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2013年2月 1日 (金曜日)

ポンタさんの40周年記念盤

村上“ポンタ”秀一のドラミングが好きで、昔から、ドラマーに「村上“ポンタ”秀一」の名前を見つければ、ちょくちょくその盤を入手しては、彼のドラミングに驚嘆していた。

そんな「村上“ポンタ”秀一」が結成したバンドに「PONTA BOX」(ポンタ・ボックス)がある。佐山雅弘 (p) と水野正敏 (b) のトリオで結成し、1994年にデビュー・アルバム「PONTA BOX」を発表して以降、1999年までに8枚のアルバムをリリース。僕は、この「PONTA BOX」がお気に入り。

村上“ポンタ”秀一曰く、「PONTA BOX」はジャズでは無い。確かに聴いて見ると、演奏の形態は、ドラム・ピアノ・ベースの所謂「ピアノ・トリオ」編成ではあるが、リズム&ビートが、ちょっとジャズのものとは違う。何て言ったら良いのかなあ。粘りのあるオフビートが前提のジャジーなビートとは異なる、デジタルチックな乾いたビートが「PONTA BOX」のビート。

広い意味では、様々な音楽の要素を取り入れた「融合」の音楽がジャズとするなら、この「PONTA BOX」のリズム&ビートはジャズだが、狭い意味で、ジャズ特有のリズム&ビートとは異なる「PONTA BOX」の音は、確かにジャズでは無い。敢えて言うなら、フュージョン・ジャズの範疇の音だと僕は解釈している。

そんな「PONTA BOX」的な音がギッシリと詰まったアルバムが最近リリースされた。村上“ポンタ”秀一の音楽生活40周年記念アルバムである『リズム・モンスター』(写真左)。2012年12月のリリース。僕的に、久し振りに「PONTA BOX」的な音に再会したアルバムである。

このアルバムは、基本的に「Jazz」をメインテーマに、PONTA BOXによるインストルメンタル・ナンバーを中心とした演奏と、豪華ゲストをフィーチャーしたヴォーカル・ナンバーを中心とした演奏と、2つの演奏パートから成り立っている。
 

Rhythm_monster

 
特に、この「豪華ゲストをフィーチャーしたヴォーカル・ナンバーを中心とした演奏」のパートが面白い。ゲストには、八代亜紀、一青 窈、中澤信栄、ジャンク フジヤマの4人をゲストに迎えて録音している。ちなみに、八代亜紀は「ジャンゴ〜舟唄」のメドレーを、一青 窈は「フィーヴァー」、中澤信栄は「キャラバン」、ジャンク フジヤマはサム・クックの出世曲「ユー・センド・ミー」を、それぞれ歌っています。

これがまあ、どう聴いても「純ジャズ」では無い(笑)。ジャズを基調としているが、リズム&ビートもボーカルもジャズの様でジャズで無い。

じゃあ、演歌かポップスかと言えば絶対にそんなことは無く、何て言ったら良いのか、やっぱり、これが「PONTA BOX」の音なんでしょうね(笑)。純ジャズと演歌の「融合」、何でも有りな、フュージョン・ジャズ的な雰囲気が実に個性的で、聴いていて楽しい。

インストルメンタル・ナンバーを中心とした演奏では、村上“ポンタ”秀一(ds), 岡沢章(el-b), 柴田敏孝(p key), 本間将人(sax)のカルテット構成の「PONTA BOX」が、「ジャズ・ジャイアンツへのトリビュート」をテーマに、メインストリーム・ジャズ〜〜フュージョン・ジャズの有名曲を中心に演奏を繰り広げています。

「ラウンド・アバウト・ミッドナイト 〜 ウェル、ユー・ニードント 〜 ベムシャ・スウィング」のメドレーや、ウエザー・リポートの名バラード「ア・リマーク・ユー・メイド(お前のしるし)」、ハービー・ハンコックの名曲「ジ・アイ・オブ・ザ・ハリケーン」や「カンタロープ・アイランド」など、インスト・ナンバーを中心とした演奏も聴きどころ満載です。

村上“ポンタ”秀一率いる「PONTA BOX」の面目躍如たる内容が楽しい佳作です。伝統的な純ジャズとは雰囲気は異なりますが、「PONTA BOX」独特のリズム&ビートは、これはこれで広い意味で「ジャズ」だと思います。久し振りに、「PONTA BOX」の諸作を聴き直してみたくなりました。

 
 

大震災からもうすぐ2年。でも、決して忘れない。常に関与し続ける。
がんばろう東北、がんばろう関東。自分の出来ることから復興に協力しよう。 

Never_giveup_4

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