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2012年8月31日 (金曜日)

コッテコテなクルセイダーズ

今を去ること30〜40年ほど前。1970年代後半から1980年代前半がフュージョン・ジャズの全盛期であった。

この時代は、僕が大学生になって、ジャズ者になって、ジャズ者初心者駆け出しの頃。純ジャズは何かと難易度が高くて、純ジャズにチャレンジして耳が疲れてきたら、フュージョン・ジャズに走って、耳を和ませていた(笑)。

そんなフュージョン・ジャズのお気に入りのバンドの一つが「The Crusaders(ザ・クルセイダーズ)」。フュージョン・ジャズ全盛の頃、ザ・クルセイダーズのアルバムは聴きに聴いた。

もともとはテキサス州のハイスクールで同級生だったウェイン・ヘンダーソン(tb)、ウィルトン・フェルダー(ts)、ジョー・サンプル(key)、スティックス・フーパー(ds) の4人が結成したグループがベース。何度かグループ名をチェンジして、1971年にグループ名を「ザ・クルセイダーズ」とした。

1971年〜1976年、このオリジナル・メンバー4人に加えて、最初期から準メンバーとして参加しており、1974年に正式メンバーとなっていたラリー・カールトン(g)が加わった時代が、ザ・クルセイダーズの最も充実した活動期だった。

ザ・クルセイダーズのフュージョンの特徴は、スマートで素性の良いファンキー・フュージョンであるというところ。特に、ファンキーとは言え、コッテコテでは無い、非常に洗練されてスマートなファンクネスが、ザ・クルセイダーズの特徴。アレンジも端正で素性が良く、決して破綻することの無い、緻密でありながら豪快に展開する演奏は、かなり聴き応えのあるものだ。
 

Chain_reaction

 
そんなザ・クルセイダーズの充実期のアルバムの中で、僕が一番に推すの盤が『Chain Reaction』(写真左)。1975年のリリースになる。非常に洗練されてスマートなファンクネスをプンプンと漂わせながら、緻密でありながら豪快に展開するグルーブは、ザ・クルセイダーズ独特の個性。

冒頭の「Creole」のファンクネス溢れる前奏、そして、カールトンES-335の「一本弾き」の音を聴くだけで、ドップリとザ・クルセイダーズのファンキー・フュージョンの世界に浸かってしまう。

フェルダーの豪快でファンキーな「泣きのサックス」、フーパーのグルーブ感溢れる「リズム&ビート」。サンプルの緻密で洗練された「ファンキー・キーボード」。重量感溢れるヘンダーソンの輝く様なブラスの響きが極上の「コッテコテなトロンボーン」。そして、カールトンのES-335での「絶妙なカッティング」。

この『Chain Reaction』には、ザ・クルセイダーズのフュージョンの特徴である、スマートで素性の良いファンキー・フュージョンがギッシリと詰まっている。ファンクネス度合いが一番強い、ノリノリでコッテコテなクルセイダーズを愛でるなら、このアルバムがイチ押しです。

アルバム・ジャケットのデザインがちょっと単純なので損をしているが、フュージョン者の方々であれば、このアルバムは聴いて損はありません。というか、ファンキー・フュージョンの代表作として、フュージョン・ジャズの推薦盤として、マスト・アイテムではないでしょうか。

このアルバムでのクルセイダーズのうねるようなグループ感は極上です。ジャズロックの名盤の一枚としてノミネートしても良いかとも思います。

 
 

大震災から1年が過ぎた。決して忘れない。常に関与し続ける。

がんばろう東北、がんばろう関東。自分の出来ることから復興に協力しよう。 

Never_giveup_4

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コメント

マスター、お久しぶりです!
クルセダーズでは、私はこのアルバムが一番好きです。長尺ものもないですが、1曲1曲が粒揃いの気がします。
クルセダーズのエッセンスが凝縮されているような・・・。

お久しぶりです。N1号さん。松和のマスターです。
 
そうですよね。このアルバム、クルセイダーズの魅力が一番、
反映されていますよね。洗練されたファンクネスが素晴らしい
クルセイダーズの佳作です。あまり、ジャズ盤紹介には名前が
挙がらないのが残念です。
 

こんにちは  最近このページをみつけました。  私のほうがやや年上ですが 同じ時代にJazzを聞き始めたようですね。  (そうそう Jazzの先輩方に わかるか? とよくいわれたものです。)  私はSaxを吹きますがCrusadersのW,Felderは好きなSax吹きです。 Crusadersはこれもいいですがもう一枚前の緑のジャケットのやつもいいですよ。  ついでに Jazz Crusaders名義ですが SAのライブ盤もおすすめです。              

はじめまして、杢さん。松和のマスターです。
 
もう一枚前の緑のやつ、と言えば『Southern Comfort』ですね。
あれも良いですよね。というか、この時代のクルセイダーズが
芳しきファンクネスとコッテコテのグルーブ感が溢れて、実に
素敵なんですよね〜。
 

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