「アバ(ABBA)」との出会い
今を去ること40年ほど前の高校時代はドップリとロックの世界にはまり込んだんだが、ロックを聴き疲れた時に、意外と海外のポップス・ソングにも手を伸ばしていた。
ちなみに中学時代は、深夜放送やFM放送で流れる、アメリカン&イングリッシュポップスを好んで聴いていた。カーペンターズ、ロバータ・フラック、スリードッグ・ナイト、ギルバート・オサリバン、エルトン・ジョン等々、今から振り返ると、キラ星の如き素晴らしきミュージシャン達である。
高校時代になって、FM放送でせっせとロックのアルバムや楽曲をエアチェック(懐かしいオーディオ用語だ)していたが、その合間に流れるポップス系の楽曲もついでに録っていた。そんな中で「おおこれは何だ」とビックリしたコーラスバンドがあった。変なバンド名だったから良く覚えていた。そのバンド名は「アバ(ABBA)」。
「アバ(ABBA)」は、スウェーデンのミュージシャン男女4人のコーラス・グループである。そのコーラスは一度聴いたら絶対に忘れない、凄く個性的で美しいものだった。とにかく初めて聴いた時は、椅子からずり落ちた(笑)。その初めて聴いたアバのアルバムが『ABBA』(写真左)である。FMから流れる『ABBA』を聴いて「これは素晴らしい」と思った。
アルバム『ABBA』は1975年のリリース。僕が初めて聴いたのは確か1976年に入った頃だった記憶があるので、リリースされて、結構、早いうちにこのアルバムに出会ったことになる。まあ、当時のFM放送ってそういうところがあって、特にNHKーFMはマニアックだった。今から思えば、実に先進的で尖っていた。
この『ABBA』というアルバム、評価としては、アバがグループとしての個性を固め、確立したアルバムとして位置づけられている。確かにその通りで、収録された楽曲の中に、今でもFMラジオから流れることがある名曲「Mamma Mia!」「S.O.S.」が収録されている。この2曲がアバのグループとしての個性である。
他の曲もなかなか良い。ポップ・ミュージックと呼ぶに相応しい、聴いていて心地の良い、キャッチャーな旋律満載の楽曲がズラリと並ぶ。そして、アバのボーカルの素晴らしさ。基本的に、ビョルンとベニーが曲を作り、アグネッタとフリーダが歌うのだが、このアグネッタとフリーダの女性ボーカルがアバの「音」であり、「雰囲気」なのだ。
このアグネッタとフリーダの女性ツイン・ボーカルはそれまでに無い響きを有していた。ユニゾン&ハーモニーが完璧で、女性ボーカルながら、実にポジティブで攻撃的。いわゆる「攻めのボーカル」である。僕は、このアグネッタとフリーダの女性ツイン・ボーカルに「やられた」(笑)。
このアルバムにも収録されていた「S.O.S.」が、1976年、イギリスを含む全ヨーロッパで大ヒットして、一躍、メジャーなコーラス・グループとして、その名を馳せる訳ですが、このアルバムを初めて聴いた頃は、そんなことは全く知らない。しかし、このアバというコーラス・グループが「只者では無い」ことは、高校生ながら、おもいっきり直感していた。
この後、アバに再会するのは、1977年の浪人時代、かの大ヒット・シングル『ダンシング・クイーン(Dancing Queen)』であった。女性ツイン・ボーカルを聴いて直ぐに、あの「アバ」だと判った。それから、1980年代初頭まで、アバは無敵の快進撃を続ける。
大震災からもうすぐ2年。でも、決して忘れない。常に関与し続ける。
がんばろう東北、がんばろう関東。自分の出来ることから復興に協力しよう。
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