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2012年11月 9日 (金曜日)

フュージョン・ジャズの究極盤

Earl Klugh 『Living Inside Your Love』(写真左)。1976年に発表された2作目で、彼の代表作に数えられる1枚。ジョージ・ベンソンもカヴァーした表題曲「リヴィング・インサイド・ユア・ラヴ」など、オリジナル曲においても美しいメロディが溢れている。

ディヴ・グルージンのプロデュース第2作目で、おそらく、1作目のデビュー作をプロデュースすることで、アール・クルーのナイロン弦生ギターの特質を全面的に理解したのであろう、このアルバムでは、アール・クルーのナイロン弦生ギターの特徴を最大限に活かしたアレンジに感心する。

とはいえ、まだ、そのアレンジに一貫性はあまり見いだせず、女性ボーカルあり、ストリングスあり、ソロ演奏あり、で、とにかく、アール・クルーのナイロン弦ギターの魅力をどう引き出すかに注力している様ではあるが・・・。

デイヴ・グルージンのバリエーションに富んだ、万華鏡のようなアレンジによって、このアルバムは、少し、とっ散らかったイメージも無きにしもあらずであるが、アール・クルーの生ギターを純粋に楽しむということでは、なかなか理にかなったアルバムである。
 

Living_inside_your_love

 
冒頭の「Captain Caribe」は、曲自体が名曲なので、クルーの生ギターを安心して聴き込むことが出来る。前奏を聴いただけで、70年代のフュージョンがお好きな方なら「デイヴ・グルージンのアレンジ」と判る特徴あるフレーズ。曲自体の雰囲気は、クルーの生ギターが主旋律を奏でるので、なんとなく、効果的なパーカッションと相まって、カリビアンな雰囲気が満載である。

カリビアンな雰囲気と言えば、7曲目の「Kiko」だろう。印象的なエレクトリック・ベースの流れるようなフレーズが先導し、クルーの生ギターを導くわけだが、エレクトリック・ピアノの音とパーカッションの響きをバックにして、クルーの生ギターは、実にカリビアンに響く。波打ち際、爽やかな風、空を赤く染め始める夕日、そんな感じなのだ。2分47秒と短い佳曲だが、この曲の持つカリビアンな雰囲気は秀逸である。

エレクトリック・フュージョンのアレンジの中で、ナイロン弦生ギターが、こんなにカリビアンな雰囲気を醸し出すとは思わなかった。

徹頭徹尾、フュージョン・ジャズな一枚です。フュージョン・ジャズの究極盤の様なところがあって、ジャジーさ、ファンキーさがかなり希薄な演奏もあって、ギリ、イージーリスニング・ジャズなところが危ういと言えば危ういww。フュージョン・ジャズのマニアであれば「名盤」。硬派な純ジャズ命のジャズ者の方々であれば、これは「ありえない」。そんな危険なアルバムです(笑)。

 
 

大震災から1年半が過ぎた。決して忘れない。常に関与し続ける。

がんばろう東北、がんばろう関東。自分の出来ることから復興に協力しよう。 

Never_giveup_4

★Twitterで、松和のマスターが呟く。名称「松和のマスター」でつぶやいております。ユーザー名は「v_matsuwa」。「@v_matsuwa」で検索して下さい。 
 

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