『マシン・ヘッド』40周年記念
最近、高校〜大学時代に馴れ親しんだ70年代ロックの、なかなかに魅力的なボックスセットが幾つかリリースされている。そんな中で、これは手にいれなあかんなあ、というひとつが、Deep Purple『Machine Head: 40th Anniversary Edition』(写真)。
そうか、このディープ・パープルの『マシン・ヘッド』という名盤がリリースされて、40年が経つのか。1972年のことである。この『マシン・ヘッド』リリース40周年を記念して、60ページのハードカバーブックレットを同梱したCD4枚+DVD1枚の豪華ボックス仕様でリイシューされたのがこれ。
凄くマニアックな内容ではある。『Machine Head』の2012年リマスター盤の他、ロジャー・グローバーによる1997年ミックス盤、2012年リマスターのQuad SQステレオ盤、そして『In Concert '72』の2012年リミックス盤、加えて『Miachine Head』のハイレゾ・リマスター&サラウンド・ミックス盤の5枚構成。
この5枚とも、ディープ・パープルの『マシン・ヘッド』だけのコンテンツで構成されているのである。これはもうマニア御用達のボックス盤だろう。70年代ロック者初心者の方々がこのボックス盤を聴いても、同じ曲、同じ構成のアルバムが並んでいるだけなので、きっと全てを聴き終えた時には、ディープ・パープルの『マシン・ヘッド』が嫌いになっているだろう(笑)。
DVDを含む5枚組ながら、4枚はすべてリマスター違い。残るライブ音源『In Concert '72』も既発ものなので、非常に微妙なんですが、マニアは入手してしまうんですよね〜。まあ、目新しいところと言えば、B面曲「When A Blind Man Cries」がボーナストラックとして付いてくるところ位かなあ(笑)。
しかし、このボックス盤を手に入れて聴いてみて思うんですが、意外とこの4枚のリマスター違いが聴き比べていて面白い。ここかしこに音質の違いやアレンジの違いがあったりして、なかなか面白く聴けます。
何と言っても、CD1: "Machine Head" original album 2012 remasterの音が良いです。自然な感じのリマスターになっていて、LP時代のハードロックでありながら、ちょっとエッジの丸まった柔軟で素直な音に近づいています。LP時代、このハードロックなアルバムを繰り返し繰り返し聴き直しても疲れなかったのは、このちょっとエッジの丸まった柔軟で素直な音がポイントだった気がします。
既発音源であるBBCライブ音源『In Concert '72』もリミックスされているので、既発盤よりも音が良くなって、聴きやすくなっています。まあ、この40th Anniversary Editionで、ディープ・パープルの『マシン・ヘッド』は打ち止めかな。いや、ハイレゾ音源が残っているぞ。これは入手しなくてはならん。で、このハイレゾ音源の入手で打ち止めやな。
CD面ですがCDは全て紫(笑)。曲ごとの感想は「いまさら」なので割愛。ネットで検索すれば山ほど出てきますので、そちらをご覧下さいね。印象的なリフ、フレーズてんこ盛りのシンプルな、1970年代ハードロック名盤です。
大震災から1年半が過ぎた。決して忘れない。常に関与し続ける。
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