« ユニークで新鮮な感覚のボーカル | トップページ | ラテン・フュージョンの優れもの »

2013年7月10日 (水曜日)

ジャズ喫茶で流したい・44

昔々にゲットしたビーナス・レコードのホーン・ベストの1曲目『煙が目にしみる』。このエディ・ヒギンス& スコット・ハミルトンの演奏がいたく気に入った勢いで、当の本人たちのオリジナル・アルバムを即ゲットした。

Eddie Higgins Quartet featuring Scott Hamilton『Smoke Gets In Your Eyes』(写真左)。 エディ・ヒギンス名義&スコット・ハミルトン共演、アルバム名はズバリ『煙が目にしみる』。

これがまた、実に渋く「ニクい」アルバムで、全編スローバラードからミッドテンポの、これがまた、格好良いテナーと趣味の良いピアノの組合せ。

スコット・ハミルトンといえば、1970年代、フュージョン・ジャズ全盛時代に、スイング・ジャズなスタイルという古典的なスタイルを引っ提げ、その個性的なテナーで注目を集めたサックス奏者である。このアルバムで、僕はそのスコット・ハミルトンと20年ぶりの再会を果たしたわけ。

実は、このスコット・ハミルトンのテナーが凄く良い味出してるんだよな〜、このアルバム。本当に「これぞジャズ・テナー」って感じの堂々たるブロウには惚れ惚れする。

早速、CDをトレイに載せると、冒頭の「メランコリック・ラプソディ」からハミルトンはやってくれるではないか。スローな味のある演奏で、渋いテナーが「のっけから全開」である。バックのヒギンスのピアノも凄く良い味出してる。滋味溢れる伴奏ピアノとでも形容したら良いか。
 

Smoke_gets_in_your_eyes

 
2曲目は、ミッドテンポで、小粋にスイングしまくる「イッツ・ア・ロンサム・オールド・タウン」。自然に体が動いて、リズムに合わせて、ついつい膝を叩いてしまいます。

3曲目の「あなたは恋を知らない」なんぞは、絶妙のバラード演奏。しみじみしてしまいますね。そして、 4曲目は「バイ・マイセルフ」。すこしアップテンポの楽しい、そして少し「もの悲しくて」とても味わいのある、こくのある演奏。

そして、5曲目は、やってきました「煙が目にしみる」。これは、もう説明はいりませんね。実に渋い緩やかなテナーが、趣味の良いリズム・セクションに乗って、朗々とブロウしていきます。歌心溢れる古典的スタイルのテナー。安定感、安心感、説得力抜群です。

そして、極めつけは9曲目、ディズニーの名曲「星に願いを」。この演奏にはもう何も言葉はいらない、そんな雰囲気一杯にググッとくる、情感溢れる素晴らしい演奏です。

ハミルトンのテナーもヒギンスのピアノも、それはそれはとても素晴らしい。暑い夏に一服の清涼剤の様な、爽快感溢れ、シンプルに語りかける様なテナーとピアノ。

快適なテンポでスインギーに演奏される名曲あり、情感たっぷりに歌い上げられるバラードあり。真夏の季節のジャズに爽快なサックスあり、小粋なピアノあり。このアルバム、この夏の季節に、寝苦しい夜の季節に捧げたい。

 
 

大震災から2年3ヶ月。決して忘れない。まだ2年。常に関与し続ける。

がんばろう東北、がんばろう関東。自分の出来ることから復興に協力し続ける。 

Never_giveup_4

★Twitterで、松和のマスターが呟く。名称「松和のマスター」でつぶやいております。ユーザー名は「v_matsuwa」。「@v_matsuwa」で検索して下さい。
 

« ユニークで新鮮な感覚のボーカル | トップページ | ラテン・フュージョンの優れもの »

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: ジャズ喫茶で流したい・44:

« ユニークで新鮮な感覚のボーカル | トップページ | ラテン・フュージョンの優れもの »

リンク

  • まだまだロックキッズ(バーチャル音楽喫茶『松和』別館)
    この「松和・別館」では、懐かしの「1970年代のロック」盤の感想や思い出を率直に語ります。これまでの、ジャズ喫茶『松和』マスターのひとりごと・ブログの中で不定期に掲載した、70年代ロックの記事を修正加筆して集約していきます。
  • 松和の「青春のかけら達」(バーチャル音楽喫茶『松和』別館)
    この「松和・別館」では、懐かしの「1970年代のJポップ」、いわゆるニューミュージック・フォーク盤の感想や思い出を率直に語ります。これまでの、ジャズ喫茶『松和』マスターのひとりごと・ブログの中で不定期に掲載した、70年代Jポップの記事を修正加筆して集約していきます。           
  • AORの風に吹かれて(バーチャル音楽喫茶『松和』別館)
    AORとは、Adult-Oriented Rockの略語。一言でいうと「大人向けのロック」。ロックがポップスやジャズ、ファンクなどさまざまな音楽と融合し、大人の鑑賞にも堪えうるクオリティの高いロックがAOR。これまでの、ジャズ喫茶『松和』マスターのひとりごと・ブログの中で不定期に掲載した、AORの記事を修正加筆して集約していきます。  
2022年11月
    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30      

カテゴリー