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2013年4月29日 (月曜日)

ジャズのウエストサイド物語・1

ミュージカルを題材にしたジャズは結構多い。その中でも、初心者の方々でもベテランの方々でも楽しめる、現代ミュージカルの代表的作曲者のひとりが、レナード・バーンスタイン。

バーンスタインは、多くのミュージカルを手掛けている。そのミュージカルを彩る曲の中には、後にジャズ・スタンダードになった曲が多くある。そのバーンスタインのミュージカルといったら、何と言っても映画でも有名になった、かの「ウエストサイド物語」だろう。

私と同世代から年輩の方だったら、なんらかの形でご覧になっていると言ってもいいほど、有名なミュージカルだ。今日と明日の2日間で、この「ウエストサイド物語」を題材とした、ジャズ・ピアノの企画ものを2枚ご紹介します。

さて、ジャケット・デザインを見ればすぐ判る、「ウエストサイド物語」からの楽曲をジャズ化したアルバムの中でも、内容的に見てナンバー1のアルバム、Oscar Peterson 『West Side Story』(写真左)。1962年1月24、25日の録音。ちなみにパーソネルは、Oscar Peterson (p), Ray Brown (b), Ed Thigpen (ds)。

なんせ、演奏が、ピアノ:オスカー・ピーターソン、ベース:レイ・ブラウン、ドラム:エド・シグペンという「最強のピアノトリオ」と言われた時代のオスカー・ピーターソン・トリオの演奏なので、悪かろうはずがない。
 

West_side_story

 
1曲目の「Something's Coming」から、その演奏に感心することしきり。端正でダイナミックなピアノに、ハイテクニックで太いベース、着実かつ柔軟なドラム。そんな演奏に乗って、これから何かがおこりそうな微妙な不安感と期待感が表情豊かに表現されている。なんだか、指を鳴らした、ちょいと鯔背な若者たちが出てきそうな、そんな感じがするスケールの大きい演奏だ。

3曲目の「Jet Song」は上手くアレンジされていて、「この曲、こんなに良い曲だったんだ」なんて、無責任に思ったりする。そして、ハイライトは、やはり、4曲目の「Tonight」だろう。この曲は「ウエストサイド物語」の中でも、最も有名な曲で、「ウエストサイド物語」は良く知らなくても、この曲はどっかで耳にしている人が多いのではないか。

この優しくダイナミックな曲を、オスカー・ピーターソンは端正なタッチで、実にダイナミックに歌い上げていく。しかも、バックにはベースの名手、レイ・ブラウンがブンブンブンとベースを唸らせながら、これまた、端正かつダイナミックに、ピーターソンのピアノをバッキングする。ドラムのシグペンは、その2人の隙間を埋めるように、バライティに富んだドラミングで、リズムをガッチリとキープする。

このアルバムを聴いていると、このころのピーターソン・トリオは、「最強のピアノ・トリオ」と呼ばれていた所以が良く判る。とにかく楽しいアルバムです。特に、ジャズ初心者の方々にとっての、ピアノ・トリオ入門盤としても最適な名盤と言えます。

 
 

大震災から2年。でも、決して忘れない。まだ2年。常に関与し続ける。
がんばろう東北、がんばろう関東。自分の出来ることから復興に協力し続ける。 

Never_giveup_4

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