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2013年6月26日 (水曜日)

本田竹曠の初リーダー作を聴く

日本のジャズ・ピアニストは奥が深い。というか、調べれば調べるほど、知っている名前、知らない名前がどんどん出てくる。今までの日本ジャズの歴史の中で、ジャズ・ピアニストは累計何人いるんだろう。と思ってしまうほど、日本のジャズ・ピアニストは裾野が広い。

本田竹曠(ほんだたけひろ)というピアニストがいた。いた、というのも、2006年1月、享年満60歳で鬼籍に入っている。僕が、この本田竹曠というピアニストに出会ったのは、フュージョンの時代、ネイティブ・サンという、日本のフュージョン・グループを通じてである。彼はネイティブ・サンのキーボード奏者だった。確かなテクニックとファンキーなフレーズは、当時、ジャズ初心者だった僕の耳にもしっかりと届いた。

フュージョン時代が去り、僕は社会人になり、本田竹曠の名前をすっかり忘れていた。思い出したのは、彼が鬼籍に入ったという訃報にふれた時だ。実に面目ない。なんと薄情な人間なんだろう、俺は。ということで、罪滅ぼしの意味もあって、本田竹曠のリーダーアルバムを集め始めた。

本田竹曠の初リーダー作、本田竹曠&渡辺貞夫カルテット『本田竹曠の魅力(Minton Blues)』(写真左)。トリオ・レコード時代に制作された初リーダー作。1969年12月に渡辺貞夫カルテットと銀座ヤマハホールにてライヴ収録されたもの。ちなみにパーソネルは、本田竹曠 (p), 渡辺貞夫 (as), 増尾好秋 (g), 鈴木良雄 (b), 渡辺文男 (ds)。今の感覚でパーソネルを眺めると、いや〜、錚々たるメンバーですね。
 

Takehiro_honnda_minton_blues

 
組合せ的には、渡辺貞夫 (as), 増尾好秋 (g), 鈴木良雄 (b), 渡辺文男 (ds)の、ピアノレス渡辺カルテットに、本田竹曠のピアノが参加したという感じ。でもリーダーが本田竹曠だけに、渡辺カルテットも全力で本田をバックアップ。素晴らしいカルテットをバックに、本田竹曠は、のびのびとピアノを弾きまくっている。

初めて聴いた時、こんなにファンキーでブルージーなピアノを日本人が弾いているなんて、と驚いた。ゴスペルチックな和音の重ね方、フレーズの展開。日本人が弾いているが故、あっさりとしたファンクネスが、実に品の良い響きとして記録されている。小気味の良い右手のタッチも特筆もの。日本人の弾く、硬質なスピリチュアルなフレーズにはハッとさせられる。

このアルバムの録音が1969年なんて信じられんなあ。素晴らしい演奏。アレンジも良好で、こんな高度な内容のジャズ・ピアノが、1969年の日本で展開されていたなんてビックリ。純日本のメンバーで、クインテットな演奏も、内容・テクニックとも高度で、同じ日本人として、昔、ピアノを弾いていたものとして、溜飲の下がる思いで一杯である。さすが、ジャズ先進国・日本である。

アルバム・ジャケットのデザインも洒落ていて、なかなか良好。さすが、ジャズを大切に扱っていたトリオ・レコード。他の大手の日本のレコード会社とは一味も二味もジャズに対する扱い方が違います。当然、アルバムに詰まっている音の内容に至っては、当然、外れ無し。

 
 

大震災から2年3ヶ月。決して忘れない。まだ2年。常に関与し続ける。

がんばろう東北、がんばろう関東。自分の出来ることから復興に協力し続ける。 

Never_giveup_4

★Twitterで、松和のマスターが呟く。名称「松和のマスター」でつぶやいております。ユーザー名は「v_matsuwa」。「@v_matsuwa」で検索して下さい。
 

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