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2012年8月21日 (火曜日)

知る人ぞ知るサザン・ロック

1975年の秋、高校2年生の秋である。とあるショックな出来事があって、自棄になって思い切って買った、LP2枚組の、エリック・クラプトン率いるDerek and the Dominos『Layla and Other Assorted Love Songs』、邦題『いとしのレイラ』。

このLP2枚組によって、僕はスワンプ・ロックとサザン・ロックを知ることとなる。そして、当時、プログレ小僧だった僕は、180度、ロックの志向を転換。サザン・ロックから米国ルーツ・ロックへとひた走ることになる。

1975年の秋、高校2年の秋なので、もうクラブ活動の第一線を引退したはずなのに、とあるショックな出来事によって、一度は納めた映画作りを再び始めて、映研の部室に入り浸りになっていた。そして、そこに「とある女の子」が入ってきて、僕のこの『いとしのレイラ』のジャケットを見て、「へえ〜、サザン・ロックが好きなんや〜。これ、ええアルバムやで」とだけ言い放って帰っていった。

そして翌日、その「とある女の子」が「とあるアルバム」を持ってきた。The Allman Brothers Bandの『Win, Lose or Draw』である。「サザン・ロックと言えば、オールマンズやで」。僕は、このアルバムによって、オールマンズを知る。そして、サザン・ロックから米国ルーツ・ロックへと加速していくのである。

さて、そういう経緯でサザン・ロックに傾倒していった訳だが、サザン・ロックと言えば、絶対的存在のオールマンズ、デレク・アンド・ドミノス、そして、レイナード・スキナード。まずはその辺まで知っていれば、基本的に「ロックに精通した奴」と一目置かれた。

しかし、それだけでは面白くない(笑)。もう少し深掘りしたい。当時の唯一の情報源であったロック雑誌の「ミュージック・ライフ」のバックナンバーを友達から借りてきて、そして自らが所有する「FMレコパル」のバックナンバーを読み漁って、数少ないサザン・ロックに関する情報を集めまくる。今の様に、ふんだんに情報がゲットできるネット環境がある訳では無い。とにかく、数少ない音楽系の雑誌から数少ない情報を集めに集めた(と言っても僅かだが・・・)。

そこで知ったサザン・ロックのバンドの名前が、マーシャル・タッカー・バンド、アトランタ・リズム・セクション、ヴァン・ザント、ZZトップ。さすがに、この辺の名前を操れて、この辺のバンドのアルバムの2〜3枚を所有していると、もう先輩〜後輩含めて、仲間内では、尊敬の眼差しを持って接して貰える(笑)。

Searchin_for_a_rainbow

そんな中で、僕は、The Marshall Tucker Band『Searchin' For A Rainbow』(写真左)を購入した。1975年発表の4thアルバムで、キャプリコーン・レーベルからのリリースだった。ちょうど、1975年の頃って、ちょっとしたサザン・ロックのブームで、サザン・ロックのバンドが日本でも紹介され、主だったアルバムが日本盤としてリリースされた頃だったこともある。入手し易い環境だった。

マーシャル・タッカー・バンドはジョージア州出身。ブルース、カントリー、ジャズなどをサウンド基盤としながらも、実に多彩な音楽性をもったサザン・ロックなバンドである。

この『Searchin' For A Rainbow』の冒頭の「Fire on the Mountain」のスチール・ギターの印象的な音色を聴けば、気分は思わずカントリー・ロック。トイ・コールドウェルのスティール・ギターと、やはりジェリー・ユーバンクスのフルートが印象的。米国ルーツ・ロックの雰囲気がプンプンする。

しかし、追って出てくるボーカルは、男気溢れるワイルドなもので、この雰囲気は、徹頭徹尾「サザン・ロック」なもので「南部の荒くれ者」って感じが実に良い。

バックのベースとドラムの叩き出すリズム&ビートも、サザン・ロック的なワイルドなもの。しかも、このマーシャル・タッカー・バンドの持つ、そこはかとなくポップな雰囲気は、泥臭いサザン・ロックを実に聴き易いものとしている。

アルバム2曲目は、これまたカントリー・テイストがドバッと溢れるまくる、アルバム・タイトル曲の「Searchin' For A Rainbow」。この曲のチャーリー・ダニエルズのフィドルは実に雰囲気がある。ゆったりと弾むような、粘りのある、人間味溢れる、暖かなリズム&ビート。これぞサザン・ロックという雰囲気満載。

全体的にキャッチーでポップで、とても聴き易いサザン・ロックですが、スケールの大きいサウンドは実に魅力的。米国の原風景を感じさせてくれる、実に良い雰囲気のサザン・ロックです。

マーシャル・タッカー・バンドの名を知って、このアルバム『Searchin' For A Rainbow』と出会えて、とても良かったと思っています。サザン・ロックをより深く知る切っ掛けになったマーシャル・タッカー・バンド。アルバム・ジャケットもなかなかにワイルドで僕は大好きです。サザン・ロックをより深く知るのに格好のアルバムの一枚です。 

 
 

大震災から1年が過ぎた。決して忘れない。常に関与し続ける。
がんばろう東北、がんばろう関東。自分の出来ることから復興に協力しよう。 

Never_giveup_4

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