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2013年1月27日 (日曜日)

1970年代初頭のハードバップ

1970年代のジャズは、電気楽器を交えたクロスオーバー&フュージョン一色という印象が強いが、どうして、そんなクロスオーバー&フュージョンな雰囲気を踏まえつつ、純ジャズ系のハードバップもしっかりと生き残っていた。

CTIレーベルと言えば、1960年代後半から1980年初頭辺りまで、クロスオーバー&フュージョン・ジャズの代表的なレーベルとして一世を風靡したレーベルだが、このCTIが、当時、レーベル所属のミュージシャンを集めて、CTIレーベルの認知度向上を狙いに、Hollywood Palladiumにてコンサートを開いている。

このコンサートのライブ音源が、CTI All Stars『California Concert: Hollywood Palladium』(写真)。1971年7月18日の録音。ちなみにパーソネルは、Freddie Hubbard (tp), Hank Crawford (as), Stanley Turrentine (ts), Hubert Laws (fl), George Benson (g), Jonnny Hammond (org,elp), Ron Carter (b), Billy Cobham (ds), Airto(per)。

パーソネルを見渡すと、ハードバップ時代からのベテランとクロスオーバー初期に台頭してきた期待の若手が上手くミックスされた、今から振り返ると、そうそうたるメンバーで構成されている。

時は1971年、クロスオーバー・ジャズ華やかかりし頃。当然、CTIレーベルのオールスター・メンバーでのライブなので、バリバリ、クロスオーバー・ジャズな演奏が繰り広げられていると思いきや、これがまあ、どちらかと言えば、ハードバップの範疇でのソウル・ジャズやファンキー・ジャズに近い演奏なのだから面白い。
 

Cti_california_conceet

 
確かに、ビリー・コブハムやアイアートが叩き出すリズム&ビートは8ビートが中心なので、4ビート中心のソウル・ジャズやファンキー・ジャズとは趣きは異なるが、ロックを聴き馴れた耳にも馴染む演奏で、これはこれで、なかなか格好良いライブ演奏です。

フロントは、トランペットのハバード、アルトサックスのクロウフォード、テナーサックスとタレンタインと、ハードバップ時代からのベテランで固められいて、いずれも、演奏テクニック的にも一番充実している時代で、素晴らしく格好良いブロウを繰り広げています。とにかくファンキーで上手くて決めるところはバシッと決めて、格好良いことこの上ないフロント隊です。

当時、若手ギタリスト、ジョージ・ベンソンも凄く良い。新しい時代の新しいジャズ・ギターの響きをプンプンと振り撒きながら、渋いバッキングを聴かせてくれます。栴檀は双葉より芳し、とはこのことですね。フルートのヒューバート・ロウズも熱演。ストレートでフュージョンな響きのフルートは、当時、個性的でした。 

ロンのベースがちょっとアンプ増幅されたブヨブヨのベース音で、ピッチも少しずれていてガッカリですが、耳触りになる程ではないので我慢我慢。1970年代、クロスオーバー&フュージョン時代のロンのベースって、押し並べてこんな感じのベースで、あまり良い印象がありません(苦笑)。

僕が所有する盤は、CTIレーベル創立40周年記念盤として、LP時代よりも3曲増量の2枚組仕様で、トータルの演奏時間が2時間を越える「大盛り」な内容です。どの曲も演奏のレベルは高く、当時のクロスオーバー&フュージョンな雰囲気を踏まえた、純ジャズ系のハードバップな演奏を心ゆくまで楽しめます。

ジャズの歴史上、重要な位置付けを占めるライブ盤ではありませんが、クロスオーバー&フュージョン時代のハードバップ的な演奏を堪能するには欠かすことの出来ないライブ盤です。なかなか良い感じの盤で、意外と愛聴盤的に時々、CDトレイに載せては聴いています。

 
 

大震災からもうすぐ2年。でも、決して忘れない。常に関与し続ける。
がんばろう東北、がんばろう関東。自分の出来ることから復興に協力しよう。 

Never_giveup_4

★Twitterで、松和のマスターが呟く。名称「松和のマスター」でつぶやいております。ユーザー名は「v_matsuwa」。「@v_matsuwa」で検索して下さい。
 

 

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