最近のトラックバック

« ポールの「過渡期のアルバム」 | トップページ | 大西順子が「引退」である。 »

2012年11月12日 (月曜日)

邦題は『瞳のマジック』です

ナイロン弦ジャズ・ギターの雄、アール・クルーのリーダー作、スタジオ盤の第4作目。これは良く聴いたなあ。 Earl Klugh『Magic in Your Eyes』(写真左)。1978年のリリースになる。

このアルバムは、ブッカー・T・ジョーンズをプロデューサーに迎えて制作された1枚。決して、アレンジはデイヴ・グルーシンではない。冒頭のタイトルチューン「Magic in Your Eyes」の出だしのアレンジとエレクトリック・ピアノの響きを聴けば判る。これはデイヴ・グルーシンでは無い。

この盤のリリース当時はフュージョン全盛時代真っ只中。僕の大学時代。とにかく、相当何度も繰り返し聴いた、もしくは聴かされたアルバムである。当時、ちょっと硬派なジャズ者初心者駆け出しの頃である。一生懸命、無我夢中で聴く純ジャズに疲れると、この辺りの耳当たりの良い、そこはかとなくジャジーさ漂うフュージョンに走るのだ。

今の耳で聴き直して見ると、タイトルチューンそのものがフュージョン全盛期の曲調そのものであり、現在でもこの曲を聴くとあの頃の雰囲気がジワーと押し寄せてきて、懐かしさがこみ上げてくる。そういう面では、このアルバムは既に「ナツメロ」の域である。

とはいえ、今の耳で聴いてみても、このアルバムは「古くない」。
 

Magic_in_your_eyes

 
恐らく、ブッカー・T・ジョーンズのアレンジが、クルーのナイロン弦生ギターを引き立たせる為、なるべく華美にならず、効果的にシンプルにアレンジメントした結果では無かろうか。

使い方を間違えると贅肉のようになって、時代が経つにつれチープな響きになるストリングスも、控えめにかつシンプルに配しており、それがかえって、クルーの生ギターを引き立たせる効果になっている。フュージョン全盛期のプロデュース&アレンジメントという観点で見ても、このアルバムは数少ない成功例だろう。

そのブッカー・T・ジョーンズの叙情的な一面が、クルーの歌うようなアコ-スティック・ギターを更に増幅させた「グッド・タイム・チャーリー」には、クルーが影響を受けた巨匠チェット・アトキンスも出演、クルーとの息の合ったアンサンブルを展開していて、なかなか聴きごたえのある一曲。クルーの神妙かつ喜々として演奏する姿が目に浮かぶようだ。

邦題は『瞳のマジック』。とっても甘ったるい邦題ですね〜(笑)。さすがにこの邦題を聞くと、なんだかこのアルバムに触手が伸びない。甘すぎる(笑)。

1970年代後半、男子たるもの、この甘すぎる邦題の付いたアルバムはなあ・・・。帯紙にはっきりと「瞳のマジック」の文字が踊るこのアルバム。購入するのに、ちょっと勇気の要るフュージョン盤でしたね〜(笑)。

  
 

大震災から1年半が過ぎた。決して忘れない。常に関与し続ける。

がんばろう東北、がんばろう関東。自分の出来ることから復興に協力しよう。 

Never_giveup_4

★Twitterで、松和のマスターが呟く。名称「松和のマスター」でつぶやいております。ユーザー名は「v_matsuwa」。「@v_matsuwa」で検索して下さい。
 

« ポールの「過渡期のアルバム」 | トップページ | 大西順子が「引退」である。 »

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/80793/47818684

この記事へのトラックバック一覧です: 邦題は『瞳のマジック』です:

« ポールの「過渡期のアルバム」 | トップページ | 大西順子が「引退」である。 »

リンク

  • 松和 / ジャズ・フュージョン館
    ホームページを一新しました。「ジャズ・フュージョン館」と「懐かしの70年代館」の入り口を一本化し、内容的には、当ブログの記事のアーカイブを基本としています。  
  • 松和 / 懐かしの70年代館入口
    更新は停止し、新HPへ一本化中。新しいブラウザーではレイアウトが崩れたりと申し訳ありません。
2017年3月
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31  

カテゴリー

常連さんのブログ

  • 70年代思い出の名曲
    music70sさんのブログ。タイトル通り、定期的に、70年代の懐かしのアルバムを紹介されています。なかなか、マニアックなアルバム選択、曲選択に、思わずニンマリしてしまいます。
  • いそいそジャズ喫茶通い
    yuriko*さんのブログ。都内のジャズ喫茶への訪問記録。ジャズと言えば『ジャズ喫茶』。敷居が高くて、と思っている方々に是非読んで頂きたいブログ。実際の訪問記録ですから読んでいて楽しく、実際の訪問時の参考になります。
無料ブログはココログ