最近のトラックバック

« キューン独特のソロ・ピアノ | トップページ | ビ・バップとハードバップの特徴 »

2013年5月 7日 (火曜日)

「Feels So Good」の一発屋

「チャック・マンジョーネ(Chuck Mangione)」と言われて、まず浮かぶのが、フュージョン界でのフリューゲルホーンの名手。そして、ヒット曲の「Feels So Good」。さて、その次は何が浮かびますか、と問われて・・・、う〜ん、これが何も浮かばないのですね(笑)。それほど「Feels So Good」の印象が強い、愛すべき「これ一曲」の一発屋です。

それほど、当時(1977から78年)、この「Feels So Good」は、日本でも売れに売れた。喫茶店の有線に乗って、1時間に1回は、この「Feels So Good」が流れていたのではないか。今日は、それほどに「耳タコ」の「Feels So Good」をフューチャーした大ヒットアルバムについて語りましょう。

その大ヒットアルバムとは、Chuck Mangione『Feels So Good』(写真左)。このアルバムは、フュージョン界のフリューゲル・ホーン奏者チャック・マンジョーネの1977年発表の大ヒットであり代表作。

フュージョン・ジャズというジャンルは、純ジャズの様なインプロビゼーションのひらめきやアドリブの応酬など、瞬間の瞬間の突発的な要素はあまり重視されず、その卓越した演奏テクニックや演奏曲のメロディや展開の美しさ・聴き易さ、印象的なリズムやアレンジが重視される傾向にある。

チャック・マンジョーネは、このアルバムの冒頭を飾る「Feels So Good」という名曲1曲で、その名をフュージョンの歴史に名を残したペット奏者である。

名曲「Feels So Good」は、演奏曲のメロディや展開の美しさ・聴き易さ、印象的なリズムやアレンジが秀逸。フュージョン・ジャズの申し子の様な曲であり、演奏である。チャック・マンジョーネは、この「Feels So Good」一発で終わった「単発屋」でもある。
 
チャック・マンジョーネの吹くフリューゲル・ホーンは決して巧くない。ミストーンも散見される。マンジョーネって、アート・ブレイキー率いるジャズ・ メッセンジャーズにも在籍していたんですよ。でも、このアルバム『Feels So Good』のプレイを聴く限り、マンジョーネのフリューゲル・ホーンはあまり巧くない。
 

Feels_so_good

 
それでも「Feels So Good」という曲は、それはそれは印象的なテーマと、美しいことこの上ないチャックのフリューゲル・ホーンの音色、そして、その美しい旋律とメロウなアレンジ、ミドルテンポな聴きやすいリズム&ビートで、この曲は大ヒットした。

この大ヒットした「Feels So Good」を冒頭に配し、大ヒットの勢いそのままにリリースされたのがこのアルバム『Feels So Good』。この典型的なフュージョンのアルバムは、チャック・マンジョーネをはじめとして、 バンドのメンバーは、全て、スタジオ・ミュージシャンあがりばかり。
 
ちなみにパーソネルは、Chuck Mangione (flh, el-p), Chris Vadala (ss, as, bs, fl), Grant Geissman (g), Charles Meeks (b), James Bradley Jr. (ds)。
 
Chris Vadalaのサックスがエモーショナルでメロディアスで力強くて印象的。テクニック豊かなGrant Geissmanのエレギも良い。Charles Meeksのメロディアスで重低音なエレベが演奏の底をしっかりと支え、James Bradley Jr.の堅実な縦ノリドラムが演奏全体をグッと引き締める。実は、この「Feels So Good」、バックバンドの演奏の優秀さに負うところが大きい。

アルバム全編通して聴いてみると、確かに「Feels So Good」は良くできた曲だが、よりフュージョン的な演奏としては、2曲目の「Maui-Waui(マウイ・ワウイ)」が素晴らしい出来だと僕は思う。僕の中では、この「Maui-Waui」のフュージョンな演奏で、このバンドの演奏が軽音楽ではなく、正当なフュージョンバンドとしてのポジションをキープしている。
 
しかし、3曲目以下は「ジャジーな軽音楽的+仰々しく単調なアレンジ+オーケストラの存在」が、ちょっと純正フュージョンというには気恥ずかしい。

「Feels So Good」を聴くと、なぜか学生時代の夏の夕暮れ時の夕焼けを思い出す。 なんだか懐かしくて、ふんわりと心地よい気持ちになる。この曲、いまやすっかり僕の中では「ナツメロ化」してしまった。

 
 

大震災から2年。でも、決して忘れない。まだ2年。常に関与し続ける。
がんばろう東北、がんばろう関東。自分の出来ることから復興に協力し続ける。 

Never_giveup_4

★Twitterで、松和のマスターが呟く。名称「松和のマスター」でつぶやいております。ユーザー名は「v_matsuwa」。「@v_matsuwa」で検索して下さい。
 

« キューン独特のソロ・ピアノ | トップページ | ビ・バップとハードバップの特徴 »

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/80793/51535095

この記事へのトラックバック一覧です: 「Feels So Good」の一発屋:

« キューン独特のソロ・ピアノ | トップページ | ビ・バップとハードバップの特徴 »

リンク

  • 松和 / ジャズ・フュージョン館
    ホームページを一新しました。「ジャズ・フュージョン館」と「懐かしの70年代館」の入り口を一本化し、内容的には、当ブログの記事のアーカイブを基本としています。  
  • 松和 / 懐かしの70年代館入口
    更新は停止し、新HPへ一本化中。新しいブラウザーではレイアウトが崩れたりと申し訳ありません。
2017年12月
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31            

カテゴリー

常連さんのブログ

  • 70年代思い出の名曲
    music70sさんのブログ。タイトル通り、定期的に、70年代の懐かしのアルバムを紹介されています。なかなか、マニアックなアルバム選択、曲選択に、思わずニンマリしてしまいます。
  • いそいそジャズ喫茶通い
    yuriko*さんのブログ。都内のジャズ喫茶への訪問記録。ジャズと言えば『ジャズ喫茶』。敷居が高くて、と思っている方々に是非読んで頂きたいブログ。実際の訪問記録ですから読んでいて楽しく、実際の訪問時の参考になります。
無料ブログはココログ