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2013年10月27日 (日曜日)

「秋たけなわ」にハード・バップ

今朝は爽快。やっと晴れた。スカッと晴れた。久々の快晴である。遠く富士山、筑波山がクッキリ見える。台風一過。空気も澄んでいる。しかし、グッと冷え込んだ。今朝の最低気温は13度。この秋一番の冷え込みになった。

日中も良い天気。陽射しが豊かで、陽向はポカポカ。湿度も低く、歩いているとちょっと汗ばむが、少し休めば直ぐに汗が引く。今日の陽気こそが「秋たけなわ」の陽気。10月上旬から中旬にかけて。この様な陽気が続いて、気分もホクホクな季節なはずなんだが、今年は違った。暫く天気の悪い日が続いて、気分まで鬱ぎこみがちに。でも、やっと良い天気になった。

これだけ爽快で良い天気になると、どんなアルバムをかけても魅力的に響くってもんだ(笑)。秋たけなわの昼下がり、オーソドックスなハードバップなジャズでノンビリ過ごす。秋たけなわの陽気に、この「ノンビリ」が一番の贅沢やね。

選んだアルバムが、Kenny Dorham『Scandia Skies』(写真左)。1963年12月5日、デンマークはコペンハーゲンのジャズハウス・モンマルトルでのライブ録音。ちなみにパーソネルは、Niels-Henning Ørsted Pedersen (b), Alex Riel (ds), Rolf Ericson (flh), Tete Montoliu (p), Kenny Dorham (tp)。SteepleChaseレーベルからのリリース。Kenny Dorhamが訪欧中に録音した盤である。

スティープル・チェイスは、このカフェ・モンマルトルでのライブ録音が多い。しかも、プライベート録音風にさりげなく「サクッと」録音した風情のものが多々ある。この『Scandia Skies』も、そんなライブ盤の一枚。

録音のバランスがプライベート録音っぽいんだが、音質としては中の上くらいかな。ピアノのアタック音とドラムの音が丸くこもり気味ではあるが、ベースの胴の響きやペットのブラスの響きはなかなか生々しく録れており、まずまずの音質なところで一安心。
 

Scandia_skies

 
ケニー・ドーハムのペットは、一種危なっかしいところがあって、テクニック的にも水準以上のものがありながら、一部「およよ」とスベっているところがあったり、気が付かない程度にミストーンが入っていたりするんだが、このライブ盤では、まずまず溌剌と演奏しており、バリバリ吹きまくるという感じでは無いが、丁寧にリラックスして、なかなか味のあるトランペットを聴かせてくれる。

何か特別に凄いところがある訳では無いドーハムのペットではあるが、堅実に吹ききっている。もともとハイテクニックの人じゃ無いし、バリバリ吹きまくる人でも無い。でも、中域の音程を中心にしつつ、ミッドテンポのインプロビゼーションを展開し、ペットの音が丸くて柔らかい。ちょっと「下手うま」なところもあって、一度聴くと、ドーハムのペットの音って判るほど、個性的な音をしている。

そんなドーハムの、1963年当時のライブハウスでのライブ・パフォーマンスの普段の演奏レベルや演奏の様子が、このライブ盤を通じて良く判る。これほどのレベルのライブがコンスタントに繰り広げられているとしたら、当時のモンマルトルのお客さんって幸せだよな〜。凄く素晴らしいライブ・パフォーマンスというほどでは無いが、聴いていて心地良い、なかなか内容のあるライブ・パフォーマンスである。

そして、リズム・セクションが良い。1963年当時のハードバップ・ジャズとしては、モダンな部類に入るのでは無いか。1950年代には無い、そして、米国には無い、独特の響きが「粋」だ。欧州ハードバップ・ジャズのレベルの高さを感じる。

『Scandia Skies』、邦訳すると「スカンジナビアの空」。スカッと晴れ渡った空に違いない。秋たけなわの陽気に「欧州ハードバップ・ジャズ」が良く似合う。今日のアルバム鑑賞の成果である。

 
 

大震災から2年7ヶ月。決して忘れない。まだ2年7ヶ月。常に関与し続ける。
がんばろう東北、がんばろう関東。自分の出来ることから復興に協力し続ける。 

Never_giveup_4

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