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2013年5月18日 (土曜日)

西海岸ロックの「最後の歌姫」

僕にとっての、米国西海岸ロックの「最後の歌姫」的存在が、リッキー・リー・ジョーンズ(Rickie Lee Jones)。1970年代、米国西海岸ロックをリアルタイムで聴いて来た僕にとって、1970年代の最後の年である1979年におけるリッキー・リー・ジョーンズの登場は、直感的に彼女が「最後の歌姫」なんだと思った。

そのデビューアルバムが『Rickie Lee Jones』(写真左)。邦題は『浪漫』。この邦題が付けられた意味は今でも分かりません。なんで「浪漫」なんだろう。アルバムに収録された曲の歌詞の和訳を眺めて見ても、どう考えても「浪漫」という言葉に結びつかないんやけどなあ(笑)。

ちょっと俯いた翳りのあるリッキーの顔写真がメインのアルバム・ジャケットが実に素敵だった。よくこのアルバム・ジャケットを本棚に立てかけて、このアルバムを聴きながら、ぼんやり眺めていたもんだ。リリースされた当時、ヘビロテ状態でよく聴いたアルバムである。

このアルバムに詰まっている音は、フォーク、ジャズ、ブルースなど、アメリカン・ルーツ・ミュージックのエッセンスを取り入れ、上手くミックスしたもの。

ロックというジャンルに置くには、そのリズム&ビートはジャジーで、今の耳で聴くと、これってコンテンポラリーなジャズ・ボーカルやなあ、って感じてしまう。現代のノラ・ジョーンズに続くサウンドでありボーカルである。
 

Rickie_lee_jones

 
独特の気だるさを湛えた、それでいてポジティブな明るさのあるボーカルは独特の個性。キュートで明朗なボーカルや、ちょっとすれっからしなボーカルなど、彼女のボーカルには多種多様な表情があって、聴いていてとても楽しい。ボーカリストとしての資質とテクニックは非常に優れたものがある。

しかも、バック・ミュージシャンが凄い。米国西海岸ロック&ジャズのオールスターズと言ってよいだろう。当時、録音された時は、1979年。1970年代ロックの終焉の時代であり、米国西海岸ロック&ジャズの節目の時期でもある。なんだか、この米国西海岸ロック&ジャズのオールスターズの面子を眺めていて、万感な想いがこみ上げてきたことを思い出す。

主だったメンバーを挙げておくと、Dr. John (key), Michael McDonald (vo), Randy Newman (syn), Victor Feldman (perc, ds, key), Tom Scott, Ernie Watts (horns), Nick DeCaro (accordion, orch-arrange), Buzz Feiten (g), Steve Gadd, Andy Newmark, Jeff Porcaro (ds), Neil Larsen (key) その他大勢。米国西海岸ロック&ジャズの一流ミュージシャン全員集合である(笑)。

これだけの面子を集めたバック・バンドである。それはそれは素晴らしい演奏を繰り広げてくれる。このバック・バンドの演奏を聴いているだけでも、このアルバムは飽きない。ジャジーでフュージョンで小粋なアレンジが、このアルバム全体を覆っている。

全体の音の雰囲気はまさに「米国西海岸」。そして、主役のリッキー・リー・ジョーンズのボーカルは絶品。1970年代ロックの終焉の時代であり、米国西海岸ロック&ジャズの節目の時期でもある1979年にリリースされた、米国西海岸ロック&ジャズの「総括」の様なアルバム。今でも聴く度に万感の想いがこみ上げてきます。良いアルバムです。

 
 

大震災から2年2ヶ月。決して忘れない。まだ2年。常に関与し続ける。
がんばろう東北、がんばろう関東。自分の出来ることから復興に協力し続ける。 

Never_giveup_4

★Twitterで、松和のマスターが呟く。名称「松和のマスター」でつぶやいております。ユーザー名は「v_matsuwa」。「@v_matsuwa」で検索して下さい。
 

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コメント

こんばんは。はじめまして。良いアルバムでしたね
このレコード僕も持ってます。日本でもヒットしましたね。
ジャケットがカッコイイ!本人よりきれいに撮れている(笑)

シングル曲”恋する黒柳徹子”
・・・ 間違えた!・・・
じゃんけん は グーやパーよりチョキが大好きと唄う
「恋するチャック Chuck E's In Love 」
が大好きでした。

はじめまして、moondreamsさん。松和のマスターです。
 
冒頭の「恋するチャック(Chuck E's In Love)」、確かに
小粋で良い曲でしたね。僕はラストの歌詞の「落ち」が
大好きでした。ラストの歌詞のフレーズが出てくる度に
思わずニンマリしてました(笑)。

Chuck E.'s In Love (yeah, yeah)
Chuck E.'s In Love (no, no, no)
Chuck E.'s In Love (ah, ah)
Chuck E.'s In
Chuck E.'s In Love
Chuck E.'s In Love
He's in love, no-ho-no
With Me!
 

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