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2012年7月15日 (日曜日)

ジョージの『Early Takes: Vol.1』

この2〜3日、かなり蒸し暑い日が続いて、ぐずぐず曇り空。時にドカッとにわか雨、という感じだったが、今日は久々の晴天。気温もグッと上がって、本格的な夏到来という雰囲気。かなり蒸し暑いのは変わらないが、今日は風が強くて、部屋の中ではこれがなかなか心地良い。風に吹かれながらグッスリ昼寝も出来ました。

さて、今日の様な、蒸し暑いけど部屋の中では風が心地良い日は、窓を全開に開け放って、ロックな音楽が聴きたくなります。ロックの中でも、こんな本格的な夏、って感じの日は「スワンプ・ロック〜サザン・ロック」の流れが一番。

「スワンプ」とは湿地帯という意味だそうで、ルイジアナ、テキサス東部などの海岸地帯を指します。1970年代の初頭の活躍した、デラニー&ボニーのような南部の泥臭いサウンドを指します。基本的にはサザン・ロックの範疇。カントリー、ブギウギ、ブルース、リズム&ブルースなど、アメリカン・ルーツ・ミュージックの中でも、アメリカ南部の「土(泥)臭いルーツ音楽」を前面に押し出した音作りが特徴です。

そんな「スワンプ・ロック」の代表的ミュージシャンの一人に「ジョージ・ハリソン(George Harrison)」がいます。ジョージと言えば、Fab4(The Beatles)のメンバーの一人。ビートルズ解散の頃から、エリック・クラプトンの影響から、スワンプ・ロックの代表的バンド「デラニー&ボニー」の英国ツアーに単独で参加したりして、1970年代初頭、ジョージ・ハリソンの「スワンプ・ロック」への傾倒には目を見張るものがありました。

そんなジョージの「スワンプ・ロック」への傾倒の最大の成果として、かの大作であり、ジョージの最高傑作の一枚『All Things Must Pass』があります。僕は、この大作を学生時代に初めて聴いた時には、Fab4時代のジョージの作風とは余りにかけ離れた音世界が故に、かなりの戸惑いを覚えたものです。まあ、今ではそんな事は全くありませんが・・・w。

そんなジョージの生涯を描いたドキュメンタリー映画『Living In The Material World』が公開されたのが昨年。2011年末に発売された本作のDVD/Blu-rayコレクターズ・エディションに付属されていた未発表音源集が単品で、この5月にリリースされました。そのアルバムの名は『Early Takes: Volume 1』(写真左)。

オフィシャルリリースされた公式デモ音源集ということで、マニアとしては非常に欲しいというか、是非聴きたいCD音源でしたが、コレクターズ・エディションに付属された特典ディスクで、しかも、このコレクターズ・エディションが高額の価格設定だった為、購入を見送りました。まあ、そのうち、単品として「切り売り」されるかもな、と待っていたんですが、ふふふっ、待った甲斐があったなあ。
 

George_harrison_early_takes_1

 
収録された曲は以下の通りになります。かの大作であり、ジョージの最高傑作の一枚『All Things Must Pass』に収録された曲やその頃のアウトテイクが中心の選曲で、全10曲中6曲が『All Things Must Pass』に収録されたもので、『33 1/3』と『Living in the Material World』に収録された曲がそれぞれ1曲ずつ、残りの2曲がカバー曲。

デモ演奏かつ、アレンジはギター中心のシンプルなもので余分な装飾が無いところが良い。どの曲も、スタジオでバンド・メンバーを配しての最終段階でのデモ録音の様で、音質的にも問題無いのが嬉しい。

また、デモ音源にありがちな、一人の部屋でちょっと録音してみました的なラフな印象も無く、スタジオテイクではなかなか聴き取れない、デモ録音段階ならではの「細かい曲のニュアンス」を感じ取る事が出来たりして、特に『All Things Must Pass』に収録された6曲については、スワンプ・ロック時代のジョージの音世界の「骨格」が良く理解出来ます。

01. My Sweet Lord (demo)
02. Run Of The Mill (demo)
03. I'd Have You Any Time (early take)
04. Mama You've Been On My Mind (demo)
05. Let It Be Me (demo)
06. Woman Don’t You Cry For Me (early take)
07. Awaiting On You All (early take)
08. Behind That Locked Door (demo)
09. All Things Must Pass (demo)
10. The Light That Has Lighted The World (demo)

ふむふむ、やっぱりスワンプ・ロックはシンプルなアレンジが良いですね。ウォール・オブ・サウンドにデコレーションされた『All Things Must Pass』のアレンジも魅力的ではあります。

が、「スワンプ・ロック」が、アメリカン・ルーツ・ミュージックの中でも、アメリカ南部の「土(泥)臭いルーツ音楽」を前面に押し出した音作りとするのであれば、ギター中心のシンプルなもので余分な装飾が無いというのも「あり」ですね。今回のこのジョージの『Early Takes: Volume 1』で再認識、「目から鱗が落ちる」とはこのことでした w。

ちなみに、この『Early Takes: Volume 1』はLPでもリリースされています。LPについては音質的に実に魅力的はありますが、僕は、今回、このアルバムの音源については、96kHz/24bitのハイレゾ音源で入手したので、今回はこのハイレゾ音源でジョージの演奏を堪能しています。

アコギの音やバック・バンドの音など瑞々しくて生々しく、デモ音源でありながら、かなりの迫力ある演奏に聴こえます。そして、なんと言ってもジョージのボーカルの生々しさが良い。マニアには堪えられませんな〜 w。

 
 

大震災から1年が過ぎた。決して忘れない。常に関与し続ける。
がんばろう東北、がんばろう関東。自分の出来ることから復興に協力しよう。 

Never_giveup_4

★Twitterで、松和のマスターが呟く。名称「松和のマスター」でつぶやいております。ユーザー名は「v_matsuwa」。「@v_matsuwa」で検索して下さい。
 

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