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2013年1月 4日 (金曜日)

これ、一度聴いてみたかった

ジャズ・レーベルの王道「ブルーノート」も、1970年代に入ると、そのアルバム制作の方針は、大衆迎合に傾き、実に「怪しくなる」。しかし、そこは「腐っても鯛」。怪しくなったなりに一本筋が通っているところが心憎い。

その「怪しさ」がギッシリ詰まったシリーズが「ブルーノートBNLA」のシリーズ。ジャケットもほとんどやっつけで怪しいし、その内容は完全に大衆迎合風のやっつけ仕事。それでも、当時の言葉で言うと「ソウル・ジャズ」や「クロスオーバー・ジャズ」ど真ん中なスタジオ録音やライブ録音がズラリ取り揃っているのだからたまらない。

昨年、その「ブルーノートBNLA」のシリーズから50枚選定されて、東芝EMIより「ブルーノートBNLA 999シリーズ」として限定発売された。このラインアップを見ていると楽しくて楽しくて。一度聴いて見たいと思っていた「ソウル・ジャズ」や「クロスオーバー・ジャズ」ど真ん中なアルバムがズラリと並ぶ。

そんな中に、この「ブルーノートBNLA」シリーズに限定された花形ミュージシャン、フルート奏者のBobbi Humphrey(ボビーハンフリー)の『Bobbi Humphrey Live: Cookin' with Blue Note at Montreux』(写真)がある。これ、一度聴いてみたかったんだよね。ということで、即予約して入手。入院していたんで聴くこと叶わなかったのだが、今日、やっと聴くことが出来た。

ボビー・ハンフリーのフルートは、中音域を中心にフレーズを組み立てた、骨太でソウルフルなジャズ・フルートを聴かせてくれる。「ブルーノートBNLA」シリーズに限定された花形ミュージシャンながら、意外と正統派なフルートを聴かせてくれる。ファンキーな香りも芳しく、1970年代前半のクロスオーバー・ジャズの流行時期の旬なフルート奏者として、僕は密かに愛聴している。
 

Bobbi_montreux

 
そういう事で、この『Bobbi Humphrey Live: Cookin' with Blue Note at Montreux』というライブ盤は一度は聴いて見たいアルバムだった訳だが、CDでのリイシューがなかなか叶わず、今回、リイシューされて目出度し目出度しという訳。

改めて、この『Bobbi Humphrey Live: Cookin' with Blue Note at Montreux』は、タイトルの通り、かの有名なスイスはモントルーのジャズ・フェスティバルでのライブ録音で、1973年7月5日の録音になる。ちなみにパーソネルは、Bobbi Humphrey (fl), Kevin Toney (el-p), Berney Perry (g), Henry Franklin (b), Keith Killgo (ds)。ボビー・ハンフリー以外、全く、僕にとっては知らないミュージシャンばかりだが、演奏の内容は充実している。

1973年と言えば、「ソウル・ジャズ」や「クロスオーバー・ジャズ」の流行真っ只中。録音された音も、「ソウル・ジャズ」や「クロスオーバー・ジャズ」ど真ん中。ファンキー・ジャズの名曲「シュガー」や、ビル・ウィザースのヒット曲「エイント・ノー・サンシャイン」をチョイスしているところが、このアルバムの目玉。

収録された曲それぞれ8分を越える長尺であり、内容的も意外と純ジャズ寄りの骨太でソウルフルな、どちらかと言えば「クロスオーバー・ジャズ」的な演奏。エレピ、エレギの音が「クロスオーバー・ジャズ」ど真ん中な音を振りまいて、それはそれは骨太で楽しい演奏内容となっている。うん、ジャズ・ロックと言っても良いかもしれない。

このライブ盤、「ソウル・ジャズ」や「クロスオーバー・ジャズ」のファンの方には、堪えられない内容になっている。逆に「ソウル・ジャズ」や「クロスオーバー・ジャズ」なんて認めないぞ、という方々には、「こんなんジャズじゃないよな」的な内容だろう。

「ソウル・ジャズ」や「クロスオーバー・ジャズ」のファンにのみ、お勧めなライブ盤である。限定盤なので早めに入手することをお勧めする。

 
 

大震災からもうすぐ2年。でも、決して忘れない。常に関与し続ける。
がんばろう東北、がんばろう関東。自分の出来ることから復興に協力しよう。 

Never_giveup_4

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