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2013年1月28日 (月曜日)

ハービー・ハンコックの後継者

Robert Glasper(ロバート・グラスパー)と言えば、ジャズやゴスペル、ヒップホップ、R&B、オルタナティブなロックなどのエッセンスを取り入れた革新的なスタイルで注目されている新進気鋭のピアニスト。1978年4月6日生まれなので、今年で35歳。いわゆる「中堅ミュージシャン」的な年齢になる。

ロバート・グラスパーについては、昨年の2月にリリースされた『Black Radio』が優れたアルバムとしてお勧め。昨年の6月29日の当ブログでご紹介している。この『Black Radio』には、ジャズをベースとした、新しい「音の融合」を強く感じます。

さて、そんなロバート・グラスパーのアルバムをもう一枚、ご紹介したい。Robert Glasper『Double Booked』(写真左)。グラスパーが2009年にリリースした作品で、Blue Noteからの3枚目のアルバムになります。

このアルバムのタイトルが「Double Booked」。このタイトルの通り、2つのセッション・セットの演奏を併せた構成になっています。前半は、Vicente Archer (b), Chris Dave (ds)とのトリオ、後半は、Derrick Hodge (b), Chris Dave (ds) のリズム・セクションに、Casey Benjamin (sax), Bilal (vo), Mos Def (vo)が加わったセッション。

前半部は、ハービー・ハンコック風の新主流派的な響きから、デビット・ベノワ風のフュージョン印象派的な響きが中心なコンテンポラリー・ジャズ。これがなかなかに聴かせてくれます。音の底に、しっかりとモダン・ジャズの存在を感じさせてくれる、意外と硬派なコンテンポラリー・ジャズです。
 

Double_bookend

 
6曲目に、セロニアス・モンク作の『Think Of One』をさり気なく収録されているところが「ニクイ」ですね。なかなか聴かせてくれます。 

後半部は、打って変わって、クラブ・ジャズ〜ヒップ・ホップ的な演奏に早変わり。昨年の優秀作『Black Radio』に通じる、ジャズ〜ソウル〜ファンク〜ヒップ・ホップの融合。今までありそうで無かった、グラスパー独特の個性。

1970年代後半、ハービー・ハンコックがチャレンジした、懐かしの「ボコーダー」の響きが新しく響く。ハービー・ハンコックの「後を継ぐ者」として、類い希なセンスを感じる。シンセサイザーなど、エレピ系鍵盤楽器の使い方もセンスが良い。

前半部、後半部、どちらにも「ジャズにおける新たな進化」を感じることが出来ます。どちらのアプローチを聴いても、強く感じる印象は「ハービー・ハンコックの後継者」。マイルス〜ハービーが追求してきたブラック・ミュージックの融合。21世紀に入って、新たな展開、新たな成果を見ることになった感じで、なんだかワクワクする。

今までありそうで無かった「融合」の成果。ジャズの懐の深さ、許容量の広さを再認識させてくれる、実に聴き応えのあるコンテンポラリー・ジャズです。

 
 

大震災からもうすぐ2年。でも、決して忘れない。常に関与し続ける。
がんばろう東北、がんばろう関東。自分の出来ることから復興に協力しよう。 

Never_giveup_4

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