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2012年10月23日 (火曜日)

これぞ、コンテンポラリージャズ

1980年代という時代は、純ジャズ復古がなされ、フュージョン・ジャズの時代から、純ジャズとの親和性を持ったコンテンポラリー・ジャズ、フュージョンの発展形としてのスムース・ジャズ、そんな2方向へとジャズが進化した時代である。

1980年代という時代は、まだ帝王マイルス・デイヴィスがジャズの最先端のひとつに君臨している時代。マイルスの時代のトレンドなリズム&ビートを融合させながらのエレクトリック・ジャズは、フュージョン・ジャズの時代から、純ジャズとの親和性を持ったコンテンポラリー・ジャズの中核をなすものとして、非常に重要な位置づけをなしていた。

そんなマイルス・デイヴィスのグループのフロント・サックスとして活躍してきたBill Evans(ビル・エバンス)。マイルスの下を辞して以降、フュージョン・ジャズの時代から、純ジャズとの親和性を持ったコンテンポラリー・ジャズの中心ミュージシャンの一人として、ジャズ界を牽引するマイルス・ファミリーの一人として活躍していた。

そのビル・エバンス(サックス奏者だよ・笑)の非常に優れたライブ盤がある。1989年9月9日、前年の1988年11月に開店したばかりのブルーノート東京での白熱のライブである。ちなみにパーソネルは、Bill Evans (ts,ss), Chuck Loeb (g), Jim Beard (key), Darryl Jones (b), Dennis Chambers (ds)。

いやはや痛快なライブ演奏である。洗練されたメロディアスなフュージョン・ジャズというよりも、かなりゴリゴリとした骨っぽい、純ジャズな要素をふんだんに融合したコンテンポラリー・ジャズである。
 

Let_the_juice_loose

 
こういう演奏を「コンテンポラリーなジャズ」と言うんだろう。耳当たりの良いフレーズがふんだんに見え隠れする中、そこかしこに、純ジャズ的な「硬派」なアプローチが魅力である。

このライブ盤、この純ジャズ的な「硬派」なアプローチが魅力のコンテンポラリー・ジャズ。キーを握るのはプロデューサー。はて、このライブ盤のプロデューサーは誰かいな、と思って見たら、なんと、日本ジャズ・ギタリストの重鎮の一人、増尾好秋がプロデューサーに当たっている。実に趣味の良い、ミュージシャン側に立った優れたプロデュースが素晴らしい。

そして、このライブ盤の最良ポイントは「楽器が良く鳴っている」こと。エバンスのテナー&ソプラノサックス、ローブのギター、ブレッドのキーボード、ジョーンズのベース、デニチェンのドラム。どの楽器も、もの凄く良く鳴っている。

特に、リーダーのエバンスのテナー&ソプラノサックスが良く鳴っている。高度なテクニックと相まって、このライブ盤でのプレイは、ビル・エバンスのベスト・プレイのひとつだと思う。

ジョーンズとデニチェンの超重量級のリズム・セクションも凄い。ブンブン、ドドドドドと超弩級のボリューム。ギターのローブもハードにプログレッシブに弾きまくる。フュージョンっぽくもあり、純ジャズっぽくもあり、実に攻撃的なエレギである。

1980年代の純ジャズとの親和性を持ったコンテンポラリー・ジャズの傑作ライブである。当時のマイルス・ジャズを聴き易く、判り易くした、実に攻撃的でハイテンションなコンテンポラリー・ジャズである。一度、聴き始めたら、2〜3回、連続して続けて聴き返してしまう。そんな媚薬のような魅力漂う「優れものライブ盤」である。

ちなみに、ジャケット・デザインは2種類あります。どちらも僕にとっては馴染みのあるもの。最初は左のデザイン、後に再会した時は右のデザインでした。

 
 

大震災から1年半が過ぎた。決して忘れない。常に関与し続ける。

がんばろう東北、がんばろう関東。自分の出来ることから復興に協力しよう。 

Never_giveup_4

★Twitterで、松和のマスターが呟く。名称「松和のマスター」でつぶやいております。ユーザー名は「v_matsuwa」。「@v_matsuwa」で検索して下さい。
 

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