ジャケ買い「海外女性編」その2
ジャズのアルバム・ジャケットはアート的に優れたものが多く、バリエーション豊か。その理由は良く判らないのですが、とにかく、ジャズのアルバム・ジャケットには、アート的な鑑賞に堪えうる、見て飾って楽しいジャケットが多くあります。
そんなジャズのアルバム・ジャケットの中で、今回は「一目惚れ・ジャケ買い」がテーマである。ジャズのアルバムには、何故か外国人女性の写真をあしらった、男性にとっては実に魅力的なアルバムが多々ある。
特に、女性ボーカルのアルバムに、その女性ボーカリストの秀逸な写真をあしらったアルバムが多いが、これは、まあ当たり前と言えば当たり前。なんせ、 そのボーカリストの写真をズバリ載せるのは常套手段ではある。
よって、ここでは、女性ボーカリスト以外がリーダーのジャズ・アルバムの中で、なぜか外国人女性の写真をあしらい、それがそのアルバムの内容にフィットしていて、また、そのアルバム自体も評価できる内容のあるものをピックアップしてご紹介したい。
今回は、Dave Brubeck(デイブ・ブルーベック)の『Angel Eyes』(写真左)。 1962年6月と1965年2月の2種類のセッションのカップリング。ちなみにパーソネルは、Paul Desmond (as), Eugene Wright (b), Joe Morello (ds), Dave Brubeck (p)。ディブ・ブルーベック率いる黄金時代のカルテット・メンバーである。
いや〜、ジャズ盤における、外国人女性のアップ写真をあしらったモノとしては代表的なデザイン、代表的なイメージである。う〜ん、外国人女性の写真をあしらったジャズ・アルバムは、こうでなければいけない(笑)。
今では、CDサイズの小ぶりなジャケットになってしまったので、ちょっと可愛い、こぢんまりしたポートレート的なイメージになってしまったが、これが昔のLPサイズでは、 かなり迫力のある、かなり訴求力のあるイメージになる。これは、やはり、このジャケットを愛でるには、LPサイズでの鑑賞が最適。
さて、そのアルバムの内容と言えば、60年代にデイブ・ブルーベックがシリーズで出した「ソングブックもの」の一枚。この盤では、マット・デニスの作品集となっている。
マット・デニスは、本職はソングライター。その作品数は相当数に上る。マットの作風は軽妙で小粋でセンスの良い曲作りが特徴なので、デイブ・ブルーベックのハンマー奏法によるパキパキ・ピアノは合わないのではないか、と危惧してしまうのだが、これがなんとピッタリ合うんですねえ。
「大衆受けし過ぎ、軽過ぎ、判り易過ぎ」と、とかく軽んじられがちなブルーベックなのだが、その「大衆受けする、軽快で、判り易い」ピアノとアレンジという、彼の最大の特徴が遺憾なく発揮されている。
「大衆受けする、軽快で、判り易い」ブルーベックって良いじゃないか。 特に、マット・デニスの曲にフィットしていて軽やか。加えて、ポール・デスモントの優しいアルトが花を添える。
元祖イージーリスニング・ジャズ。「エンジェル・アイズ」「コートにすみれを」の2曲が特に心地良い。
大震災から2年半。決して忘れない。まだ2年半。常に関与し続ける。
がんばろう東北、がんばろう関東。自分の出来ることから復興に協力し続ける。
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