ジャケ買い「海外女性編」その1
ジャズの楽しみの一つに、アルバム・ジャケットのデザインがあります。ジャズのアルバムには、なかなか趣味の良い、芸術的にも優れたアルバム・ジャケットが多々あります。
ジャケットのデザインのバリエーションも豊かで、ミュージシャン本人の写真を中心とした基本的なものから、イラスト中心、風景写真中心、イメー ジ写真から漫画まで、他の音楽ジャンルにはなかなか無いバリエーションの豊かさ。
何故、ジャズのアルバム・ジャケットはアート的に優れたものが多く、ジャケット・デザインのバリエーションが豊かなのか、その理由は良く判らないのですが、とにかく、ジャズのアルバム・ジャケットには、アーティスティックな鑑賞に堪えうる、見て飾って楽しいジャケットが多々あります。
今回は、ジャケ買い「海外女性編」、と題して、 海外の女性の写真をあしらった一目惚れジャズ盤のジャケットを幾枚かご紹介します。「芸術の秋」です。アーティスティックなアルバム・ジャケットを楽しみましょう(笑)。
まずは手始めに、僕のお気に入りピアニスト、ハロルド・メイバーンの佳作を。Harold Mabern『Falling In Love With Love』(写真左)。2001年10月の録音。ちなみにパーソネルは、Harold Mabern (p), George Mraz (b), Joe Farnsworth (ds)。日本のヴィーナス・レコードからのリリースである。
ハロルド・メイバーンの快作である。ジャケットはヤンキーなお姉ちゃんのスナップで、これがなかなか雰囲気があって僕は好きだ。車は50年代を彷彿とさせてレトロで渋い。ヤンキーなお姉ちゃんは、なんか「元気溌剌」で「やんちゃ」で「小生意気」そうで、それでいて、なんか可愛い。
米国1950年代の雰囲気プンプン、アメリカン・グラフィティ的雰囲気プンプンで、しかもジャケットにあしらわれている文字デザインも粋で格好良く、このジャケット、良いですね〜。
さて、アルバムの内容と言えば、このアルバムでのメイバーンは、パワフルにガンガン飛ばす。しっかりとしたタッチ、心地良い迫力、ブンブンと思いっきりスイングするかのようなスピード感。そして、バラードはリリカル、かつ、しっかりとしたタッチでじっくりと聴かせてくれる。
収録された10曲、それぞれが素晴らしいのだが、アルバムタイトルにもなっている2曲目「恋に恋して」が特に素晴らしい。この曲、キース・ジャレットの「スタンダーズ」が演奏するバージョンが僕のお気に入りなのだが、このメイバーン・トリオの演奏は、その「スタンダーズ」の演奏に匹敵する。
ラストの「サマータイム」の力強さも魅力的だ。とにかく全体を通して、グングン飛ばして「グワーッ」といっちゃう感じが素晴らしい。疾走感あるピアノ・トリオを聴いて、「スカッ」としたい時、是非お勧めの一枚です。
大震災から2年半。決して忘れない。まだ2年半。常に関与し続ける。
がんばろう東北、がんばろう関東。自分の出来ることから復興に協力し続ける。
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