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2013年2月25日 (月曜日)

ビリー・ハーパーをもう一丁

2月19日のブログ(左をクリック)でご紹介したビリー・ハーパー(Billy Harper)。1970年代のビリー・ハーパーの諸作は、コルトレーンを理解する為の教科書的存在でした。とりわけ、ジャズ者初心者の頃、随分お世話になりました。

良い意味で、ビリー・ハーパーの個性は「金太郎飴」。どのアルバムを取ってみても、「判りやすいコルトレーン」若しくは「口語体のコルトレーン」。コルトレーンから「精神性」と「あまりに高度なモーダルな感覚」そして「過度なシーツ・オブ・サウンド」を取っ払って、展開とフレーズを判り易くしたテナー。

先にご紹介した『Black Saint』なんぞは、そんな判り易いコルトレーンとして、ビリー・ハーパーの代表的なリーダー作。ビリー・ハーパーのテナーはシンプルで、どこかメロディアス。フリーキーな節回しもあるが、適度な長さで次の展開に移るので、ウンザリすることも無い。とにかく聴き易い。キャッチャーなフレーズもところどころに散りばめられて、とにかく親しみ易い。

しかし、人間は「飽きる動物」である。ビリー・ハーパーを愛でるリーダー作が『Black Saint』一枚だと、ちと飽きる。ということで、更にもう一丁、かの秘密の喫茶店で、ビリー・ハーパーのアルバムをカセットにダビングさせて貰った(そもそも、ビリー・ハーパーのリーダー作を売っているレコード屋って本当に少なかったので、なかなか手に入らなかった)。
 

Trying_to_make_heaven_my_home

 
ビリー・ハーパーをもう一丁のノリで選んだアルバムが、Billy Harper『Trying To Make Heaven My Home』(写真左)。1979年3月3ー4日、ドイツはシュトゥットガルトでの録音。 ちなみにパーソネルは、Wayne Dockery (b), Malcolm Pinson (ds), Armen Donelian (p), Billy Harper (ts), Everett Hollins (tp)。ドイツのレーベルMPSに残した佳作。

何故このアルバムを選んだのか。まず、ジャケットが良い。なんとなくエキゾチックでジャズっぽく無くて、なんとなく格好良い。そして、曲名を見渡すと、3曲目「Love On The Sudan」の曲名が目を惹く。邦訳すると「スーダンの愛」。「スーダン」かあ。なんだかエキゾチックで良い。そんな感覚中心で選んだアルバムではある。

しかし、良い意味で、ビリー・ハーパーの個性は「金太郎飴」。このアルバムにおいても、シンプルでどこかメロディアス。フリーキーな節回しもあるがしつこく無い。聴き易くキャッチャーなフレーズもところどころに散りばめられて、とにかく親しみ易い、そんなビリー・ハーパーのテナーがてんこ盛り。

この『Trying To Make Heaven My Home』でのビリー・ハーパーのブロウは、先の『Black Saint』より、フリーキーでアブストラクトなブロウが沢山詰まっている。そういう意味で、この『Trying To Make Heaven My Home』は、よりハードでより硬派な内容である。が、やっぱり、親しみ易く、聴き易いんだよな〜。

このアルバムも、僕にとっては、コルトレーンを理解する為の教科書的存在。学生時代、『Black Saint』と合わせて、結構、聴きました。このビリー・ハーパーの2枚のリーダー作で、コルトレーン・ジャズに対する免疫と理解力が出来たのではないか、と思っています。今でも感謝感謝の2枚のビリー・ハーパーです。

 
 

大震災からもうすぐ2年。でも、決して忘れない。常に関与し続ける。

がんばろう東北、がんばろう関東。自分の出来ることから復興に協力しよう。 

Never_giveup_4

★Twitterで、松和のマスターが呟く。名称「松和のマスター」でつぶやいております。ユーザー名は「v_matsuwa」。「@v_matsuwa」で検索して下さい。
 

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