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2013年3月29日 (金曜日)

このアダムス=ビューレンも良し

1980年代初頭。僕は、George Adams & Don Pullen Quartet(以降アダムス=ピューレン4と略す)に出会った。

このアダムス=ピューレン4は、ジョン・コルトレーンの音世界に根ざしながらも、そのコルトレーン・ミュージックを整理し発展させ、R&B的なリズムとメロディーラインを織り交ぜて、より拡がりと彩りのある、自由度の高い即興音楽を表現した。アメリカン・ルーツ・ジャズといった面持ちが聴いていて楽しかった。

僕は、このアダムス=ピューレン4が好きで、どのアルバムを聴いても「オッケーオッケー」となるんだが、そんなお気に入りだらけの盤の中でも、このアルバムは結構繰り返し聴いてきている。1981年4月録音の『Life Line』(写真)である。この盤、ジャケット・デザインが様々あってどれがオリジナルなのか良く判らない状態になっているが、僕は写真左のデザインに親しみがある。

さて、この『Life Line』は、アダムス=ピューレン4の個性の全てがバランス良く配置されていて、アダムス=ピューレン4の代表盤の一枚。フリーな演奏の部分が硬派でハードな分、アダムス=ピューレン4の入門盤というよりは、アダムス=ピューレン4のファンの方々への推薦盤という感じの盤ですかね。

この盤での、アダムスの「フリーキーなテナーの咆哮」と、ピューレンの「ぐりんぐりんなコブシ奏法」が硬派でハード。ジャズ者初心者の方々にはちょっとキツイかも。

しかし、フリー・ジャズを聴き馴れた耳には爽快感抜群に響きます。フリーキーな演奏には疾走感が溢れていて、爽快なスピード感を感じます。冒頭の「The Great Escaple, or Run John Henry Run」なんか素晴らしいですね。
 

Adams_pullen_life_line

 
そして、2曲目の「Seriously Speaking」では、遂にアダムスは歌います。曲調としては、米国の音楽のルーツを感じるヘタウマなR&B的なリズムとメロディーラインがユーモラスで、しかもノリが良い。ソウルフルでアーシーなこの曲の雰囲気は凄く魅力的です。

明るいダンス・ミュージックの様なリズムと、それに乗ってブリリアントに吹き上げるアダムスのテナーが素晴らしい「Soft Seas」。「Nature's Children」では再びアダムスがソウルフルなボーカルを聴かせつつ、その後、インプロビゼーションの展開になって、嵐のようなフリーキーなブロウが襲ってきて、うへっ〜と反っくり返る(笑)。

そして、ラストの「Newcomer; Seven Years Later」が良いです。大らかな展開。これぞ、アダムス=ピューレン4という演奏。アーシーでソウルフルなアダムスのフルートに耳を奪われます。ピューレンのピアノは輝く様な切れ味良いフレーズを叩き出し、キャメロンのベースとダニーのドラムが、アダムス=ピューレンの二人をガッチリと支える。

僕にとってのアダムス=ビューレン4の「お気に入りの3部作」の最初は、アダムス=ビューレン・カルテットの出会いであった、1980年8月の録音の『Earth Beams』。2作目が、1981年4月の録音の『Life Line』。そして、3作目が、1984年2月の録音の『Decisions』。

今日は、この中から1981年4月の録音の『Life Line』を採り上げた。懐かしのアダムス=ピューレン4。今の耳にも十分に通用するアダムス=ピューレン4の個性的な演奏の数々。もっともっと聴きたいですね。お気に入りです。

ちなみに、このアダムス=ピューレン4は、ブログの左の「カテゴリー」に反映していますので、この「アダムス=ピューレン4」をクリックしていただければ、これまでのアダムス=ピューレン4のブログ記事を読むことが出来ます。よろしかったらどうぞ。

  

大震災から2年。でも、決して忘れない。まだ2年。常に関与し続ける。
がんばろう東北、がんばろう関東。自分の出来ることから復興に協力し続ける。 

Never_giveup_4

★Twitterで、松和のマスターが呟く。名称「松和のマスター」でつぶやいております。ユーザー名は「v_matsuwa」。「@v_matsuwa」で検索して下さい。
 

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