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2013年8月 5日 (月曜日)

フュージョン界の優秀なコラボ

フュージョン・ジャズの世界にも、相性の良いコラボがある。その筆頭格が、Bob James & Earl Klugh。キーボード&コンポーザー&アレンジャーのボブ・ジェームスと、ナイロン・アコギのジャズ・ギタリスト、アール・クルー。このコラボは、組めば必ず秀作をものにする。

第1作目が、1979年リリースの『One On One』(2013年5月27日のブログ・左をクリック)
第2作目が、1982年リリースの『Two Of A Kind』(2013年5月28日のブログ・左をクリック)

そして、第3作目が、この『Cool』(写真左)。1992年のリリースになる。第2作目から数えて10年ぶりのリユニオン。ちなみにパーソネルは、Bob James (p), Earl Klugh (g), Harvey Mason (ds), Gary King (b), Leonard "Doc" Gibbs (per), Ron Carter (b), Paul Pesco (g)。 

第1作目は、カリビアンなフュージョン・ジャズだった。アナログ録音の音が心地良く、ソフト&メロウなフュージョン・ジャズの秀作だった。そして、第2作目は、ちょっとデジタル臭が漂う録音が残念ではあるが、フュージョン・ジャズというより、スムース・ジャズの先駆け的な音作りが素晴らしい秀作だった。

そして、この第3作目の『Cool』。時は1992年。デジタル録音の機材も良くなり、デジタル臭は全く無く、演奏するメンバーは、どちらかと言えば、アナログ時代から活躍するベテラン・ミュージシャンが中心。ドラムのハービー・メイソンの、人間の手で叩く、ファンキーでメリハリの効いたドラミングが素晴らしい。
 

Bob_earl_cool

 
このBob James & Earl Klughの第3作目『Cool』の音世界は、まさに「スムース・ジャズ」。フュージョン・ジャズの音世界を洗練し、練り直した、アーバンな雰囲気のスムース・ジャズ。

ボブ・ジェームスのアレンジが素晴らしい。ボブ・ジェームスは、自らの手癖、アレンジ癖を控えめにしつつ(それでも一聴するとボブ・ジェームスと判るが・笑)、パートナーのアール・クルーのアコギを前面に押し出す、非常に優れたアレンジを施していて素晴らしい。アール・クルーもボブ・ジェームスの優れたアレンジに乗って、実に楽しそうにアコギを弾きまくっている。

そして、このアルバム、曲が進むにつれて、スムース・ジャズから、フュージョン・ジャズへ、そして、遂には、メインストリーム・ジャズへの原点回帰していく様な展開が面白い。10曲目の「Terpsichore」は、良質な4ビート・ジャズが炸裂する。ここでのベースはロン・カーター。ロンの4ビートを刻むウッド・ベースはなかなか心地良い。

この『Cool』、スムース・ジャズ時代の秀作です。Bob James & Earl Klughのコラボ盤の最終形でしょう。以降、Bob James & Earl Klughでのコラボ盤はリリースされていません。これ以上の成果は最早求めることが出来ないのでしょうね。それほど、完成度が高い秀作です。

しかし、ジャケットについては不思議な気持ちが残ります。なぜキュウリが2本並んでいるんでしょうか。このキュウリ2本が並ぶジャケットを初めて見た時は、僕は完全に「ひき」ました(笑)。購入するのを躊躇いましたねえ。でも、内容は良い盤なので、安心して手にして頂いて結構ですよ(笑)。

 
 

大震災から2年4ヶ月。決して忘れない。まだ2年。常に関与し続ける。
がんばろう東北、がんばろう関東。自分の出来ることから復興に協力し続ける。 

Never_giveup_4

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コメント

タイトルにかけて
cool as a cucumber
だと思います。

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