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2013年3月14日 (木曜日)

こんなアルバムあったんや・16

今日は、3月11日に引き続き「こんなアルバムあったんや」シリーズの第16回目。最近出会った「和ジャズ」の佳作のお話しを。

最近のスラングで、日本人が創ったジャズを「和ジャズ」と呼ぶことが多くなった。じゃあ平成の時代になってからの、日本人が創ったジャズは「成ジャズ」というのか、と屁理屈をこねたくなるのだが、そこはグッとこらえてっと・・・(笑)。

ということで、今日は「和ジャズ」の佳作のお話し。この2〜3年前からの習慣なのだが、iTunesやAmazonなど、月に何回か、CDのオンライン・ショップをあてもなく徘徊して歩くことがある。すると、まさに「こんなアルバムあったんや」と感心して、ついついポチッと購入してしまうことがままある。

このアルバムもそうだった。中山英二『AYA'S SAMBA / アヤのサンバ』(写真左)。まず、中山英二というベーシストの名前を知らなかった。ましてや、このアルバムの存在も知らない。もともとは、サンバ・ジャズを探し流離っていた時に引っ掛かってきたアルバムである。ジャケットは日本人の描く洋画っぽくて、なかなか魅力的。

今のCDのオンライン・ショップは良い。1曲当たり、1分半程度の試聴が出来る。ジャズの場合、1分半程度の試聴時間があると有り難い。昔の様に30秒程度だと、例えば、延々とベースソロだけが続いて、何がなんだか判らない間に終わったりする。今回、この『AYA'S SAMBA / アヤのサンバ』もしっかりと試聴させて貰った。

冒頭の「アヤのサンバ」を試聴して、これは、と思った。印象的なドラムの響きに導かれるように出てくるエレピのフレーズ。このフレーズが実に「日本的」。日本の歌謡曲の様にキャッチャーでマイナー調で情緒的なフレーズ。絶対に欧米人には出せないであろう、日本人ならではの哀愁に富んだ、口ずさむような滑らかなフレーズ。この音だけで、このアルバムは「買い」である。
 

Ayas_samba

 
さて、この『AYA'S SAMBA / アヤのサンバ』、ちなみにパーソネルは、中山英二 (b), 高橋賢志 (ts), 渥美孝昭 (ds), 桜庭篤司 (p)。1978年2月22日、陸前高田ジャズ喫茶ジョニーにての録音。

残念ながら、不勉強にて、このカルテットのメンバー全てを知らない。1978年と言えば、僕がジャズを本格的に聴き始めた年。当時は、米国や欧州のジャズばかりに目が向いて、日本のジャズには全く興味が湧かなかった。というか、当時、日本人にはジャズは無理なんじゃないか、なんて思い込んでいた。

1978年はフュージョン全盛時代。そんな時代に、こんなに素敵でメインストリームなエレクトリック・ジャズが、日本で生まれ出でていたとは思わなかった。ただただ感心するばかりである。

堅実堅牢でステディなベース、クールで浮遊感溢れるメロウなエレピ、エモーショナルでスピリチュアルなサックス、品の良い切れ味良く躍動感溢れるドラム。いや〜、こんなに素敵なエレクトリック・ジャズが、1978年の日本は陸前高田、東北の地で生まれていたなんて。本当に驚くばかりである。
 
僕は、とりわけ、このアルバムでのエレピ(恐らくフェンダーローズだと思う)の音が大好きです。官能的で浮遊感があって情緒的でリリカルでメロウ。こんな気品あるジャジーなエレピの音が日本人の手になるものとは、思わず嬉しくなりました。
 
リーダー・ベーシストの中山英二って、エルビン・ジョーンズ率いるリズムマシーンに参加したり、ドン・フリードマンとのデュオツアーを行ったり、1991には「中山英二 ニューヨークカルテット」を結成したり、ローランド・ハナとデュオ活動をしたりと、かなりの実績のあるベーシストなんですね。う〜ん、不勉強でした。反省することしきり、です。

しかし、ジャズのアルバム・コレクターって、こういう出会いがあるから止められません。本当に、この『AYA'S SAMBA / アヤのサンバ』に出会って、アルバム全曲を聴き終えた時、思わず「こんなアルバムあったんや〜」と叫びました(笑)。お宝を発掘した気分で、暫く、嬉しくてウキウキしていました。

 
 

大震災から2年。でも、決して忘れない。まだ2年。常に関与し続ける。
がんばろう東北、がんばろう関東。自分の出来ることから復興に協力し続ける。 

Never_giveup_4

★Twitterで、松和のマスターが呟く。名称「松和のマスター」でつぶやいております。ユーザー名は「v_matsuwa」。「@v_matsuwa」で検索して下さい。
 

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