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2012年9月20日 (木曜日)

ジャズ喫茶で流したい・38

早逝の天才トランペッター、ブッカー・リトル。未来を嘱望された天才トランペッターは、なんと弱冠23歳で夭逝した。

そんな彼の傑作ワンホーン盤『Booker Little』(写真左)。1960年4月13日&15日の録音。バックに控えるパーソネルは、Wynton Kelly (p), Tommy Franagan (p), Scott La Faro (b), Roy Haynes (ds)。この面子で悪かろうはずが無い。

ブリリアントで流麗なインプロビゼーションの吹き回しは見事。テクニックも優秀、アドリブ・フレーズの歌心も申し分無く、破綻が全く無い。トランペットを素敵に鳴らしながら、超絶技巧なアドリブ・フレーズを何事も無いように吹き進んでいくその様は「豪気」そのもの。ジャケットもシンプルで優秀。ピストンの上部、指の当たる部分の「赤」がお洒落。

久し振りに聴いたんだが、これがまあ、感心することしきり。ブッカー・リトルのトランペットの音が、とにかく「輝かしい」。ブラスの響きを振り撒くって感じ。ブワーッというトランペットの音に合わせて、金粉がブワーッと振りまかれるイメージのブラスの響き。 

加えて、単純に音が大きい。スケールの大きな音で朗々と吹き上げていくブッカー・リトルのトランペット。朗々と吹き上げていくとはいいながら、速いパッセージは、超絶技巧なテクニックを何気ない雰囲気で「見せつける」。そう、ブッカー・リトルのトランペットのテクニックは「激しく優秀」。とにかく上手い。
 

Booker_little_album

 
トミー・フラナガン、ウィントン・ケリーの実に気持ちのいいピアノのバッキング、骨太で歌うようなスコット・ラファロのベース、そして、趣味の良いビートとリズムを供給するロイ・ヘインズのドラム。そう、このアルバム、バックのメンバーの演奏もかなりのレベルで「優秀」なのだ。このバックの演奏に聴き耳を立てるだけでも幸せになれる(笑)。

単純なハード・バップなセッションを記録しただけのアルバム。変な小細工、変なプロデュースは何も無し。リーダーのブッカー・リトルを始めとして、バックのメンバーにも特別な要求をすることなく、自然に、なすがままあるがままのセッションを記録しただけのアルバム。でも、それが実に良い内容に仕上がっている。得てして「名盤」というのものはそういうものかもしれない。

このアルバムのブッカー・リトルのトランペットのフレーズを一言で言い表すなら「溌剌とした音色で奏でられる哀愁モード」。その哀愁モードが実にメロディアスに展開される。ついつい聴き耳を立てて、ついつい惹き込まれる。タイミング良く、合いの手の様に入ってくる「泣きのフレーズ」。特にバラード曲にその傾向が顕著で、これがまた実に「泣かせてくれる」ところです。

実はこのアルバム、マスター・テープが紛失し、CD時代になってからは、やむなく、1960年代にレコード盤から起こしたアナログ・テープを使用しデジタルに変換したものをマスターとしてリマスタリングしているらしく、音がちょっと良く無い。低音の抜けが悪いのだ。それでも、演奏の良さは体感できるし、ブッカー・リトルのトランペットの輝かしい響きをしっかり感じることができるから凄い。

一度、優れたLPのオリジナルな音を聴いてみたいものだ。きっと心底、感動するんだろうな〜。しかし、オリジナルのマスター・テープはどこへいったんだ? 出てきて欲しいなあ。

 
 

大震災から1年半が過ぎた。決して忘れない。常に関与し続ける。

がんばろう東北、がんばろう関東。自分の出来ることから復興に協力しよう。 

Never_giveup_4

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