で、緻密で、テクニカルで、ストレートな」白人的なサックスが特徴だったと僕は思っています。しかも、彼のサックスは、従前のアナログ的なサックスの音色ではなく、新しい時代にマッチしたデジタル的なサックスの音色が魅力でした。

しかしながら、2005年6月、血液ガンの一種である骨髄異形成症候群を患っていることを明らかにし、一時的に容体は回復に向うも、2007年1月13日、白血病のため逝去。享年57歳。ジャズ・ミュージシャンとしては、演奏の円熟味という観点で、まだまだこれからという若さでの急逝だった。

マイケル・ブレッカーは、「デジタル的で、精巧で、緻密で、テクニカルで、ストレートな」サックスの音色が特徴だと僕は思っているので、純ジャズのアルバムよりは、「ブレッカー・ブラザース」のようなフュージョン系の演奏や、フュージョン系のミュージシャンがその感性の中で純ジャズを演奏する「ステップス(Steps)」などでの演奏の方が、彼のサックスが更に映えて、素晴らしいと思います。
 
例えば、今でも、Steps『Smokin' in The Pit』(写真左)は良く聴きます。時は1980年。フュージョン・ブーム末期に、フュージョンの人気スター・プレイヤー達に、こんなストレート・アヘッドな演奏をされて唖然としたのを覚えています。
 

Smokin_in_the_pit_2

 
当時はLP2枚組、A面を聴き終えた時には、ビックリして言葉を失いました(笑)。所謂、フュージョン・ジャズにカテゴライズされるスタジオ系ミュージションたちがユニットを組んで、純ジャズに取り組んだ話題作として、一世を風靡しました。

ジャズ者の間では賛否両論だったのを覚えていますが、僕はもう「絶対支持」でしたね。当時、どれだけ繰り返し聴いたでしょうか。下宿の僕に部屋に友人が来る度に「また、これ、聴いてんのか」なんて呆れてました。

当時、タモリさんが「汗を感じさせない4ビート」と表現されてましたが、言い得て妙ですね。全く電気楽器を使わず、4ビートを演奏しているにも関わらず、ハード・バップから綿々と受け継がれてきた従来から「純ジャズ」とは異なるフィーリングが新しく、これが、来るデジタル時代のジャズなんだな、と思ったのを昨日のことのように思い出します。

もともと、マイケルのサックスは「デジタル的で、精巧で、緻密で、テクニカルで、ストレートな」サックスなので素晴らしいのは当たり前。他のミュージシャンで要となるのは、スティーブ・ガッド。彼のドラミングが、このステップスの演奏のフィーリングを形成する鍵になっています。
 
ジャズは、リズムの微妙なズレを「ノリ」という推進力に変換し、スイング感とグルーブ感を得る音楽であるとも言えるが、ガッドのドラムは「オンタイム」というか「パルス感覚」が特徴で、微妙なリズムのズレが無い。所謂、1950年代ハード・バップの演奏に使われる比喩「グルーヴとかジャジー」等の形容詞が当てはまらない、新しい感覚のドラムを叩いています。

白人のフュージョン系ミュージシャンによる「新世代4ビート・ジャズ」。そのカッコよさは、今でも全く変わらない。

 
 

大震災から2年8ヶ月。決して忘れない。まだ2年8ヶ月。常に関与し続ける。
がんばろう東北、がんばろう関東。自分の出来ることから復興に協力し続ける。 

Never_giveup_4

★Twitterで、松和のマスターが呟く。名称「松和のマスター」でつぶやいております。ユーザー名は「v_matsuwa」。「@v_matsuwa」で検索して下さい。
 

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コメント

はじめまして。こんばんは。

ツイッター、ブログともに
いつも楽しく拝見しています。

累計100万ヒットおめでとうございます♪

いつかリアルで運営されるときは、
ぜひ伺いたいです。

それでは・・・。

はじめまして、ミオさん。松和のマスターです。
 
お祝いの言葉、ありがとうございます。
次のステップとして、リアルの運営を目指したい
ですね。頑張ります。
 
それでは、今後も、バーチャル音楽喫茶『松和』を
よろしくお願いいたします。
 

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