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2013年9月15日 (日曜日)

西海岸の清純派SSWのライブ盤

西海岸ロック歌姫の筆頭、リンダ・ロンシュタットにたくさんの曲を提供していた、米国西海岸の清純派SSWのカーラ・ボノフ(Karla Bonoff)。

このリンダとボノフって実に対象的で、リンダが薔薇の花とすれば、カーラは百合の花。リンダが明るい人気者なら、カーラは内気で目立たない、でもしっかり者のタイプ。同じ曲を歌っても、リンダはパンチがあって天真爛漫、カーラはひっそりと清楚な佇まい。僕は、この「清楚な佇まい」って感じのカーラの方が好きですね。

カーラ・ボノフについては、日本においては、知る人ぞ知るというか、米国西海岸ロック通である粋なウエストコースト者の中で、密かに愛されている様な、実に「マニア」な存在だった気がする。『Restless Nights(ささやく夜)』(2012年10月6日のブログ参照・左をクリック)は、AORブームに乗って、日本でもある程度売れたが、カーラの名前が日本においてメジャーになった訳では無い。

1988年にリリースした『New World』以来、オリジナル・アルバムをリリースしていないカーラでしたが、2007年10月、久々のオリジナル・アルバムとして、2枚組ライブアルバム『Karla Bonoff / Live』(写真左)をリリースしています。

Amazon.co.jpをふらふら徘徊していて見つけた時は即買いでしたねえ。収録曲を見渡せば、オール・タイム・ベストと言ってよい曲を集めた、カーラにとっても初のライヴ盤じゃないですか(「Restless Nights」が未収録なのは残念だけど)。

ヒット・アルバム『Restless Nights』が1979年のリリースでしたから、それから、28年を経てのライブ盤のリリースです。確か、カーラは1951年12月生まれですから、2007年だと、カーラは56歳になります。『Restless Nights』は1979年なので、カーラは28歳。
 

Karla_bonoff_live

 
時の流れというのは残酷なものなので、カーラが悪い方に変わっていたら嫌やなあ、と思いながら、恐る恐るCDプレイヤーのスタートスイッチを押したわけですが、スピーカーから流れてくるカーラの歌声が以前と変わらない、透明感溢れる、伸びのある暖かなヴォーカルなのでホッとしました。

このカーラの透明感溢れる、伸びのある暖かなヴォーカルは、デビュー盤の『Karla Bonoff』(2009年3月28日のブログ参照・左をクリック)と合わせて愛でたいですね。カーラの「ひっそりと清楚な佇まい」が実に素敵です。

このライブは、米国西海岸ロック&ポップスのファンであれば、マストアイテムでしょう。さすがに、28年ぶりのオリジナル・アルバムでしたから、このライブ盤はレコード会社を通じての発売ではありませんでした(カーラ個人の販売)。今でもカーラの個人販売のようです。まあ、このカーラのライブ盤を日本盤としてリリースする強者は日本のレコード会社には居ないでしょうね。
 
ダウンロードサイトにはアップされているみたいなので、輸入盤として入手するか、ダウンロードサイトから入手するかのどちらかになります。でも、今の日米のレコード会社って、こういう内容のある盤を積極的に扱えないとは淋しい限りやなあ。

しかし、このライブ盤には「感動した」。カーラの歌と演奏をガッチリと引き立てるバックに支えられ、今でも全く衰えを知らない彼女のボーカルを、ライブで、しかもこんな良好な音質で聴けるなんて、いや〜、思いもしませんでした。長生きはしてみるものですなあ(笑)。

 
 

大震災から2年半。決して忘れない。まだ2年半。常に関与し続ける。
がんばろう東北、がんばろう関東。自分の出来ることから復興に協力し続ける。 

Never_giveup_4

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