« 「秋たけなわ」にハード・バップ | トップページ | 「サルサ&カリビアン」な雰囲気 »

2013年10月28日 (月曜日)

チック・ガッド・マクブライド

やっぱり、チックは良いなあ、と改めて思う。チックとは、Chick Coreaのこと。ジャズ・ピアニストの大御所、ポスト・モダンの重鎮、もはや大ベテランのチック・コリアである。

今日、久し振りに、Chick Corea『Super Trio』(写真左)を聴いた。もともとは、2006年3月のリリース。日本でしか発売されなかった不思議なライブ盤である。

このピアノ・トリオが凄い。パーソネルが、Chick Corea (p), Steve Gadd (ds), Christian Mcbride (b)。超弩級の面子である。2005年4月3日、テキサス州オースティン、ワールドシアターにてライヴ録音になる。

このメンバーであれば悪かろう筈が無い。チックも2000年前後の不調期を抜けて、2006年辺りは、特にアコースティック・ピアノが好調だった時期だと記憶している。そんな好調のチックに、意外と相性抜群のコンテンポラリー・ジャズ系のドラマー、スティーブ・ガッド。そして、中堅ベーシストの筆頭、重量感溢れ、堅実なクリスチャン・マクブライド。これは凄い。聴く前から、もう素晴らしいパフォーマンスが聴こえてきそう。

で、冒頭の「Humpty Dumpty」のピアノで、チックの好調さを確認し、2曲目の「The One Step」で、ガッドの4ビート・ドラムの素晴らしさを再確認し、3曲目の「Windows」で、ブンブン重低音唸る、しなやかなマクブライドのベースにウキウキして、このライブ盤の内容は素晴らしいことを理解する。
 

Chick_corea_super_trio

 
特に、チックとガッドの相性の良さときたら、いや〜、ほんと良いですよ。両者ともそれを意識しているんでしょうね。今までの共演アルバムの中からの選曲が4曲もあります。『The Mad Hatter』から「Humpty Dumpty」、『Friends』から「The One Step」と「Sicily」、『Three Quartets』から「Quartet No. 2" - Part I (Dedicated to Duke Ellington)」を再演しています。特に『Friends』からの「The One Step」の再演を聴けば、本当にチックとガッドって相性が良いんやな〜と感心してしまいます。

チックとマクブライドとの相性も良いですね。もともと、マクブライドのベースは正統派。響きはコンテンポラリーなものがありますが、奏法、音、響き、どれをとってもオーソドックスな優等生的なアコベです。チックには、正統で優等生的であるが、コンテンポラリーな響きを持ったベーシストとの相性がバッチリです。例えば、ミロスラフ・ビトウスなどがそうですね。ここでは、マクブライドがとても良い。チックともっともっと共演して頂きたいですね。

『Now He Sings, Now He Sobs』からの再演の2曲「Windows」と「Matrix」も実に良い。フリーな演奏に走るところも実に興味深く、特に、マクブライドのベースがフリー・ジャズに追従し、現代音楽的なアプローチにバッチリ対応するところなんざあ、感心することしきり。

良いアルバムです。早速これは、久し振りに、我がバーチャル音楽喫茶『松和』の「ピアノ・トリオの代表的名盤」入りのライブ盤やなあと、ほくそ笑んでいたら、なんとラストの「Spain」がいけない。ノリがちょっと悪い上に、なんとフェードアウト。ああ、今時、フェードアウトするなんて。このラストの「Spain」のフェードアウトが全くの興ざめ。惜しいなあ。

逆に、このラストのフェードアウトの「Spain」を除けば、かなり素晴らしい内容のピアノ・トリオ盤です。日本のみの発売ということで、おまけに付けた「Spain」が仇になった格好です。でも、チック者にはマスト・アイテム。聴くべし、です。

 
 

大震災から2年7ヶ月。決して忘れない。まだ2年7ヶ月。常に関与し続ける。
がんばろう東北、がんばろう関東。自分の出来ることから復興に協力し続ける。 

Never_giveup_4

★Twitterで、松和のマスターが呟く。名称「松和のマスター」でつぶやいております。ユーザー名は「v_matsuwa」。「@v_matsuwa」で検索して下さい。
 

« 「秋たけなわ」にハード・バップ | トップページ | 「サルサ&カリビアン」な雰囲気 »

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: チック・ガッド・マクブライド:

« 「秋たけなわ」にハード・バップ | トップページ | 「サルサ&カリビアン」な雰囲気 »

リンク

  • まだまだロックキッズ(バーチャル音楽喫茶『松和』別館)
    この「松和・別館」では、懐かしの「1970年代のロック」盤の感想や思い出を率直に語ります。これまでの、 ジャズ喫茶『松和』マスターのひとりごと・ブログの中で、不定期に掲載した、70年代ロックの記事を修正加筆して集約していきます。
  • 青春のかけら達(バーチャル音楽喫茶『松和』別館)
    この「松和・別館」では、懐かしの「1970年代のJポップ」、いわゆるニューミュージック・フォーク盤の感想や思い出を率直に語ります。これまでのジャズ喫茶『松和』マスターのひとりごと・ブログの中で、不定期に掲載した、70年代ロックの記事を修正加筆して集約していきます。         
2019年10月
    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31    

カテゴリー