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2013年3月13日 (水曜日)

ちょっと通なBGM的存在でした

Bobby Enriquez & Richie Cole『The Wildman Meets the Madman』から『Phil Woods & His European Rhythm Machine』と、ハイテクニックを駆使した、高速フレーズ、高速アドリブな展開の骨太なメインストリーム・ジャズが続いたら、ちょっと硬派な寛ぎのフュージョン・ジャズで耳を和ませるのが、我がバーチャル音楽喫茶『松和』の常套手段(笑)。

今回のちょっと硬派な寛ぎのフュージョン・ジャズは、The Brecker Brothers『Don't Stop The Music』(写真左)。Randy & Michael Breckerが兄弟で結成したブレッカー・ブラザース。そのブレッカー・ブラザースのサードアルバムである。1977年のリリース。フュージョン・ブーム真っ只中である。

セカンド・アルバム『Back to Back』で既に見え隠れしていた「ディスコ調もしくはR&Bな雰囲気」が、アルバム全体に蔓延した、この『Don't Stop The Music』。冒頭の「Finger Lickin' Good」を聴けば、ちょいとズッ転ける。あからさまにコマーシャルなディスコ調のナンバー。まあ、これはこれで心地良くはあるんですが。

このアルバム、全体的には、コマーシャルなディスコ調なナンバー、若しくは、ライトなR&B的雰囲気なナンバーが大半を占めており、これはこれで楽しい。でも、日本ではこの「ディスコ調もしくはR&Bな雰囲気」は受けが悪かった。今でも、受けは悪い方だろう。米国では受けるんだろうけどね。日本では、大衆に迎合したというか、安易にヒットに走ったというか、ちょっと安易な感じが駄目なんでしょうね。
 

Dont_stop_the_music

 
確かに、学生時代当時、リアルタイムでこのアルバムを体験した訳ですが、冒頭の「Finger Lickin' Good」から「Petals」までは、行きつけの喫茶店で、友人達との語らいや一人読書の、ちょっと粋で、ちょっと通なBGM的存在。ブレッカー・ブラザースは、フュージョン・ジャズのジャンルのグループの中でも、知る人ぞ知る的な存在でしたから、この『Don't Stop The Music』なんて、通な奴らが粋に聴き流すアルバムでした。

でも、ラストの「Tabula Rasa」が流れると、行きつけの喫茶店の雰囲気はガラリと変わる。ラストの「Tabula Rasa」は、高テクニックでホットなメインストリーム・ジャズ。白熱した怒濤のインプロビゼーションが凄い。マイケルもランディも圧倒的迫力をもって吹きまくる。そして、レニー・ホワイトのドラムがフロントの兄弟二人を煽りに煽る。

このラストの「Tabula Rasa」が流れると、圧倒的迫力のメインストリーム・ジャズを感じて、友人との語らいを止め、読書の手を止め、やおら煙草に火を付けたり、珈琲をグッと一口飲んで、このラストの「Tabula Rasa」の白熱した怒濤のインプロビゼーションにじっと黙って耳を傾けるのだ。そして、この曲が終わると、皆、良い音を聴いたなあ、という満足感を顔に浮かべて、また、友人との語らいや一人読書を再開するのだ。

フュージョン・ジャズの典型的なアルバムとして、この『Don't Stop The Music』は良いアルバムだと思います。改めてパーソネルを確かめてみると、主だったところで、Randy Brecker (tp), Michael Brecker (ts,fl), Christopher Parker, Steve Gadd Lenny White (ds), Will Lee (b), Don Grolnick, Doug Riley (key), Steve Khan, Jerry Friedman, Sandy Torano, Hiram Bullock (g), Ralph MacDonald (per), Sammy Figueroa (conga)。

このパーソネルの面々を見たら、フュージョン・ジャズ者としては、絶対に触手が伸びますよね(笑)。

 
 

大震災から2年。でも、決して忘れない。まだ2年。常に関与し続ける。
がんばろう東北、がんばろう関東。自分の出来ることから復興に協力し続ける。 

Never_giveup_4

★Twitterで、松和のマスターが呟く。名称「松和のマスター」でつぶやいております。ユーザー名は「v_matsuwa」。「@v_matsuwa」で検索して下さい。
 

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