ワー・ワーの唯一のリーダー作
ネット・ショップは、とにかくミュージシャンはアルバムの検索がし易い。よって、amazonや HMV、Tower@jpなどをしばしば徘徊することになってはや10余年(笑)。
まめに巡回してチェックをしていると、時々、ドキッとするようなアルバムの再発に出くわすことがあります。それから、また 「あ〜っ懐かしいなあ、これええねんな〜」と、フュージョン全盛時代に聴きまくった名盤に出くわすこともしばしばです。
例えば、5年ほど前に出くわしたWah Wah Watson『Elementary』(写真左)なんかは「ドキッとするようなアルバム再発」の良い例です。いやいや出くわした時はビックリもしたし、実に懐かしかったですね。なんせ、学生時代に聴きまくったフュージョンアルバムの一枚なんですから、懐かしやら嬉しいやら。
実は、このワー・ワー・ワトソンの『エレメンタリー』がCD化されて、リイシューされるとは思ってもみなかった。このアルバムの「存在」とその「内容の優秀さ」を知っている人が世界にどれだけいるのだろう。 France Sonyは、実に味なことをやってくれた。
しかも、今回、このアルバムを手に入れたルートは、 amazon.jpからUK盤としての入手である。何度も言うが、このアルバムが、CDリイシューで、 手にはいるとは思ってもみなかった(笑)。
Wah Wah Watson(ワー・ワー・ワトソン)は、フュージョン系のギタリスト。ハービー・ハンコックの『マンチャイルド』や『シークレッツ』、『V.S.O.P. 〜 ニューポートの追想』などでも活躍している、ファンクネス&ソウルたっぷりの、いぶし銀のような響きを奏でるギタリスト。
そのワー・ワー・ワトソンの唯一のリーダーアルバムが、この『エレメンタリー』。その雰囲気は「ファンキーでソウルフル&メロウ」。このアルバムがリリースされた時期は1976年、フュージョン・ブームど真ん中。
ワー・ワー・ワトソンは、単なるギタリストではなく、作曲・ アレンジ・プロデュース、そして、ボーカルに至るまで、マルチタレントとしての彼の力量を如何無く発揮しています。
このアルバム、決してジャズじゃないし、インスト中心のテクニカルなフュージョンでも無い。当時、 流行のソウル・ミュージックとファンクとAORとジャズが「ごった煮」になった、本当の意味での 「フュージョン」なアルバムです。
いや〜、本当に良い感じのフュージョン・アルバムですね〜。文字でその良さが上手く伝わらないのが、実に「もどかしい」。聴けば判る。このアルバムは、70年代フュージョン者の方々に、是非聴いていただきたい逸品の一枚です。
大震災から2年2ヶ月。決して忘れない。まだ2年。常に関与し続ける。
がんばろう東北、がんばろう関東。自分の出来ることから復興に協力し続ける。
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