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2012年11月 3日 (土曜日)

リンゴ・スターの最高傑作である

今年は、ビートルズ生誕50周年である。とは言うものの、目立った企画がある訳では無い。オリジナルLPが再発されるくらいかなあ。そして、その2012年もあと残り2ヶ月である。しかし、ビートルズ生誕50周年である。今年の残りの土日は、ビートルズやビートルズのメンバーにまつわるアルバムを取り上げたい。

今日はリンゴ・スターである。ソロになったあとのミュージシャンとしてのリンゴはどうだろうか。僕が中学時代当時、リンゴのソロ・デビューについては懐疑的だった。ビートルズ時代から、曲作りは人並みだったので、オリジナル曲は期待できない。しかもドラマーときたら、どうすんだろう、と思っていたら、広い交友範囲・交友関係を武器に、オールスターアルバムを出してきた。

とにかく、リンゴの交友範囲は広い。しかも、優秀なミュージシャンがゴロゴロいる。これを活用しない手は無い。ドラマーがリーダーのアルバムはこの手が多い。

Ringo Starrの初の本格的なリーダー作『Ringo』(写真左)。1973年発表のリンゴ・スターの最高傑作である。

それまでのリンゴのソロ・ワークスは迷走状態で、懐古趣味的なアルバム『Sentimental Journey』が出たとおもいきや、カントリー&ウエスタン風のアルバム『Beaucoups of Blues』が出たり、トップ10入りのヒットとなったビートルズ風ナンバー(「It Don't Come Easy(明日への願い)」、「Back Off Boogaloo」が出たりと、「お前、いったい、どこ行きたいんや〜」と言いたくなるような、ハチャメチャな状態だった。

しかし、リチャード・ペリーをプロデューサーに迎え、満足いく予算を手にすると、リンゴは名だたるミュージシャン仲間たちを集めたのだった。

さて、そこに集まったのは、なんとビートルズで活動を共にした3人、ザ・バンドのロビー・ロバートソン、リヴォン・ヘルム、リック・ダンコ、ガース・ハドソン(ほとんどやん)、それから、ハリー・ニルソン、マーク・ボラン(うへー!)、ビリー・プレストン、その他大勢。こうして出来上がったオールスターアルバムが本作『Ringo』。リンゴの最高のソロ・アルバムである。
 

Ringo

 
収録された曲はどれもが素晴らしいものだ。冒頭のジョン・レノンのおふざけソング「I'm the Greatest」で、早々と、おとぼけリンゴが炸裂する。ジョージ・ハリスンのアップビートなシーサイド・チューン「Sunshine Life for Me(Sail Away Raymond)」とポール・マッカートニーのポップな「Six O'Clock」も心温まるものがある。

ヒット・ソング・メイカーとしての腕がまんざらでもないことを証明した「Oh My My」も格好良くて良い。ショーっぽいけど、音楽をバックに感謝の辞と「あなたの友人、リンゴ・スター」の台詞を決めるラストの「ユー・アンド・ミー」も、エンターテイナー、リンゴの面目躍如ではある。

でも、僕にとっての最高は、なんと言っても「Photograph(想い出のフォトグラフ)」だ。この曲、ジョージとの共作で、ほんとジョージらしい出だしのボーカル部分を聴くと、今でもぶっ飛んでしまう。アレンジも、当時、ジョージ好みの、フィル・スペクターの「ウォール・オブ・サウンド(音の壁)」が炸裂。分厚いアレンジにのって、ジョージらしい、摩訶不思議なボーカルラインが炸裂する様が実に良い。快感である。曲想・アレンジとも最高である。いまだに、何度聴いても飽きない名曲である。

そして、僕にとってのお気に入りのもう1曲は、ジョニー・バーネットの「You’re Sixteen」。多くのアーティストに取り上げられてきた名曲を完全に自分のものにしており、高校1年生当時、深夜放送で、さんざん聴いた。なぜこの曲がお気に入りかって、とにかく、リンゴが実に楽しそうに歌っているのだ。

カントリー&ウエスタン風のアルバム『Beaucoups of Blues』を出したほど、カントリー&ウエスタンが好きなんだろうなあ。この「You’re Sixteen」を聴くとつくづく思う。実は、僕もカントリー&ウエスタン風が大変好きなのですわ。

リンゴは聴き手を楽しませることが、自分の持ち味であることを熟知した歌い手だと思う。所謂、エンターテイナーなのだ。リンゴの特質を最大限活かし、聴き手を楽しませる方法は、このアルバムの様な、オールスターアルバムでのエンターテインメントだろう。そういう観点からも、このアルバムは、彼の最高傑作と言えるだろう。

アルバム・ジャケットも、かのビートルズの「サージェント・ペッパーズ〜」のジャケットを意識してるかのような楽しいデザイン。なにもかもが、リンゴらしく、楽しいアルバムである。 

 
 

大震災から1年半が過ぎた。決して忘れない。常に関与し続ける。

がんばろう東北、がんばろう関東。自分の出来ることから復興に協力しよう。 

Never_giveup_4

★Twitterで、松和のマスターが呟く。名称「松和のマスター」でつぶやいております。ユーザー名は「v_matsuwa」。「@v_matsuwa」で検索して下さい。
 
 

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コメント

だよね~、「Ringo」はやっぱり最高傑作だよね!!
中学3年生だったあの頃、必死でお金を貯めて発売日に買いに行ったなぁ。
「You're Sixteen」、あの時は『早く16歳になってこの曲を聴きたいな~』なんて
思ってたっけ。甘酸っぱい想いでです。
3月の来日、観に行けるかな~

おおっ、ひとんちゃん、さすがにリンゴに反応しますね〜。
松和のマスターです。
 
そう、確かにこの『Ringo』はスターキーの最高傑作。
僕は今でも時々聴きます。生涯のヘビロテ盤です。
 
しかし、『Ringo』の発売日をリアルタイムで体験して
いるとは・・・。しかも中学3年生とは・・・。
 
ひとんちゃん、歳、ばれまっせ(笑)。
 

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