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2012年11月14日 (水曜日)

女性ジャズ・ボーカルの季節

寒くなってきた。今晩は北風がビュービュー吹いて、かなり寒い。11月中旬なのに、もう冬の雰囲気。この寒さが忍び込んでくる季節。11月は晩秋である。

僕にとっては、晩秋から冬にかけて、女性ジャズ・ボーカルの季節である。寒さが忍び込み、日が短くなって、なんだか淋しさが湧き上がってくる季節。そんな季節に、女性のジャズ・ボーカルがしみじみと心に沁みるのだ。

といっても、女性ジャズ・ボーカルは、きら星の如くその数は多く、どの女性ボーカルを聴けば良いのか、途方に暮れるばかり。なんせ、今の時代でも、デビュー盤をリリースする女性ジャズ・ボーカリストって、ジャズ雑誌の新譜欄を見ていると、月に平均2〜3人はいる。かなりの数の女性ボーカリストがいるはずだ。

そんな環境の中、僕はフュージョン・ジャズをベースとした女性ボーカリストをピックアップして、毎年、この晩秋から冬の季節に楽しんでいる。実はありそうでなかなか無いのが、フュージョン・ジャズをベースとした女性ボーカリスト。純ジャズ・ベースの女性ボーカリストは多々あるんですが・・・。

不思議とフュージョン・ジャズをベースとした女性ボーカル盤というものがなかなか見当たらない。恐らく、フュージョン・ジャズの楽器構成が電気楽器中心で、音が大きく、生声を全面に出してフィーチャーするには、ちょっとしんどいところが原因なのでは、と睨んでいます。

バックの演奏が優れたフュージョン・ジャズがバックの時だけ、フュージョン・ジャズをベースとした女性ボーカル盤が成立するみたいなんですね。バックの演奏が優れているからこそ、電気楽器中心の編成でも、生声ボーカルをしっかりバッキングし、しっかりと全面に押し出すことが出来る。
 

End_of_a_rainbow

 
そんなバックの演奏が優れたフュージョン・ジャズがバックの優れもの女性ボーカル盤の一枚が、Patti Austin『End Of A Rainbow』(写真左)。1976年の作品。フュージョン・ブーム真っ只中。フュージョン・ジャズの老舗CTIレーベルからのリリース。パティ・オースティンのファースト・リーダー作。

ちなみにパーソネルは・・・、主だったミュージシャンを並べてみると、Patti Austin (vo), Richard Tee (key), Barry Miles (key), Mike Abene (key), Eric Gale (g), Steve Khan (g), Will Lee (b), Jeff Berlin (b), Chuck Rainey (b), Steve Gadd (ds), Andy Newmark (ds), Ralph MacDonald (per), Randy Brecker (tp), Michael Brecker (ts), Joe Farrell (ts), Ronnie Cuber (bs), Gloria Agostini (harp)。

いやいや〜、今の目で見ると、素晴らしいメンバーですね〜。フュージョン・ジャズの中でも名うての名手揃い。これは凄い。バックの演奏が優れたフュージョン・ジャズがバックの時だけ、フュージョン・ジャズをベースとした女性ボーカル盤が成立する。このPatti Austin『End Of A Rainbow』は、そんな数少ないフュージョン・ジャズをベースとした女性ボーカル盤である。

その音と言えば、伝説のフュージョン・バンド、スタッフとブレッカー・ブラザースをバックとした、正統派フュージョン・ジャズ。素性正しい、ハイクオリティな演奏。様々なジャンルのリズム&ビートが混在し、爽やかで印象的なフュージョン・ジャズがてんこ盛り。そんな正統派フュージョン・ジャズをバックに、パティ・オースティンが素晴らしいボーカルを披露する。

良いボーカル盤です。シンプルでストレートな説得力を感じさせるパティ・オースティンのボーカルが本当に魅力的です。クリード・テイラーのプロデュースも秀逸。素晴らしく良い仕事をしています。このアルバム、フュージョン・ジャズをベースとした女性ボーカル盤として屈指の出来だと思います。ジャズ者万民にお勧めです。

 
 

大震災から1年半が過ぎた。決して忘れない。常に関与し続ける。

がんばろう東北、がんばろう関東。自分の出来ることから復興に協力しよう。 

Never_giveup_4

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