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2013年3月21日 (木曜日)

ワシントン・ジュニアのお徳用盤

僕達の世代は、ジャズの流行りで言うと、高校〜大学時代に、クロスオーバー・ジャズからフュージョン・ジャズをリアルタイムで体験した世代なので、とりわけフュージョン・ジャズについては詳しくなる。よって、フュージョン・ジャズの有名どころは当時からちゃんと押さえている。

グローバー・ワシントン・ジュニア(Grover Washington, Jr.)なんかも、純ジャズ一本槍のジャズ者の方々にとっては全く興味の対象外だったりするんでしょうが、僕達にとっては、そんな「フュージョン・ジャズの有名どころ」の一人。1980年リリースの超有名盤『Winelight』以外のリーダー作にもしっかりとアプローチして、ワシントン・ジュニアの音を楽しんでいる。

当然、そんなワシントン・ジュニアのリーダー作の中でも、長年のヘビロテ盤が幾枚かある。例えば、1973年リリースの『Soul Box』(写真左)なんかがそうだ。このアルバム、LP時代は、『Soul Box Vol. 1』と『Soul Box Vol. 2』の2枚のLPに分けて、リリースされている。CDでのリイシューは、この2枚を一枚に収めた「お徳用盤」。

この頃のワシントン・ジュニアの音は、彼のアルト・サックスの音の個性を体験するのにピッタリのアルバムが幾枚かあある。この『Soul Box』でのワシントン・ジュニアのアルトの音はとてもエモーショナルでブラスの輝き麗しく、まだまだ勇ましくはあるが、後の「ソフト&メロウ」な音の萌芽が見え隠れして、ワシントン・ジュニアは、フュージョン・アルトのスタイリストの一人だということを十分に確認できる。
 

G_washington_jr_soulbox

 
ブラスのアレンジとベースラインの動きを聴きながら、アレンジはボブ・ジェームスに間違い無い。アルバム全編に渡って、このボブ・ジェームスのアレンジが素晴らしく、十分に純ジャズな雰囲気を残しつつ、R&Bの要素を取り込みながら、ソウルフル&ファンキーな雰囲気を色濃く演出、意外と硬派でジャジーなアルバムの展開となっていて、聴き応えがある。

でも、5曲目「Don't Explain」の後半からラストの女性ボーカルを絡めたブラスのアレンジは、ちょいと仰々しくて冗長。さすがにこの部分のオーケストラのアレンジは、時代がかっていて、古さを感じるのは否めない。我慢である(笑)。

ワシントン・ジュニアのアルトも良く鳴っていて快調。インプロビゼーションの滑らかで爽快。ワシントン・ジュニアのアルト・サックスを愛でるに相応しいアルバムではないか、と思う。マービン・ゲイの「Trouble Man」や、スティービー・ワンダーの「You Are the Sunshine of My Life」など、R&Bの人気曲なんかもカバッていて、聴き易さもあって、なかなかの内容。

ボブ・ジェームスはピアノも弾いていて、これがまた良い。ボブ・ジェームスの手癖が満載で、僕のようなボブ・ジェームス・間にはには堪らないソロが繰り広げられていて、なかなか良い雰囲気。そして、ドラムのアイドリス・ムハンマド(dris Muhammad)が大活躍。

ワシントン・ジュニアについては、超有名盤『Winelight』以外聴いたことが無い、なんていうのは勿体ない限りです。ワシントン・ジュニアの1970年代のリーダー作については「外れ盤」はありませんので、何枚か聴いて頂くと、ワシントン・ジュニアのフュージョン・アルトの素晴らしさをご理解頂けるのではないかと思っています。ワシントン・ジュニアは決して「Just the Two Of Us」だけの「一発屋」ではありません(笑)。

 
 

大震災から2年。でも、決して忘れない。まだ2年。常に関与し続ける。
がんばろう東北、がんばろう関東。自分の出来ることから復興に協力し続ける。 

Never_giveup_4

★Twitterで、松和のマスターが呟く。名称「松和のマスター」でつぶやいております。ユーザー名は「v_matsuwa」。「@v_matsuwa」で検索して下さい。
 

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