真夏の昼下がりに「センチ」やね
我がバーチャル音楽喫茶『松和』では、このお盆休みの時期の特集として、夏の季節にピッタリな「70年代Jポップ」のアルバムをご紹介しています。さて、今日は、センチメンタル・シティ・ロマンス(略称「センチ」、以降「センチ」と略す)のセカンド盤をチョイス。
デビュー盤『センチメンタル・シティ・ロマンス』は、アメリカン・ウエスト・コースト・サウンドを基調にした、親しみやすく洗練された楽曲の中に、そこはかとなく日本的な情緒を漂わせているところが素敵だった。出て来る音は「西海岸」。
結成当時のメンバーは告井延隆(g), 中野督夫(vo), 細井豊(key), 加藤文敏(b), 田中毅(ds)の5人。この5人のうち、告井、中野、細井の3人は、現在もメンバーである。(2007年3月31日のブログ参照・左をクリック)。
大学時代、真夏の昼下がり。扇風機のかかった(エアコンでは無い・笑)薄暗い喫茶店の中で、外の厳しい焼け付くような陽射しを眺めながら、よく聴いたセンチのアルバムが『ホリデイ』(写真左)。1976年のセンチの2ndアルバム。レイドバックした西海岸ロックな音が心地良い。
ユッタリとしたテンポが実に良い。アップテンポな曲でも、少し早歩き程度の緩やかさ。米国西海岸ロックというと、爽快な疾走感溢れるアップテンポな楽曲というイメージがあるが、この『ホリデイ』でのセンチの音は違う。レイドバックしているのだ。レイドバップと言えば、米国南部のサザン・ロックの十八番。でも、センチは西海岸ロックのテイストで、しっかりとレイドバックする。
米国西海岸ロックのテイストは、告井のスティール・ギターの音で増幅される。カントリー・ロックなイメージが頭の中を吹き抜ける。この『ホリデイ』全編に渡って、この告井のスティール・ギターが凄く素敵なのだ。うっとり惚れ惚れする告井のスティール・ギター、そして、告井延隆&中野督夫、ふたりのストラトのツイン・リードギター、とにかく、ギター系が米国西海岸ロックなのだ。惚れ惚れするぜ。
デビュー盤『センチメンタル・シティ・ロマンス』は「初夏のアルバム」。このセカンド盤の『ホリデイ』は「真夏のアルバム」。レイドバックしたカントリー・ロックなテイストが、真夏の昼下がりにピッタリなのだ。ジリジリと焼け付くような昼下がりの陽射しを眺めながら、米国西海岸ロック・テイストなギターを聴く。
何と言っても、このアルバム全編の演奏のテンポが良い。ゆったりとゆっくり歩くようなテンポ。アップテンポな曲でも、少し早歩き程度の緩やかさ。このセカンド盤の『ホリデイ』は「真夏のアルバム」。大学時代から、確かに、真夏によく聴くセンチのセカンド盤である。
大震災から2年4ヶ月。決して忘れない。まだ2年。常に関与し続ける。
がんばろう東北、がんばろう関東。自分の出来ることから復興に協力し続ける。
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